スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼のレビュー・感想・評価
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この世の不条理
前作を越えて面白かった。
最後まで、スクリーンのこちら側が欺かれる展開。
これは、ネタばれでは興ざめ必至。
前情報ゼロでの鑑賞が最善。
以下、ネタばれではありませんが、鑑賞前の方は読まない方がおすすめです。
「ネット社会」と言われて久しいが、今作でもネット社会の危うさが、肌感覚で迫ってくる。
更に、愛着形成、性的嗜好、依存、虐待、組織的疎外等、様々な社会問題が散りばめられ、思考を刺激され飽きない。
価値観の多様性が加速し、匿名性が加速する現代。信じたものに裏切られ、人の欲望のために自分が傷つくとき、それでも人は他人を愛し続けることができるだろうか。
星新一のショートに、人類が最期、時間の滝底にあまねく落下してしまうというストーリーがあるが、移ろいが激しい現代社会において、時の流れに耐えながら踏みとどまり、自分と自分の立っている周りを改めて眺め回す力が、一人一人に求められる気がする。
エンドロールに流れるKing Gnuの『どろん』の歌詞にある「不条理」は、いつの世にも横たわっているが、人はいつまでもその不条理とのつきあい方を学び続けなければならないのかも知れない。
メインキャストのバトンを受け取った千葉雄大と白石麻衣がフレッシュで良い。
その他のキャストもそれぞれ良いが、演技がきれいにまとまっていて、ストーリーの面白さは浮かび上がるが、心底の怖さはなかった。
その点、もしかしたらあるかもしれない次作に期待!
☆☆☆★★(麻衣やんの太腿に★★献上しちゃおう💧) 原作読了済み。...
☆☆☆★★(麻衣やんの太腿に★★献上しちゃおう💧)
原作読了済み。
実は原作自体は、続編とゆうよりも。前作の殺人鬼浦野を登場させ、『羊たちの沈黙』で大キャラクターとなったレクター博士を模倣し、ネットの世界で描きたいと思ったのか?強引に再度登場させている感じに見受けられました。
その為に原作だと、読んでいて《スマホは落としていないけど》…と言える内容で。どちらかと言えば、《パソコン与えただけなのに》が正しいのじゃあないか…と。
でも…。
最後の最後に、原作にはないエピソードをはめ込んでいて。この題名に相応しい様に持って行っており。そう来るか〜と、ちょっとだけニヤけてしまいました(´Д` )
原作自体が忠実なる続編とは言えないだけに、原作と大きく違っている場面として。先ずは、前作に於いての刑事役だった千葉雄大が続投。
前作での田中・北川コンビも少しだけ登場し、バトンを渡す冒頭の結婚式の場面は悪くない。
(この2人は、完全なる続編ではないだけに原作には登場しない。)
更に原作では名前は桐野なので、当然の如く前作に於ける加賀谷に変更。
犯人の名前も、流石に映像で何度か画面に登場してしまう為。感の鋭い人に直ぐバレてしまうのを恐れてか?わざと替えていた。
他にも細かい変更点は多く。流石に関東圏に大規模な交通障害が発生するのは、規模がデカすぎるからか?警察関連に於ける、単なるセキュリティー問題に変更しているのは、多くの観客からツッコミを入れられるところではありました。
(『A I崩壊』では、ソコソコの描写が描けていたんですけどね〜)
ツッコミと言えば、ペッコリ45℃こと飯尾は。スマホに対する認識不足が、どれだけの怖さに繋がるのか?…を教える為か?原作には居ないキャラクターとして登場。でも「その程度の人間がネット犯罪を取り締まる部署に居るんかい!」…と、観た人からは言われそう。
更には終盤のあの場面…もう何やっとんのよ!あそこまで行くと、もう逃亡幇助じゃないの?(ㆀ˘・з・˘)
もう1人、アルピー平子も原作には殆ど登場しないキャラクター。原作だと桐野=加賀谷と浦野の2人は、これまで生きて来た環境と。お互いのネットスキルの高さに、尊敬の念を抱いているかの様な描かれ方だった。
それだけに、前作のスマッシュヒットを受け。今後のシリーズ化の続行を踏まえ。浦野の殺人鬼としての性格を観客に大きく植え付けるのに相応しいやられ役として登場。如何にも「あ?コイツ殺されるな」と言った立ち位置で。実際に後ろの若い女の子達から同じ様な声が出ていました。でもなかなか面白いキャラクターだった様に思えます。
そしてアキラ100%は履いてちゃダメだろ!
「お前なんか産まなきゃ良かった!」
前作を踏まえての台詞ですが。生活環境が殺人鬼を産み落とした…とゆう主題は、原作にはなかっただけに。様々な変更点と併せて、続編そして今後の為に…と。組み込んで来たこの脚本は、エンタメ映画としてまずまずだったのでは?と思っています。勿論、内容的には軽くて重厚さは全くないんですけどね。
あ?でも黒髪に拘っていたのは、前作で加賀谷が女の子の黒髪の匂いを嗅ぐ描写があって。それはどう続編の中で…と思っていたものの、、、大体、麻衣やん髪の毛染めとるしなあ〜(ー ー;)
原作で、犯人がアラブ人3人を殺し屋を雇うのだけど、映画版では音尾琢真に。
まだ音尾が登場しない段階では、「これだと麻衣やんのレイプ場面はなしかな?アイドルだしなあ〜」…と、思っていただけに。音尾が登場した瞬間、一気に期待感が膨らむ(*゚∀゚*)
きたー♪───O(≧∇≦)O────♪
でも、彼女もよくぞ受けましたね〜!この役。
やっぱりアイドルを卒業したから…ってのが大きかったんでしょうかね。カメラの角度によっては、少し微妙な顔に映っていたりしましたけど(´-`)
満足…とまでは行かなかったものの、ソコソコ楽しませて貰いましたよ。エンタメ映画なのだから、ワイワイ楽しく観れればそれで良しでしよう。出来る事ならば、前作並みに笑わせてくれるコメディー展開が少しでもあったならば良かったんですが…。
思えば、出演作品を全てトンデモコメディー映画へと昇華させてしまう、北川景子のコメディースキルの凄さを再認識してしまった訳なんですけどね(u_u)
2020年2月23日 イオンシネマシアタス調布/スクリーン5
スマホを落とすことの意味
前作をテレビで視聴。
完全に成田凌の狂気的演技が面白かったので
期待して公開してすぐ鑑賞しました。
白石さんは体当たりの演技は凄いとは思うが、
車内でレイプされかける時の声、表情、怯え具合がまだまだなかな〜って。
でもちょっと自己中な感じの周りを振り回す系の今時女子って感じでは千葉くん演じる加賀谷とは相性合うような気がする。
アイドルが今までメインだしね、今後の伸び代に期待かなー。
千葉くんはスーツ似合わないね(笑)
回想シーンや会社の立ち上げ時の写真に出てくるラフな感じが似合うタイプ。
実母との関係はもう少し違う回想シーンがあるといいかな。あの「あんたなんか産まなければ…」ばかりではどのくらいの虐待か掴めにくい。
ストーリーはまぁまぁかな。
最初から笹岡が怪しさあったから(別れを促したり、経営が成り立ってない様子から)
多分仮想通貨と神宮寺殺害(仮想通貨関連で)は読めたけど、白石さんストーカーも最初笹岡かと読み間違えた。
途中で井浦新くんが白石さん関与はわかったけど、お巡りさんかなと思ってなかった。
公安か…。公安に顔にデカデカと傷ある人置くかな…。覚えられやすいし。一般人でただストーカーかと思ってた。
Mが存在しないのは冷蔵庫のシーンでわかる。
Mの居場所が当たっている時点で、成田くん怪しいし。
絶対お前Mに会った時、殺してるだろって。
だってMも自分の顔見た奴生かさないだろうし。
Mの居場所知ってる奴が生きてるってことは、そいつがMを殺して生きてるフリしてMっていうもう生きてない架空の奴に罪擦りつけることができるしね。
あえてMが遺体を埋めた近くに成田くんが殺害した遺体を埋めたってことは、自分が脱獄しやすい環境をあらかじめ作ってたのかな。
林野庁管理地って言ってたし。林野庁なら定期的にチェックくるしね。
個人的にアルコピースの人は良い意味で嫌な奴上手く演じてたよ。
意外にお巡りさんで消費者金融借りてる奴いるらしい。特に学歴ないパターンの叩き上げ。
見事なクソっぷり。
ただ、飴玉で凶器作るのは吹いた。
どうやって作るんだよ(笑)
飯尾さんもいい感じで緊迫しやすい内容の中で抜け感出してた。1人はいるよねーああいう役。
それでいて県警HPへのハッキング発覚だったり、アルコピース平子の遺体発見だったり、展開のきっかけ作るいいキーパーソン。飯尾さんには続編あればもう一度出て欲しいなぁ。
最後に回想シーンでスマホを落とすことで、実乃里と加賀谷が出逢うんだっていうくだりがあるけど、まさにタイトルの意表を突く感じで私は個人的に好き。
スマホを落とすことは勿論危険な事だがスマホを落とすことで始まる人と人の出会い。スマホを落とすことが必ずしも悪いことばかりとは限らないなと思う。悪意ある存在に渡るから危険であり、本来理想でもある善意で成り立つそういう社会を私たちが作っていかなければいけない、1人1人考えてかなければいけないのかなと感じた。
鑑賞中に思い出してたのは…
前作同様、サスペンスもの後半のジェットコースター展開と見ている人を飽きさせない展開で大満足でした。終盤の回答編は、かなり手抜き感を感じましたけど…
成田凌さん演じる浦野に捜査協力を得る代わりに要求をのむストリー展開、加賀谷君の過去を捜査協力への報酬に要求する展開…羊たちの沈黙のハンニバル・レクター博士を思い出してしまって、その後の展開も似ていたことが、ちょっと残念でしたのでマイナス☆1個。
続編を期待できる終わり方でしたけど、浦野の異常性を主にするのか、サイバー犯罪を主にするのか、期待しています。
まだまだ続く・・・脅威の先には?
続編でしっかりと第一弾を受継ぐ丁寧な作り込みは評価して良いと思います。
成田凌君の怪演が全編にわたって脅威に拍車をかけて観るものを引き付ける。白石麻衣ちゃんはキュートな可愛いさがあり充分観賞に値する。
展開はかなり無理はあるもののハラハラドキドキさせられ、先が次々と恐怖感を煽っていく。
スマホを落として良かった?
答えは映画館で確認してくださいね!
先が気になる!シリーズ化の気配を感じる!千葉雄大君の今後の躍進は?
是非映画館で🎦
センスのズレを感じた
今回の鑑賞目的は成田凌さんの演技なので、私の評価も成田さん寄りの視点になっております。
今回の主人公は加賀谷(千葉雄大さん)なので、警察物の色合いが強くなります。千葉さんは熱演するも、如何せん童顔が邪魔をして、現実味に欠けます。その分リアルな捜査シーンを見せるかと思いきや、お笑い要素を持ってきてしまうセンスが理解出来ません。日本のケーサツ間抜け過ぎという印象しか無く、全く面白くなかったです。
白石麻衣さんは常に『びっくり目』をしていて、演技より、自分をかわいく見せる事に神経を使っているように見えてしまいました。ファンにとってはそれでいいのかも。
成田さんの演技と井浦新さんの存在感がもったいなかったです。
前作から引き続きで楽しめた。
主演加賀谷学には作り込んでいない真摯な刑事で現実的な親近感を感じ、怪演する浦野の猟奇的な鬼才ぶりを引き立てた。逆にもう1人の単純で冷静さもなく頭脳派でもない体格だけの人を凶悪犯の監視につけるところや護衛のSPが1人なのもあり得ないと思い脱獄のシーンももう少し緊迫感があったらよかったのではないか。ラブストーリーとして観るなら最高だと思う。
なんだこれは!
あのオチは、どんでん返しのつもりなの?
なんの脈絡もなく、後出しジャンケン的に説明されても、2時間積み重なってきたツッコミ所に対して納得出来ないよ!
原作読んでみたら納得いくのかな?
読んで納得いったとしたら映画化の脚色に腹立たしいし、もし原作からしてダメならそれはそれでイラつくし。読んでも読まなくてもどっちみち不愉快なのは確定ですね。
原作者に失礼なので読んでみようかな!
でもな〜キツイな〜
千葉さんと白石さんが大根すぎる
特に千葉雄大がひどかった。
せっかく成田凌が怪演だったのにもったいなかった。
そして原作では加賀谷と浦野の心理描写が丁寧であったが本編では非常に薄く微妙だった。
みのりとの最後のLOVEエンドも無理やり感満載、かつ大根で失笑ものだった。
要所にでていた芸人のほうがいい演技をしていたと思う。
次回作では主要キャストと構成を要検討してもらいたい。
前作を観ていなくてもそれなりに楽しめます
公開初日舞台挨拶の回で鑑賞。
前作楽しめた人は今作はより楽しめて、前作を観ていなくてもそれなりに楽しめます。
警察の描写がアレなのは神奈川県警だから本当にやりかねないということで脳内保管。
浦野と加賀谷との関係がレクター博士とクラリスのようだなと感じました。
エンドロール後の映像も見忘れなく。
原作も続編が出版されているようなので、続編作るんでしょうね。
成田凌さんの演技に頼りすぎな気もした...
前作の成田凌さんの影響はとても大きかったです。
誰が見ても圧倒されるような猟奇的な演技。
今作、成田凌さん出ずっぱりですね。もちろん非の打ち所がない天才的かつ猟奇的な役を演じきっています。但し、成田凌さんの演技のすごさに頼りきっている気がして、主人公の彼女を演じる白石麻衣さんの出落ち感、伏線回収の荒さが垣間見えた気もします。
アキラ100%の使い方は、大正解だとおもいます。
思った一言感想です
ただ今、鑑賞終了。
まぁ、思ってたハラハラとは違かったけど面白かった。
◯ストーリー
トラウマを抱えた刑事・加賀谷を主人公に、あの連続殺人事件から数カ月後の新たな事件が描かれる。長い黒髪の女性ばかりが狙われた連続殺人事件の解決から数カ月後。同じ現場から新たな身元不明の死体が発見された。捜査にあたる刑事・加賀谷は、かつて自分が逮捕した連続殺人鬼・浦野のもとへと向かう。獄中にいる浦野が口にしたのは、浦野が師と仰ぐ「M」というダークウェブ上に存在する謎の人物だった。一方その頃、加賀谷の恋人である美乃里に謎の男の影が迫っていた。
ヒロインに関しでは、もうちょっと演技力を上げるべき。そこまで、下手とも思わなかったけど。
犯人の演出に関してはとても面白かった。
一番気になったのは終わり方。これ続編もしかしてある?会ったらみたい。
前作・今作から学べるのは、「スマホ落とすな」「フリーWi-Fiに気をつけろ」であろう。
スマホは落とさなくても物語ははじまる
前作より圧倒的に面白かった。1を観ていなくても楽しめると思いますが、主役2人のバックグラウンドが分かるので観てからの方が良いです。ただ、こうなってくると1は2の序章のような気がします。1がイマイチでも2は観ましょう。
前作同様、最後に種明かし的な所があるので、のめり込んで楽しめます。あまり言うとネタバレになるので書きませんが。ここ点も2の方が優れています
多少、、、ご都合主義な部分もありますが、全体としてとても面白いストーリー。
成田凌がサイコすぎてカッコイイ。悪役にカリスマ性があると、厚みが増してとても映画が良くなる。全くストーリーは違うけど、「ジョーカー」や「デスノート」と同じ。
主役の千葉と成田の、千葉県ナンバーコンビの今後が知りたい。。
(野田と袖ヶ浦と習志野という名前の役者が参加して頑張って欲しい。)
残念なのはお笑い芸人たち。演技かどうこうというよりも、狙っている感が出て冷める。特にあきら100%の衣装で一気に冷める。必要ですかね。あれ。これが無ければ個人的には完璧でした。
あと、音尾くん、人相悪すぎ。(こっちはいい意味で)
エンディングあとのシーンはどういう意味なのか、、、楽しみです。
2020-8
スマホを落としただけなのにっ♡♡♡
〜イケメンがついてきた〜
私も4年前、スマホを落としました。前作のレビューにも書きましたけど。
そして、千葉雄大君みたいなイケメンが拾って、追っかけてくれま、、、せんでした。
そのあと買い替えたスマホさんは、映画を鑑賞中、ずっとバッグの中でバッテリー充電したら沸騰してんのか?ってくらい熱くなり、、、享年1歳。
映画終わったら、スマホが沸騰してる絶望感は、花粉を感じだしたこの時期に在庫マスクがなくなりそうな現在の自分くらいつらかったです。
んでまぁ、スマホを落としたことで悲劇が始まる前作と違い、まだ落としてなくね?が続くのですが、それは置いといて、、、色々ツッコみたいんですけど。
とりあえずこんなコメディ映画でしたっけ、とか(芸人さん多数起用は反対しません。むしろ日頃からコントやアドリブを要求される芸人さんたちは、演技力高いですから。でもあの状況のアキラ100%さんはコメディに振り切ってる気が😦そういう映画でしたっけ)。
警察と入管ってこんなゆるいんですかね、、、とか。
成田凌さんが役者なので、比べちゃうと悲しい演技力の方々、、、とか。
サスペンス好き&前作の成田凌君の演技力に魅せられたので、鑑賞したのですが、
確かにテンポよく面白く見れます。ただ、抜けてる警察とか🤔な演技力、あと白石麻衣ちゃんのセリフがトレンディドラマみたいで、いちいち集中力が切れてしまいました。
成田凌君は相変わらず流石なので、残念です。
追記)
ああそうそう、免許の更新のときに見させられる教材ビデオのサイバー版みたいなの、映画の中で2本見させられました。これ、映画?教材?教養としていいとは思うんですけど、その演技力も免許の更新のときに見るやつと同じレベルだった、、、。
悪い意味での「日本映画らしさ」の見本 (愚痴ります)
そこそこのサスペンス感だし、美乃里が心配で手に汗握っちゃうし(警察が無能過ぎ!)、最後のどんでん返しは、途中で「コイツやな」って分ってはしまうけど「それしか無いよね」ってうなづけるし、ラストショットはあざと過ぎて「易(やすっ)」って思ってしまうけど、楽しめました。あぁ、だめや。何を言っても嫌悪感が混ざってしまいますw
とにかく、邦画としては標準点以上だとは思いましたが、鑑賞当日は虫の居所が悪かったのか、ネガな事ばかりが目についてしまいました。
溜め込みたくないので、以下、思いっきりDISります。
☆役者さんの統一感
例えばですよ。藤原竜也の演技とか、暑苦しいやないですか。そんなに喚くなよ、って何時も思ってます。けど、嫌いじゃ無いんです。むしろ引き込まれる。なんと言っても、舞台経験を積んで来られた役者さんって、映画の中で「過剰演出を更に超える過剰演技」をして下さる訳ですが、これは好き。
「スマホ」では「過剰演技の男性陣」と「不足感アリアリの女性陣」のギャップが気になりました。と言うか、溶け込めませんでした。「芝居がかった過剰演技」でも、「リアル」でも、どっちでも良いので一作の中では統一して欲しいです。
理由、と言うか背景は判らんでも無いんですが。これが「日本映画らしさ」。成田凌の単独パートとか、大好きなんですけど。
◆雑な撮影
もう、最初からイラつく。就寝中の人物の足裏から、ゆっくり横移動、同時に上に速度変化しながら動くカメラ。そこから横移動の速度は一気に落ちながらも、上方向には、また違う速度で上がり続け、回転しつつパン。この間、不規則に微振動します。焦点も微妙に動いて無かったですか?ここ、実は重要なシーンや無いですか。無造作、って言うか無計算って言うか、一発勝負した感、って言うか。こう言うところに丁寧さが、全然ない。お隣の韓国もインドも、印象に残したいシーンのカメラって物凄く丁寧です。
この雑さ、やっつけ感は、至る所で散見されます。ホントにイヤ。もっとこだわろうって言う気持ち、起きないんでしょうか。
◇編集のやっつけ感、脚本の「良く練られた感」の欠如
美乃里の追跡シーンなんかが好例やないかと思うんですけど。「なんで?」「は?」「ふ!」が多すぎます。30cm単位で追跡可能な警察GPS舐めてるし、出て行くミニバンのリヤエアロに取り付けられたスマホに気づきそうだ!な描写は足りないし、フロントガラスを拳銃で飛散させるし、Iさんの情報収集は肝心なところで警察無線と言うアナログ。SAでの大立ち回りには野次馬さえいないし警報すらならないなどなど。も少し合理性に拘って欲しいし、構想の段階でしっかり練って練って練って、その上で準備をしていたら、追跡シーンの緊迫感は見せ場になったのに。「美乃里の身の安全が心配」以外の印象が無いのは、作り手側もそれだけに頼ってるからだと思う。
○Iさんの拳銃
良い点も言います。彼が手にしていた拳銃ですよ。加賀谷は刑事なので、一番オーソドックスなニューナンブ。Iさんが手にしてたのは、良く見えなかったんですけど、銃口廻りのスリムさと形状から「Beretta 92F」じゃ無かったかと思うんです。これ、警察刑事部に属する「特殊事件捜査係」や、各都道府県警察が現場突入の際などに使う拳銃の一つです。あ、ちゃんと考えてるんだ、って思いました。ここはGJ!邦画に出て来る拳銃って、いい加減な事がほとんどなので。
あー、すっきりした。
とにかく。TV局が製作者になると、コンテンツのクオリティを上げる事よりも、広告・人寄せ効果のために金を使う傾向が強くなります。ビジネス効率を追求すれば、必然的にそうなるもんね。映画愛とは、ビジネス効率もそこそこに、作品の質のために金を使う事。俺的な定義です。
まさか最近流行りのあの要素まで、、
前作の脇役が主人公ということで、人物像など忘れてしまっていたので復習出来る人はそうした方が見やすいかもです。と言ってもすぐ理解できると思いますが笑
途中までは普通に話が展開していくけど、まとめようとしだした途端、お?おぉ!?おぉぉお!??そ、そうか笑笑。となるのはもうお約束感すらありますね。
ポンコツな警察。狭い世界。最強PC。カードは揃ってます。
そんな中役者さんのお芝居が作品を締めてくれていて、好感は持てました。
成田凌くん、楽しんでんなぁ笑
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