「BIGININGの前に「FINAL」」るろうに剣心 最終章 The Final 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
BIGININGの前に「FINAL」
2021年。監督:大友啓史。「るろうに剣心」完結編2部作の第1弾。
迫力満点・抜群の剣術アクション娯楽作の映画でした。
悪役の新田真剣佑が躍動していた。
「受け」の演技より「攻め」の演技はある意味でやり易いです。
真剣佑の若さや荒削りが、魅力的に映った!!
世界に誇る「殺陣のファンタジック・アクション」
屋根に飛び乗る、飛び降りる、屋根伝いに走る速さ、ワイヤーを使ったアクションは
迫力満点・見応え十分でした。
この映画では、剣心の妻のだった巴の死の真相が、明らかになります。
巴の弟・雪代縁(ゆきしろ・えにし=新田真剣佑)が、剣心をそこまで恨み復讐を誓うのかが、分かるのがこの「最終章 THE FINAL」です。
上海マフィアの頭目・縁の手口が凄まじい。
雪代縁は上海マフィアの人脈を利用して呉黒星(音尾琢真)から、爆薬やら鉄砲を調達して、
江戸の有名道場や幕府の機関を次々と放火や爆破して江戸の町を混乱に陥れるテロ犯みたいな奴です。
明治幕府創立の際、切り捨てられた侍の恨みはまだまだ根強く残る明治初期。
剣心の妻だったと言う雪代巴(有村架純)は出番も台詞もとても少ないのですが、
不幸な女性の儚さが滲み出る好演でした。
欲を言えば、剣心と巴の結ばれるまでのエピソードがひとつでも有れば良かったと思いました。
「死の真相」もやや説明不足に感じました。
ストーリーより、まず映像・音楽・アクションありきの映画。
そこが潔くて良いです。
次は「るろうに剣心 最終章 THE BIGINING 」
こちらもとても楽しみです。
過去鑑賞