「【プロローグ】」るろうに剣心 最終章 The Final ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【プロローグ】
アクションはより激しくなってハラハラはするけれど、これは、次回作「The Beginning」があってはじめて完結する構成なので、結構物足りないと感じる人はいると思う。
ただ、この「The Final」がプロローグで、「The Beginning」が、剣心のモノローグで、エピローグであることを考えると良く出来た構成だと思う。
The Finalの剣心と薫の手を繋ぐ場面がプロローグになって、不殺の誓いの原点がエピローグなのだ。
もしトラウマを抱える人がいたら、なぜという問いは必要なのと同じだと思う。
だから、少し割り引いて考えましょう。
僕は、弥彦が、物語上、2年ぐらいしか経ってないのに、それ以上にデカくなったのは、ぜんぜん許容範囲だし、
四乃森蒼紫の配役が変更になってないのは良かったし、一般人の盾になって怪我をするってストーリーもしょうがないと感じるし、
宗次郎が味方になって敵をひょいひょい打ち負かすのとか、操こと土屋太鳳ちゃんの活躍する場面が増えたことはとっても良かった。
宗次郎のトントンってリズムを取る脚はやや歳をとって重たく感じたが、これも許容範囲だ。
「水臭いでぇ」って操が登場する場面、お父さん感覚で見ている僕としては、グッとくるし、かかってこいの合図は、もっとゆっくりやった方がいいように思ったけど、四乃森蒼紫の名代としては合格だ。
雪代縁の悲劇、巴の悲劇は、剣心の悲劇でもあるのだ。
幕末・維新の内戦という歴史の陰で翻弄された人々という視点で楽しみましょう。
ところで、エンドロールの有村架純の役の雪代巴は、なんで、緋村巴って表記じゃないんでしょうか。
次回に、きっと、緋村巴になるんじゃないかと想像しているけど、どうでしょうね。
次回作、次回作!