「静なるアクション」るろうに剣心 最終章 The Final サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
静なるアクション
とうとう見ることが出来た「るろうに剣心 最終章The Final」。過去3作を見た上での鑑賞です。ちな原作は未読。
評価は前作の★0.2下なのでちょっと期待値は落として、でも映画館でのるろうに剣心なので期待はしている。
映画館でみるるろ剣は素晴らしい。
ド派手なアクションが身体中に染み渡り、鳥肌立ちまくりだった。ただ、これで終わり?と思ってしまった。不甲斐ない。
平穏な日々を送っていた緋村剣心(佐藤健)ら。食事を終えた後歩いていると、何者かが緋村が食事をしていたお店が何者かによって攻撃されてしまう。その正体は緋村剣心が自身の手で斬殺した緋村巴(有村架純)の弟、雪代縁(新田真剣佑)だった。
前半のスタートダッシュが物凄い。
初っ端からアクセル全開でテンション爆アゲ。
江口洋介の登場は毎度毎度興奮するし、いきなりの戦闘シーンは不意をつかれた感じで思わず「うぉっ」と言ってしまった。
毎度の如くだが、アクションが素晴らしい。
いつにも増してスピード感があり、今回は壁や屋根を走ったりするので何倍もカッコよくなっている。新田真剣佑のアクションは流石だし、3つの闘いを交互に見せていく編集は見応えあって楽しかった。
前作から今作制作までおよそ5年ほど経っているため、佐藤健の緋村剣心が、地に足着いた感じがして声の張りや逆刃刀の扱いがこれまたカッコよくなっている。そして一番良かったのは青木崇高演じる佐之助。個人的にあまり好きでは無いキャラクターだったが、今回は前作以上に大活躍。どんなことがあっても立ち上がる姿に感動しそうになった。あんた、どんだけ仲間想いなんだよ...。
ただ、中盤の中だるみが残念。
これ今回のTheFinalに入れる必要あったのか?と思った。既に前情報としてbeginningでは緋村剣心の過去を描いているということを知っていたので、何故このシーンを今作に持ってきたのが意味わからなかった。これじゃあ、beginning楽しみぃ!!ってならないよ。見たいと思える伏線や繋がりの一つや二つは欲しいのによ
そして、緋村剣心・佐之助は良さが爆発しているものの、他の土屋太鳳、江口洋介、武井咲、伊勢谷友介、そして新田真剣佑などのキャラクターの良さがなっていない。伝説の最期編を同じ日に見たせいか、その描きが足りなさ過ぎて驚いた。各々の熱い思い、大切にしているモットーのようなものがすごく雑で深みがない。特に弥彦の扱いは酷かった。「自分だけ弱いのは嫌だ」っての聞いてました?伏線回収されるのかと思いきやされないまま。2人をよろしくってなんでだよ!
正直言いますと、4つの中では一番残念でした。
映画館で見たので迫力はあったものの、ストーリーとしては適当すぎる。わざわざbeginningで緋村剣心の過去を振り返らずに、今回のTheFinalの内容を二部作にして欲しかった。どう考えても尺足らずでしょうに
こんにちは。私も観ていて順序が逆だろうと感じたんですが、サプライズさんのThe Finalを2部作にしてThe Beginningの内容を入れ込む案の方が良いと思います。