「こういう構成できたか!!」るろうに剣心 最終章 The Final あすぴーさんの映画レビュー(感想・評価)
こういう構成できたか!!
原作大ファンで、アニメのDVDboxまで持ってる生粋のるろ剣ヲタクです。
公開初日の朝から観に行って来ました。
相変わらずのド派手なアクション、まさかのあの人気キャラクターとの激アツの共闘、容赦ない描写、どれを取っても素晴らしいの一言でした。
特に縁こと新田真剣佑さん。
めっちゃ縁でした!!彼は「ちはやふる」の新くんのイメージが強かったので、どんな縁になるのかなと思ってたけど、甘い顔とは裏腹の筋肉ムキムキボディにド派手なアクション、狂気じみた演技、まさに縁でした。
あっぱれです(*^^*)
それと操ちゃんこと土屋太鳳ちゃん。
さすが日体大!!と言えるくらい、ダイナミックな殺陣を披露してくれました。これはきっと太鳳ちゃんじゃなきゃ出来ない!と思わせてくれるほど。
凄くカッコ良かったです☆
あとは、まさかの大好きな大好きなあのキャラクターの登場!!パンフレット観ると、原作者の和月先生も「なんで自分も、その展開にしなかったんだろう」と言っていた程、読者も望んでいた展開だったんじゃなかったでしょうか。
さてさて。
今回、映画を観るにあたって、どんな構成なんだろう?と気になってました。
前情報として「人誅編/final」が4月公開で「追憶編/The Beginning」が6月公開という事は知っていたので。
原作の通り起承転結の「起」の部分から始まって、その後に「追憶編」→残りの「承転結」なのかなと思ってたら、まさか人誅編を1作で一気にやりきって、その後に補完的な立ち位置で「追憶編」をやると言う事だったんですね。
今作では、物語の肝である追憶編をサラっと5分くらいにまとめて描写しているので、原作未読の方には何のこっちゃだったと思います。
そこが残念。
でもまあ、あの人誅編+追憶編をやるなら尺が足りなくなるし、こうなるのも仕方ないの…かな?
サラッと流していた「追憶編」の中の描写で、剣心の2つ目の傷。
原作では、たまたま付いた傷だったのに対して、映画では巴さんが意図的に傷を付けてますね。
かなり評価の高かった追憶編のOVAの解釈と同じで、個人的に凄く良かったです。
The Beginningもきっと深い所まで凄い作り込んでるんだろうなと、とても楽しみになった点です(*^^*)
あと流石に「狂経脈」と「薫さん殺害」は無かったですね(苦笑)
確かに、せっかくこれまで作ってきた「実写」としてのるろ剣の世界観が壊れてしまうからなのかな…?
薫さんの死体については、原作でも「今までギリギリ守ってきた一線をぶち破ってしまった」と言ってた位だから、流石にムリだったかなーと納得。
でも、薫さん殺害→剣心ぶっ壊れる→「剣と心を賭してこの闘いの人生を完遂する」という決意表明がなかったのが少し残念だったな。
それと、原作にはあった弥彦くんの大成長が見られなかったのも残念なポイントでした。
ただ、全体的にはほんとに良く出来た作品で、the Beginning観たらもう一回、finalを観に行ってしまうかもしれない、それほど良かったです。
監督、キャストの方々、その他作品に携わって下さった皆さま、大好きな「るろうに剣心」という作品を、ここまで素敵な映画にして下さってありがとうございました!!