劇場公開日 2019年10月25日

「良くも悪くもリアル」ザ・レセプショニスト Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5良くも悪くもリアル

2019年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

かの地の「アジア系の女性たちのリアルな現実を描いた」という映画紹介に、嘘はないはず。
しかし、逆に言えば、“よくこれで映画になったなあ”というのが、率直な印象。それほど普通のストーリーなのだ。

風俗店の新入りの女の子の話は、本作唯一の劇的要素だが、彼女は主人公ではない。
逆に、登場人物の中で、最も平凡なキャラクターのティナが主人公という話の作り方は、不思議な気さえする。
おそらくその理由は、本作の女性監督に一番近い存在がティナだからで、もっとはっきり言えば、ティナの目を通してしかストーリーを語れないためだと思われる。

良くも悪くも誇張のない、“平凡な悲劇”を描いた作品だった。

Imperator