「こういう“送りバント的な映画”も好き。」デッド・ドント・ダイ ウシダトモユキ(無人島キネマ)さんの映画レビュー(感想・評価)
こういう“送りバント的な映画”も好き。
世界中の観客が、ティルダ様の出番の最後の場面で「そっちかいっ!!」とツッコんだと話題(嘘)の『デッド・ドント・ダイ』観てきましたよ。上映時間104分のうち100分くらいニヤニヤ。
4番バッターがホームラン打つような映画ばかりじゃ疲れちゃうから、こういう“送りバント的な映画”も好きだし、大事なような気もする。
ゾンビ映画やホラー映画を観る時、なぜか作り手のジャンル愛とかオタクボンクラ性を期待してしまうんだけど、本作はイケてるジム・ジャームッシュが豪華俳優達と、ガム噛みながら「ま、こんな感じっしょ?」って撮った感じがする(妄想)。それがモヤッとする人もいるだろうけど、僕はアリだな。
ジム・ジャームッシュ監督といえば、さほど事件の起こらない『パターソン』がとても良かったように、『デッド・ドント・ダイ』もゾンビ騒動になる前のちょっと変な日常パートがとても良かった。
最初のゾンビ犠牲者発見時の3テンドンの長さとしつこさがサイコーだったなぁ。
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