劇場公開日 2019年9月27日

  • 予告編を見る

「前シリーズを軽く凌ぐ人体損壊がエゲツない痛快なリブート」ヘルボーイ よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0前シリーズを軽く凌ぐ人体損壊がエゲツない痛快なリブート

2019年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

魔女ニムエはその圧倒的な魔力で人間を完全に支配しようとしていたが裏切りに遭い肉体をバラバラに切り刻まれて封印された。1500年後ニムエを復活させようとする邪悪な集団が各地に埋葬されたニムエの体を探していることを知った超常現象調査防衛局のヘルボーイは霊媒師アリスとダイミョウ少佐とともに調査を始めるが・・・ファンに惜しまれながら3作目が製作されなかった『ヘルボーイ』シリーズのリブート。

前シリーズで異形の者に対する惜しみない愛情をブチまけたギレルモ・デル・トロが構築した世界観に対して本作がどのようなアプローチで臨むのか興味津々でしたが、前シリーズを軽く凌駕する情け容赦のない血塗れ描写で冒頭からかまします。とにかく老若男女問わずグッシャグシャに人間が殺されまくる凄惨な描写は『ドゥームズデイ』でカンニバリズムを真正面から描いたニール・マーシャルの真骨頂、いかにも英国的な陰鬱をまとったニムエに立ち向かうどこまでもアメリカンで明るいヘルボーイというくっきりとしたコントラストが眩しいです。ニムエを演じるミラ・ジョヴォヴィッチが実に生き生きしているのが印象的。本作、なぜか『ジョン・ウィック』との共通点が散見され、ヘルボーイの育ての親ブルーム教授を演じているのが、『ジョン~』でコンチネンタルホテルの支配人ウィンストン役だったイアン・マクシェーン、ジョン・ウィックの異名”ババ・ヤーガ”も登場。オカルト風味も濃厚で、アリスがエクトプラズムを吐き出して霊魂を召喚するシーンには英国の降霊会のような気品あり。前シリーズのファンを唸らせるエンディングまでダレ場の一切ない痛快な作品ですが、マグロ解体ショーみたいな盛大な人体損壊がエゲツないので食事はしっかり済ませてから鑑賞した方がいいと思います。

よね