ディセンダント3のレビュー・感想・評価
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ディセンダントの集大成
この作品はカルロス、キャメロンボイスにとっては遺作となったもの。ディズニーチャンネルオリジナルムービーという枠でこのような辛い悲しい現実を表す映画は他にはないだろう。いつも明るく、気軽に見れるDCOMとは違う見方になる。キャメロンのこれからの活躍を観たかったって心の底から思わせてくれるこの作品。1,2をみて、さすがケニーオルテガだなって。HSMとおんなじくらいの影響力を持つかもしれないってかんじて、そしてこの3。なんて最高なんだ。仲間、愛って大切。踊りも。MalとEvieって、アナとエルサの姉妹愛にとても似てる気がする。そして、今まで仲良くなかったUmaと手を取って、オラドンを救う。Villansがね!とっても恐れられているハデスが大切な役割を持っていると思うが、villanなのに、なんて素晴らしい父なんだって。これってたぶん、友達思いで、最高な娘を見たから、感じたから、こうなったのだと思うし、今までvillansの中での家族愛はなかった的な感じだったけど、この3では示してる。
また、オードリーのおばあちゃん、所謂オーロラ姫のお母さんも重要人物。眠りの森の美女で、元々お母さんが呼ばなかったから、マレフィセントが呪いをかけた。そして、ディセンダントでも、オードリーに、皮肉まじりで、オードリーを責める。そして、オードリーが変わってしまい、この物語が始まる。
そこが繋がって作られているのがすごい。本当にすごいんだ。
お話としては成り立ってません。。
※書籍以外はすべてチェックしております。
このレビューでは当作品の批判が多いので、ご注意ください。
又、日本語字幕がない状態で観たので取りこぼしがあるかもしれません。
衣装・音楽・ダンスはとても今までのDescendantsらしさがあり素晴らしいです。衣装の力のいれようがすごいといつも感心させられる程おしゃれでなおかつオリジナリティ溢れていました。イントロのGood to Be Badもとてもいいナンバーでした。他にもミュージカルとして本当に楽しめる曲ばかりです。これらの部分では星3~4だとは思っています。
残念だったのは、セットが以前よりも安っぽくなってしまっていたことですね。CGもフル活用していたみたいなのでセットとマッチしてない部分も多かったです。お金をかけているのかかけていないのか、そこは素人には判断できないのですが総じてバランスの悪い映画になっておりました。
【問題のお話について】
ストーリーが2の時点からちゃんと繋がっていません…。ディジーは既にオラドンの高校へ招待へ受けているはずなのにVK(ヴィラン・キッズ)デイで改めて招待を受けています。(しかも4人しか選ばれない招待に)
そしてキャラクターも安易に増やしすぎたのか、色々詰め込みすぎて伏線も回収できずに終わってしまったという印象でした。
マルのお母さんの代わりに別居中の父親、冥界の神ハデスが出てきます。マレフィセントとの結婚生活がキツく、ほぼ育児放棄の形でいたハデスのはずですが、マルのことは愛しているようです。ここ、矛盾が強くて理解ができませんでした。加えて冒頭にマルと対峙してマルを攻撃しているのがよくわからず。なのにマレフィセントがトカゲの姿から挽回したり報われるシーンはなく、ハデスのみ父親として受けいられるのは疑問が残りました。
VKデイで選ばれたディジーやスミーの双子の息子も置物化してしまっています。出番はほとんどありません。
ドクター・ファシリエの娘、セシリアもあまり出てきた意味がわからず…。キャラクター達はそれぞれとても良いのに残念です。
そしてきっと初めの映画から観ていて好きな方が多いであろうロニーは全く出てきませんでした。ロニーは2でもかなり活躍していたので、3では影もないのが不自然でしたし残念です。
ベンとイーヴィの曲も詰め込みたかったのだな、とは理解はできますがかなり蛇足です。曲自体は大好きですが物語の進行上、必要はありませんでした。イーヴィは人気キャラなのでソロ曲を入れるのは分かりますが、他の曲でのパート振りもかなり優遇されていて主人公のマルを圧倒していましたね。私自身イーヴィはすごく好きですがお話の流れや主人公マルのサポートに徹してほしいと感じました。
オードリーが妬み嫉みでオラドンを襲ったり、ベンがビースト化してしまったりと本当に盛りだくさんすぎてまとまりがないです。普通でしたらベンがビーストになってしまっただけで一本映画ができてしまうくらいなのに、そういう要素をいくつも詰め込んで収集がつかなくなってしまった残念な終わり方をしてしまいました。
一番残念だったのは、特に対策もなく勢いだけでロスト島のバリアを解除してしまうというエンディングです。ベルとアダムは最後まで反対しており、マルの立場的に難しいところだとは思いましたが……VKだけではなく、もともとのヴィランズもオラドンに侵入することも可になったエンディングで本当に良かったのか?脚本があまりにもずさんすぎます。
脚本で唯一良かったなと思えたのは、マルとウーマが幼い頃からの確執を乗り越え手を取り合えたことですかね。ハリーやギルもジェイと打ち解けていて、前回からの課題を乗り越えた部分が見られました。
最後に、若くして亡くなったカルロス役のキャメロン・ボイスの遺作となってしまい作中で元気そうに飛び跳ねる彼を見てしんみりとしてしまいました。ご冥福をお祈りします。
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