「アクションはいいが内容が薄味」るろうに剣心 最終章 The Final 社畜おじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションはいいが内容が薄味
原作と実写全部見てます。
遂に最終章、完全には映像化されていなかった人誅編ということでとても楽しみにしていました。
TheFinal、TheBeginningと別れているのでこれはしっかりと摘むとこはつまんで切るとこ切っていい感じに纏まってると思っていました。
いざ鑑賞して見たらまさか18-28巻を135分にまとめてくるとは思いませんでした。
何故わけなかったのか。
どう考えても尺が足らなすぎます。
個人的考えですが人誅編は縁を倒すのがメインではないと思っています。1番のメインは剣心が過去と向き合いそれを乗り越える事だと思っています。
なのにそれにあたって大切なフラグである薫の殺害偽装のシーンが無くなっています。
まぁ第1弾で謎に外印さん出してしまってるのが原因なんでしょうけど…
あと左之助、弥彦の待遇がとてつもなく悪いです。
左之助は番神が出てこないので見せ場がなくただのやられ役、人誅編では剣心が廃人化している間主人公を張っていた弥彦も剣心が廃人化しない為モブです。本当にモブです。また弥彦対鯨波戦も無いのでのあの最高にかっこいい啖呵もありません。なので剣心が鯨波にかけた一言が宙ぶらりんで鯨波も救われずじまいです。
また剣心が廃人化しなかった事により落人群も出てこないので巴、縁の父であるオイボレも出てこないです。つまりオイボレが捕まったあと逃げ落人群で廃人になっている縁を見つけ親子の再開するシーンも無いです。
目的を雪代縁の打倒としたので本来重視されるシーンが省かれその結果内容として超薄塩になったと思います。
これならもう完全に書き直してしまった方が良かったのではないのでは?と思いました。
あと人気あるからって宗次郎安易に出すのも如何なものかと。お久しぶりです緋村さんて京都炎上編からそんなに時間経って無いですよ。
最後の場面ではお墓参りのシーンで終わるの十字傷が薄くなったねのシーンも無しです。
アクションは見応えありました。やはり最後の剣心対縁戦は迫力がありましたね。肉体技も行う倭刀術も再現されていたので良かったです。スピード感もありやはりそこは流石と言うところでした!
でも逆にそれくらいでした。
全体的に思った事としては尺が足らずわかりやすい目標にしてアクションを強めにしてストーリーを簡略化した結果とても薄味な作品になったという感じですね。
TheBeginningでは尺はたっぷりあるのでストーリー面がしっかりしている事を願います。