「キューーーーっとなるレベルを超えてた。」フリーソロ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
キューーーーっとなるレベルを超えてた。
高所恐怖症です。でも、こいつは質が違う。眺めが余りにも現実離れし過ぎていて、ビビるだの縮み上がるだのの範疇を飛び越してます。
クライマーは恐怖心と戦い、乗り越えようとしている人達なんでしょうか?
神経ホルモンの話。ある化学物質について、その物質が生成する前の段階の物質のことを「前駆体」と言います。「闘争か逃走か (fight-or-flight)のホルモン」や「生存本能ホルモン」と呼ばれ、興奮状態になると分泌される「アドレナリン」の前駆体は「ノルアドレナリン」。その前駆体は「ドーパミン」。「ドーパミン」は「快の感情」をつかさどる脳内麻薬の代表。
本来なら「アドレナリン」が分泌されるべき場面で、その前駆体である「ドーパミン」で生成が止まり、分泌されてるんじゃないのかと思ったりしたけれど。
入念な準備と鍛錬で成功の確信を持って、不可能と思われる壁に挑戦する人達。参りました。
ドキュメンタリーの泣かせ役、サンニの明るさに思う。「女って強いよなぁ」。彼女の愛の半分は、アレックスへの母性に見えた。
挑戦もほどほどにして欲しい。サンニのためにも。無理なんでしょうね、多分。死ぬなよ。
ついでに車オタしとくと。
アレックスの愛車は、Dodge Ram Van Camper Conversion。年式不明。前席は、おそらく合皮のRECAROに換装されていました。新車で6万ドルくらいの車ですね、今なら。日本じゃでか過ぎて、乗る気は起きんけど。
他人目線では危なげに見えてしまうかもしれないけれど自分的には平気でついやっちゃう事。
車でギリの幅の通行や離合にはつい燃えてそのまま躊躇せず突入しがち。だいたい人間はビビり過ぎて相当余計に膨らんだええ加減な車幅感覚になりがちなのが判ってるもんでそれを差し引きながら。