「普通の映画としては観にくい」風の電話 だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
普通の映画としては観にくい
ドキュメンタリー×ロードムービー。
慣れないとちょっと違和感。
ロードムービー部分は、ストーリーがあって演技やセリフがある。
ドキュメンタリー部分は、台本がないような感じ。
2つの区切りがなく普通に切り替わっている部分もある。本当の話なのか物語なのか分からない。
ただ、ハッキリ切り替わりが分かる所もある。急にセリフっぽくなったり、演技っぽくなる所がある。
まるでミュージカル映画でいきなり歌い出す感じ。慣れるまでは違和感がある。
モトローラは可愛らしいが、演技がどうなのだろう。素人っぽい演技はよかった。ボソボソっと感情なく喋るシーンがよかった。最後の長ゼリフもよかった。でも、感情が爆発する2シーンは冷めてしまった。ただ、この流れで急に?と思うところなので、演技の問題ではなく、演出の問題かも。
映画についても、予備知識がなかったので、はじめはドキュメンタリー部分が気になる。
岩手の津波
福島の原発事故
広島豪雨
ヒロシマの原爆
難民受け入れ
クルド人問題
など、詰め込みすぎ。
もっと焦点を絞った方がいいかと。
時間が経つと逆に、ロードムービー部分が違和感。事実にもとずく話は演技や演出なくても、単純に心に響く。涙も出る。が、急に演技が入ってくるとら冷めてしまう。
何とも観かたが難しい映画だった。
単純に、震災から10年経って、こういう映画が普通に観られるようになったことは良い事だと思うし、「Fukushima50」(予告だけしか観てないけど)のようにドラマチックなストーリーでは無い、普通の人々の体験が知れることには意味がある。淡々と描かれているのがよかった。
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