「ツッコみは野暮。ブッ飛んだ中に光る、王道ラブストーリー!!」午前0時、キスしに来てよ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコみは野暮。ブッ飛んだ中に光る、王道ラブストーリー!!
【賛否両論チェック】
賛:真面目な女子高生とスーパースターという突拍子もない設定の中、ありえない事件が次から次へと起こる様は、まるで誰かの妄想を観ているみたいで面白い。ストーリーそのものはかなり王道で、恋愛モノが好きな方はキュンキュンすること請け合い。
否:ツッコむ気力もなくなるほど、ありえない展開が続いていくのはご愛嬌か。ストーリーもかなり先読み出来てしまいそう。
こういったコメディタッチのラブストーリーだと、突拍子もない設定や展開についていけなかったりして、人によっては引いてしまったりすると思うんですが、こと本作に関しては、そういったことを言うことすら野暮だと思います(笑)。それくらい、冷静に考えるとありえないような事件が次から次へとブッ込まれていくので、それが逆にかなり新鮮に感じます。何というか、まるで誰かの恋愛妄想を丸々観ているような感覚でしょうか(笑)。
生真面目で純粋すぎるヒロイン・日奈々と、思わせぶり天然マイペースのスーパースター・楓。ただ、
「ありえないでしょ!!」
っていうツッコみさえ置いておけば、そこで描かれていくのは極めて王道のラブストーリーです。惹かれ合いながらも、境遇が故にすれ違ってしまう2人の恋路に、日奈々を想い続けてきた幼馴染み・彰や、楓の元恋人・柊の存在が、より一層物語を際立たせてくれます。
展開もありがちではありますが、出演者のファンの方は勿論、恋愛映画好きな方は必見の作品といえそうです。
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