「大友監督はアクションだけじゃない!女優を美しく撮る手腕で佐藤健の剣心を極上に美しく映し出す!」るろうに剣心 最終章 The Final いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)
大友監督はアクションだけじゃない!女優を美しく撮る手腕で佐藤健の剣心を極上に美しく映し出す!
原作の映画化って思って観てしまうと色々納得がいかない映画です。
あくまでも大友啓史監督の「るろうに剣心の続編」って感覚で観ましょう。
そうするとコレはコレで話のつじつまも合ってるし、成長のない弥彦やうるさいだけの左之助もここではそういうキャラなのだ、と納得できます。
原作と比較してもとりわけ良かったのは真剣佑演じる雪代縁でしょう。圧倒的な存在感は前作の志々雄真実(藤原竜也)と張れるほどです。
縁の悲しさ・苦しさ・怒りを見事に体現できていました!まだ22歳(撮影時)なのにスゴイです。佐藤健が22歳の頃はあそこまでの表現力無かったように思うし。
身体能力の高さといい、日本のアクションをこれからハリウッドに伝えてって欲しいです。
ホントまつ毛長いよね〜〜。
アクションシーンの素晴らしさは皆さん絶賛されているので置いといて、もう一つ付け加えて讃えたいのが、大友監督の女優を美しく撮る手腕。ファンが何を観たいのか、心得てるなぁといつも思います。
今回は女優ではなく女優並みに美しい緋村剣心のオフショット的な場面場面がスチール写真みたいな光の当てかた・色の合わせかたで有村架純より美しいと思っちゃいました。左頬の十字傷に右手をあてる剣心へのゆっくりとしたカメラワーク。巴と剣心が一夜を過ごしたあとの艶かしい引きのショット。ファンじゃなくても惚れ惚れ♡です。
ちょっと残念なのは雪代巴の配役を聞いたときに「なんかイメージ違う!」と思ったのですが、役者さんってちゃんと役に寄せてくるから動く巴さんを見たら納得がいくかなーって期待してた、、、だけど、やっぱり駄目でした。『The Beginning』は架純ちゃんがメインになってくるんでしょうし、大好きな追憶編のイメージが大きく壊されなければ良いが、と今から心配です。