「世界基準のアクション」るろうに剣心 最終章 The Final bionさんの映画レビュー(感想・評価)
世界基準のアクション
『るろうに剣心』といったらアクション。アクションといったら『るろうに剣心』。その上、これ以外のはありえないと思うくらいのベストな配役。佐藤直己の音楽が感情を揺さぶってくれるし、エンディングは当然のワンオク。
最初から見せてくれるね。雪代縁役の真剣佑が狭い車両の中でスピードもキレも抜群の大立ち回り。早くも千葉真一を越えたんじゃないかな。アクションだけでなく、演技もピカイチだから文句のつけようがない。
剣心役の佐藤健も負けてはない。風の如く疾走し、壁を使って跳躍する。穏やかなござる顔から、本気モードに変わる瞬間の表情がいいんだよね。見てるこっちのアドレナリンが全開になる。
あの瀬田宗次郎が、今回は剣心とタッグを組むんだから興奮も最高潮。ショッカーの怪人ばりに次から次へと現れる敵の奴らをバッサバッサと息もぴったりに倒していく。それにしても神木隆之介ってどうしてこんなに動けるんだ。
左之助はお約束どおり、敵にフルボっこにされるんだけど、憎めないキャラだよね。恵に治療してもらうのが楽しみなのかな。恵といえば、蒼井優。こんなはまり役は他にないんじゃない。
ひとつだけ残念なのは、少年時代の雪代縁。世界基準の作品なんだから、こんな下手な俳優をキャスティングしないで欲しいな。
ただ、大根が1人くらいいても気にならないくらいの出来上がりで、大満足。