劇場公開日 2019年10月25日

ザ・レセプショニストのレビュー・感想・評価

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2.0仕事とは徒刑である、という西欧流の価値観なのでしょうか。仕事に喜びを見いだすことは罪なのでしょうか。

2020年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イギリス・ロンドンに留学した台湾人の女の子が、卒業後、現地での就職に失敗して、お金に困り、売春宿の受付係として働き始めたという、いわばスケッチです。

マイナーな映画祭であれば、いかにも大賞を取りそうな鬱屈したテーマで、実際に第一回熱海国際映画祭っていう聞いたことがない映画祭で大賞を取ったらしいですけど、ひたすら画面が暗く、話も暗く、なにひとつ面白さがないお話でした。

登場する買春客は、揃いも揃って超変態の白人ばかり。
もしや監督は「関係者にインタビューをした」だけで、実際の現場を取材することもなく、空想話を組み立てて撮ってしまったのではないでしょうか。

そんなにこの仕事のネガな面だけにスポットライトを当てて、どうするのって感じ。

あと、タイトルの「接線員」という原・中国語の題名のほうが、レセプショニストなんてこじゃれたタイトルよりも印象に残るし、良かったとも思いました。

日本語でも「一線を越える仕事」というのがあり、この主人公はまさにその「一線」を越えてはいなくても、一線に接し、密着しているわけですので。

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お水汲み当番

3.0身の丈に合ってない上昇志向の成れの果て

2019年11月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

あそこまでしてイギリスで頑張る意味がわからない。そもそもあのイギリス人の彼氏、志は高そうだが現実をみてなさげ。家賃も彼女に出してもらってる癖に・・他人様に意見できるようなご身分なのだろうか?
そんな甲斐性なしのために頑張るのもどうかしてる。主人公はさっさと台湾に帰ってやり直した方が建設的だと思ったけど。

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ちゆう

3.0左招きは人招き

2019年11月3日
Androidアプリから投稿

悲しい

幸せ

カードは止められ仕事も見つからずという状況の台湾人女性が、口利きされた場所へ行ってみると買春宿で仕事を断るも、同棲中の彼氏も失職したことから嫌悪感を抱きつつも彼氏には内緒で裏方仕事に就くストーリー。

家族の為、生活の為、金の為に働く娼婦達と接し、その世界をみることで、自身は体を売らないまでも慣れて良くも悪くも変わっていく主人公が、生々しく感じ自分に素直に見える。

彼女のその生活の終焉は、最悪な結末や先行きのことや故郷のこと等、偶々様々な出来事が重なったそのタイミングだけが切っ掛けにも感じるけれど、間違いなく一皮剥けていて希望を感じた。

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Bacchus

2.5良くも悪くもリアル

2019年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

かの地の「アジア系の女性たちのリアルな現実を描いた」という映画紹介に、嘘はないはず。
しかし、逆に言えば、“よくこれで映画になったなあ”というのが、率直な印象。それほど普通のストーリーなのだ。

風俗店の新入りの女の子の話は、本作唯一の劇的要素だが、彼女は主人公ではない。
逆に、登場人物の中で、最も平凡なキャラクターのティナが主人公という話の作り方は、不思議な気さえする。
おそらくその理由は、本作の女性監督に一番近い存在がティナだからで、もっとはっきり言えば、ティナの目を通してしかストーリーを語れないためだと思われる。

良くも悪くも誇張のない、“平凡な悲劇”を描いた作品だった。

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Imperator