デッド・ドント・ダイのレビュー・感想・評価
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新感覚なごみ系ゾンビ映画
ゾンビ映画は、好きでいくつも見ているが、
こんなになごませてくれるゾンビたちは初めてだ。
「シャルドネ~……シャルドネ~……」と生前の好物をつぶやきながら
うろうろしている隣人ゾンビ。
早く噛みつかれて、ゾンビ側にまわったほうが楽しそうな気すらする。
ジム・ジャームッシュ監督ならではの不気味かわいい世界観にどっぷり浸ることができた。
本来なら血が噴き出るところも、砂が吹きでたりと、
スプラッタが苦手な人にも配慮されていて、
今公開中の映画だと、若草物語はけっこう女子よりだし、
このゾンビ映画が意外とデート向きかも?と思いました。
アディクデッド
どんなに前評判がよろしくなくとも新作が公開されたらとりあえず映画館に足を運ぶことを決めている映画監督、自分にとってはそれがジム・ジャームッシュである。インディーズ界のレジェンドことJJの作品についてコメントを求められると、“オフ・ビート”という形容詞をつけておけば間違いなし的な通りいっぺんの回答をよこしてくれる人が多いのだが、本作に関しては不思議とそれがない。そんな思考停止した観客を文字通り滅多切りにした作品、それが本作『デッド・ドント・ダイ』だからだ。
ビル・マーレイにアダム・ドライバー、ティルダ・スウィントンにトム・ウェイツ…それこそJJ組オールスターキャストといってもいい映画前半は、JJの過去作品を見たことがある方ならば思わずニヤッとさせられるセルフ・オマージュ・シーンがてんこ盛り。なんてたってJJのパートナーでもあるサラとイギー・ポップがゾンビ筆頭で登場し、「コーヒー」とやりだした時には思わず椅子からズッコケそうになったくらい。皆さんのご指摘どおり、クリーブランドからやって来た都会ッ子3人組は、JJデビュー作を彷彿とさせる演出だろう。(ちなみに少年院3人組→ダウン・バイ・ロー)
(ラストを除いて)終止人間的にふるまうビル・マーレイとは対照的に、女子供おかまいなし、人種はもちろん知人だろうが元同僚だろうが、一度ゾンビに変身しようものなら情け容赦なく大ナタをふるうアダムのキレ方が半端ないのだ。いくら台本を最後まで読んで第4の壁をこえたとはいえ、ジェダイの血をひくアダムよあなたがデップー化してどうすんの?変な発音と見事な太刀さばきで、アダムと一緒にゾンビどもを血祭りにあげるかに思われたティルダ・スウィントンがまさかの…
「奴らはゾンビになる前からゾンビだった」そんなゾンビとの死闘を遠巻きに眺めている世捨て人(トム・ウェイツ)のこの台詞こそが本作のテーマであることは間違いない。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』以来“物質文明批判”を一貫して続けてきたJJが、もはやお手上げとまるで降参したかのような後味の悪いエンディング。しかし諦めるのはまだ早い。本作公開と時をほぼ同じくして世界に蔓延した“コロナ禍”を目の当たりにしてJJはきっとこう思ったに違いないのだ。天は我を見捨てはしなかった、と。
物質文明がもたらす環境破壊や○○依存症という人心の荒廃に“待った”をかけるパンデミックがまたたく間に大流行、これまでの世界のあり方を一変させてしまったのだから。あああ俺達人間を見捨てて神は宇宙に帰っていっちまったよ、と本作を撮って嘆いていたJJにもたらされた、まさに天啓ともいえる事件だったのではないだろうか。スマホを片時もはなさない“つながり・ゾンビ”こと我々日本人も、ウィズ・コロナの時代に似つかわしい生き方を見つけないと、本当に“まずい結末”になりますよ、きっと。
シュール
ケーブルテレビ無料・・・若者3人は何しにこんな町に来たのか?
ビル・マーレイがこんなに老けてしまったのかと驚いてしまうほどに私は歳をとったわけであるが、未だに「インディペンデント映画の鬼才」と言われ続けるジム・ジャームッシュもある意味すごい。そう言えば日曜日に秋葉原の復活上映で観た(三度目だが)上田慎一郎の「恋する小説家」で作家志望の主人公のアパートの壁にジム・ジャームッシュの初期代表作3本のポスターが貼ってあったのが印象的で、今回のゾンビ映画との不思議な因縁を感じてしまった。バンパイア物は多少ドラマチックにもなるのだが、ゾンビはどこまで行っても不毛でやるせない。タイトルにある通り「死者は死なない」のだ。立て膝をついた黄金の仏陀がちょっと良かったくらいで、まあ監督がやりたいことがやれるようになってやりたいことをやりたいようにやったちょっと困ったところもあるおバカ映画なのだがアダム・ドライバーはやはり素晴らしいなあ〜。
コミカル
これは面白いです。
古式ゆかしいゾンビ
こういう“送りバント的な映画”も好き。
世界中の観客が、ティルダ様の出番の最後の場面で「そっちかいっ!!」とツッコんだと話題(嘘)の『デッド・ドント・ダイ』観てきましたよ。上映時間104分のうち100分くらいニヤニヤ。
4番バッターがホームラン打つような映画ばかりじゃ疲れちゃうから、こういう“送りバント的な映画”も好きだし、大事なような気もする。
ゾンビ映画やホラー映画を観る時、なぜか作り手のジャンル愛とかオタクボンクラ性を期待してしまうんだけど、本作はイケてるジム・ジャームッシュが豪華俳優達と、ガム噛みながら「ま、こんな感じっしょ?」って撮った感じがする(妄想)。それがモヤッとする人もいるだろうけど、僕はアリだな。
ジム・ジャームッシュ監督といえば、さほど事件の起こらない『パターソン』がとても良かったように、『デッド・ドント・ダイ』もゾンビ騒動になる前のちょっと変な日常パートがとても良かった。
最初のゾンビ犠牲者発見時の3テンドンの長さとしつこさがサイコーだったなぁ。
好きな俳優が出ているのと コメディだから見やすいかなと思って はじ...
好きな俳優が出ているのと
コメディだから見やすいかなと思って
はじめてのゾンビ映画。
個人的にはもう少しコメディ強めで
物語に引き締まりがほしかったけど
終始ゾンビに対して冷静なアダムと
謎の役のティルダが面白くてよかった!
グロいけど全体的にゆるいから
ホラー系苦手な私でも見れました。
中途半端
考えすぎると煮詰まる
今になって気付いたのですがジム・ジャームッシュ監督の作品はいくつか見ていました
たとえばレンタル屋でぶらぶらしていると気になるタイトルが
『コーヒー&シガレッツ』
もう気になってしょうがない、手にとってみるとビル・マーレイの名が、それだけで借りてしまいました
他には『デッドマン』ジョニー・デップや『ミステリー・トレイン』工藤夕貴などなど一風風変わりな作品が多いですね
この作品もかなりの変わり者
驚いた事に映画館にはつ離れ程度の客で意外と多いのだなと
しかし見ていて笑っているのは私だけのようなのです
確かにシュールで静かな作品ではありますがけっこう面白かったのだけれどな
ブルース・リーではないけど考えずに感じて見て楽しめるものではないでしょうか
デッド・ドント・ダイ
バカ映画の傑作
「自粛開け1番の映画」
ゆったりした展開を期待していたら、オマージュ、カメオ出演の嵐に嬉々として飲み込まれることに。
最初はなぜジム・ジャームッシュがゾンビ映画?と不思議に思いましたが、内容はジャームッシュ作品そのもので妙な安心感が。独特のゆったりしたリズムに、主演のビル・マーレイとアダム・ドライバーという二人の持ち味が相乗効果を醸し出していました。とはいえ結構直接的な描写もあるので、食事の直前、直後はちょっと心積もりが必要かも。
物語の本筋は、ある日突然死人が蘇って、田舎町がパニックに…、という流れなので、あまり意外性はありません。それよりも本作は、オマージュや伏線、カメオ出演のオンパレードなので、そちらを追うことに忙しくて、複雑な物語構成はむしろ鑑賞の邪魔になったかも知れません。かと思ったら、終盤になって唐突に、これまで全く予期しなかったような場面が登場します。この展開には、驚きやらあきれるやらで、思わず笑ってしまいました。この展開予期できる人、いる!?という感じで。
オリジナルポスターにも描かれているとおり、本作でゾンビに対抗する武器として日本刀が登場します。監督は「精神の鍛錬の象徴として日本刀を用いた」と語っていましたが、当の使い手は、むしろ鍛錬の二文字からはほど遠い存在のような気が…。こうしたとぼけた回答ぶりも最高。
イギー・ポップやセレーナ・ゴメスが酷い扱いの役柄を嬉々として演じている姿も良かったし、監督の分身的な役がトム・ウェイツというのも感慨深いです。
?
中途半端・・・・・・
これってコメディ?そんな雰囲気があるのだが、至って真面目なゾンビ映画にも見えなくないけど、どちらにせよ、中途半端な出来で・・・・
笑えないコメディ、怖くないゾンビ、テンポの悪いゾンビ、やっちゃいけないゾンビと・・・正直褒めてあげたい要素がまるでありません。
強いて言えば、トム・ウェイツとイギー・ポップが出てくる所かな・・・何か儲かったなって感じになったかな・・・・
正直、1時間40分位の内容なんですが、3時間以上かけて見た感じで・・・・・
本作品の制作の意図ってなんなんだろうな・・・・・
ビル・マーレイやアダム・ドライヴァーやティルダ・スウィントンと出てくる役者さんは凄く良いんだけど・・・なんか宝も持ちぐされってやつだね・・・
ゾンビが言葉を発するのってどうなの・・・・・
本来なら、単館で上映するような作風ですね。
クスクスぐらいの笑いが心地よい。
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