劇場公開日 2020年11月13日

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「手紙と固定電話だけが、恋のツールだった時代の話」さくら レモンブルーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5手紙と固定電話だけが、恋のツールだった時代の話

2020年11月16日
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レモンブルー
masamiさんのコメント
2021年5月12日

レモンブルー様コメントありがとうございます😸
ふー コメントまで含めて全部読みました。皆さま真摯に映画を受け止めていて素晴らしい。私は西加奈子のファンなんでかなり甘い評価です。リリースされたんですね?また観てみます。アニメですが漁港の肉子ちゃん 楽しみです。

masami
NOBUさんのコメント
2020年12月13日

おはようございます。
 読了されたのですね。
”「綺麗な子だったのに…」”
 確かに、美貴の”気がふれたような行動に対して”への言葉とも思えますね。
 只、私は、薫は、”一を手の届かないヒーローとして観ていた事”と、祭壇に置かれた”綺麗な顔の”一の遺影を写していた後の”あの言葉”だったので、薫は”一に対しての憐憫の言葉”と受け取り、”初めて人を殺したい・・”と言う気持ちになったと解釈しました。
 では、又。

NOBU
レモンブルーさんのコメント
2020年12月13日

kossyさん 早速お返事ありがとうございますm(__)m! そうなんですか。では 特に意味は無いのですね?私は 単に一が自分の心を受け止めてくれるのはさくらだけという思いがあり、最期の「甘え」としてさくらに見守られて逝きたかったのかなと思ったのですが、「酷い」行為と言われると「あ、確かに…」と思いました。でもkossyさんが 仰っる通りなら、それほどはダメージは大きくなかったって事ですね?
美貴は一があのような身体になった事で「誰にも取られない」存在になったのが嬉しくて明るくはしゃいだりしてたんですよね…だけど死なれてしまった時は葬式でも崩壊寸前になったりしましたが、最後まで 自分のした事が 一の死を招いたかもしれないという事には思い至らなかったようで、反省したのは、生きてる間に 兄に「好きだ」と言えなかった事だけだったのには驚きました!確かに他人の気持ちを思いやる事が出来ない(あの時点で17歳くらいで本当にまだ幼く自己中心的)子でしたね。

レモンブルー
kossyさんのコメント
2020年12月13日

レモンブルーさん、コメントありがとうございます!
犬というのは案外“死”を理解していない動物だと思います。特に老犬となれば、自分を養ってくれる主人さえいればいいので・・・死んだとわかってもすぐ元通りになっちゃいます。
美貴も犬タイプで“死”を受け入れらないタイプなのかな?
顔が“おばけ”みたいだと笑っていたし、あとには引きずらないし、下手すれば相手の気持ちを考えるのが下手というか・・・まぁ、独占欲も強かったんでしょうねぇ。ランドセルはショックでした。

kossy
レモンブルーさんのコメント
2020年12月13日

私は やはり映画に足りなかったものは一が亡くなった後の 母親の痛みの描き方だと思いました。小説ではアンコール依存や過食 化粧をしなくなって 太り変貌して行く様が語られていて 壊れて行ったんだなと納得出来たのですが、流石に寺島さんが太る芝居は無理でしょうから せめて化粧っ気無しでやつれた雰囲気を演出して欲しかったです。遺品を焼くことで壊れる事を描いたのかな?でも それって一時的な感情な気がして…薫が帰省した時も以前と変わらず綺麗で元気そうで…壊れたの?という感じでした。だから 再生というテーマも何だかボンヤリしていた気がしました。
でも…美貴と一の関係を上手く纏めて情緒的に描かれた映画だと分かりました。give upのシーンも丁寧な描写で衝撃は大きかったですね。
小説より映像で説明出来るはずの映画なのに、薫が言葉で説明してしまうシーンが多かった気がして、映画ならではの表現で描けたのでは?と思いました。これも監督さんが西加奈子さんのファンだという事で、小説の名台詞はそのまま 生かしたかったということなんでしょう…。残念です。
返事になってるか 分からないですけど、感じたことを書かせていただきました。

レモンブルー
レモンブルーさんのコメント
2020年12月13日

NOBUさん 返信遅くなりました。NOBUさんのコメントが どういう意図で書かれたのか よく分からないままで とりあえず原作を読みました。それで、私は 主人公が物語を主観的に語って行く形式の小説が苦手であることを実感しました(笑)「さくら」しか西加奈子さんの作品は知りませんが、とても繊細で独特な比喩表現が散りばめられていて 想像力を刺激されるのですが、これをまだ若干21歳?の薫がまさに文学者のように回顧したり表現しているのが違和感でしかなくて…薫が文学青年で小説家を目指している設定なら…まだ納得出来るんですが…。そして父の家出シーンとか一がどれだけ矢嶋を大切に扱ったかなど 本人しか分かりようのない部分までも 薫が見たように書かれていて…主観なのか客観的なのか 入り乱れていて 私は疲れました。
そして…色んな事が映画とは 違うのに驚きました!年齢と出来事の設定の違いや 手紙事件と一の事故との関係や 母親の壊れ方などなど…え〜?そうだったの?! という事が多々ありました!小説は性の経験が映画より3年ばかり早く?なんて早熟なんだろうとか思いましたが、もしかして リアル?なのかも?と思ったりもしました(笑)サキコさんの「優しい嘘」の意味も分かりました。

NOBUさんは お嫌いかと思いますが、私は やはり映画と比べてしまいます。長くなりましたので 続きは下に書かせていただきます。

レモンブルー
kenshuchuさんのコメント
2020年12月10日

コメントありがとうございます。
たしかに小松菜奈では艶かしすぎますよね。でも惹きつけられてしまう。すごい女優です。
これから原作を読んでその違いを楽しみたいと思います。

kenshuchu
アサシン5さんのコメント
2020年12月2日

皆さんのコメント、原作、映画、全てに共感できる、この映画は素晴らしい、そう思うわけです。西加奈子と伊坂幸太郎には、同時代に生きていることに感謝する自分ですから。皆さんのコメント読むと、私の他のレビューにも忌憚のないご意見をいただきたく存じ上げます。よろしくお願いします、では。

アサシン5
NOBUさんのコメント
2020年12月1日

今晩は。そして、初めまして。
 まず、私は、映画と原作は似て非なるモノである、と言うスタンスで映画を観ています。
 私事ですが、今作の原作となった西加奈子さんの「さくら」は、2007年に文庫になった際に読みました。この方の育った環境にもよるのだろうと”勝手に”思いながら、容易に日本的情緒に流されない文体に引き込まれました。その最たる部分が、”皆のヒーローであった”一の”ギブ・アップ”の描写でした。
 そして、この映画。
 原作の事は”敢えて、忘れて”鑑賞しました。ちなみに、私は映画のレビューで”原作の世界感が表現されていない”と言うのが、大嫌いでして・・。”だったら、本だけ読んでれば良いだろう!”と思うので・・・。
 私は、この映画は、美貴を演じた、小松菜奈さんと、一を演じた吉沢亮さんの演者としての姿が素晴しいと思いました。
 -この辺は、レビューに記載したつもりです。-
 そして、一の意思を受け継いだ愛犬”サクラ”が、壊れかけた、深い哀しみを乗り越えようとする家族の喪失から再生していく過程を支える姿を丁寧に描いた作品だと思いました。見応えがある作品だとも思いました。
 3度もこの映画を鑑賞されたという事と、素敵なレビューに敬意を表して。
 長くなりました。
 では、又。

NOBU
レモンブルーさんのコメント
2020年11月27日

アサシン5さん コメントありがとうございます。アサシン5さんのレビューの方にコメントさせていただきました。が、今 一度 コメントを読み …
それって 映画が 作者が作った世界よりも 情緒に訴える作りになっているという事なんですか?

レモンブルー
アサシン5さんのコメント
2020年11月26日

コメント失礼します。原作者のファンなのですが、自己中な愛が悲劇を招く寓話的な話が多いので、この話の続編が有れば、全ての家族が長男と同じ末路になるでしょう。サクラは対局の象徴で有り、この家族の中での孤高の存在でもあるのです。原作者は登場人物に愛情は感じてはいないと思うので、登場人物に共感されて戸惑っていると思います、でも、映画はそんなつくりですが。

アサシン5
bionさんのコメント
2020年11月26日

コメントありがとうございます。
ハジメの顔面をみたとき、レース中の事故で顔面に大やけどしたF1レーサーのニキ・ラウダのことが脳裏によぎりました。ニキ・ラウダは、身体は無事だったため奇跡の復活を遂げましたが、ハジメの場合は下半身不随と顔面崩壊です。神様からの悪送球でなくてビーンボールなので、ギブアップしたことはしょうがないと思います。
ストーリーには、のれませんでしたが、それぞれの俳優がいい演技をしていたので、その点に関しては満足してます。

bion
レモンブルーさんのコメント
2020年11月19日

溢れて収まりきれないほどの恋情。でも 伝えられない。辛かっただろうな…って、あれ?めっちゃ美貴に共感しちゃってますな 私😅
呪いを解くための家出…だったかもしれませんね。何があったんでしょうね?
それにしても、この映画は 色々な事に思いを巡らせられるなぁと思います。それって、良い映画という事?でしょうか、、、

レモンブルー
グレシャムの法則さんのコメント
2020年11月18日

自慢ではなく、溢れて収まりきれないほどの恋情。いいですね、そのほうが。
身体は成長しても心の容量や風合はランドセルのまま封印されていたので、父親はその呪いを解くために家出?
そう考えると、父親は『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドが指輪を溶岩の川に投げ込んだような何か大きな出来事があって戻ってきたみたいですね。
できれば、ホラーよりはファンタジーのような展開をして欲しいです。ちょっとダーク系であったとしても。

グレシャムの法則
レモンブルーさんのコメント
2020年11月18日

グレシャムの法則さん 私は「さくら」のレビューを2回もコピペしそこなったので…3回目を書くのに疲れてしまい、いくつか書き落としてました。それがグレシャムの法則さんがお書きになった 美貴が 矢嶋からの手紙を隠し読んでいた意味についてです。私も あれは美貴が矢嶋の一への気持ちに同化するためだったと思います。美貴は手紙を暗唱してました…狂おしい程、何回も何回も読んだに違いない…。
でも 自慢したかったというのは違って、自分の隠し切れなくなって溢れそうな恋心を薫に知って欲しくて
あのような事を…だから…美貴は泣き出し、自分が兄の字を真似て矢嶋に嘘の手紙を書いた事まで告白した
それ程 どうしようもなく兄を好きだったと!

私は 美貴にはいつか自分の罪の深さに気付いて欲しいです!そして…兄の代わりに矢嶋を探し出し、自分の罪を告白し、謝罪し、兄がどんなに矢嶋の事を思っていたかを伝える義務があると思っています。そうしなければ、美貴は救われないのではないでしょうか?あのラストでは 綺麗事過ぎて 納得出来ません。
それに…家族を纏めたさくらだって あと数年後には亡くなってしまうのです!そうなった時、長谷川家は 美貴は どうなるんだろう?と映画のラストシーンを観て思いました…本当に…ホラー…ですよね。

レモンブルー
グレシャムの法則さんのコメント
2020年11月18日

でも、美貴はこれからの人生のそう遠くない未来で、ある日突然自分のしたことの罪深さに気が付き、本当に発狂することになりそうで怖くなってきました。
レモンブルーさんの共感できない部分の多くが、いつまでも澱として残り、美貴の内面を蝕んでいくような…
原作読んでないのですが、美貴のこれからについては、読者に委ねているのだとしたら、西加奈子さん、なかなかホラーな作家さんですね😨

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2020年11月18日

ご返答いただきありがとうございます。
誰から見ても可愛い子ではなく、綺麗な子=否応なく妹も女性であることを突きつけられた。ただのお兄ちゃんっ子ではなく〝恋〟であることを再認識。それに気付かない、或いは気付かないフリをしてきた自分への腹立ちと後悔。
美貴は、ランドセルの中の手紙が溜まるにつれ、相手の女性が自分と同化して、一とやり取りしているのが、自分だと思い込んでいた、だから薫に自慢げに披露した。
以上の解釈で何となく腹に落ちました。

グレシャムの法則
Bacchusさんのコメント
2020年11月18日

小松菜奈さんの時々みせるサイコかのようなニヤッとした顔が印象的でした。
元々可愛らしというより綺麗な方なので、やはり中学生にはどうしても見えなくて、難しいですけど私的にはそれが違和感になってしまいました。

Bacchus
だるまんさんのコメント
2020年11月17日

小松菜奈はとても良かったですね。
シリアスなシーンでニヤニヤしていたり、とても子供っぽい仕草と、性的な魅力や思春期危うさみたいなものがとても良かったです。
個人的にはランドセル失踪は泣きポイントでした。一瞬、頭おかしくなった?と思ったですが、自分への罪悪感はもちろんですが、娘の秘密と罪悪感を持ち去ったのだと、正しいかどうかは別として、単に逃げただけではないのだと。

だるまん
グレシャムの法則さんのコメント
2020年11月17日

よろしければ、レモンブルーさんの解釈を教えていただきたいのですが、葬儀会場でサキコが失禁した美貴を連れ出す時の第三者の囁き(キレイな子ねぇ、キレイな子なのに…そんな感じの発言)に対して、薫が殺したいと思った、と言ってましたよね⁈あれは、何も知らない外野の人間から自分たち家族に対しての憐れみや外見で判断されること(もちろん一のことも合わせて)への生理的衝動的な怒りの発露だったのでしょうか。

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2020年11月16日

確かに疑問なところはありますが、小松菜奈さんを中心に鑑賞することにしたら割りと馴染めました。理屈で考えたらまったく説得力はないのですが、美貴が一に向けた無限の愛は、それだけで一が生まれてきた意味があったという一種の救いにも似た感情を家族にもたらしたような気もしてます。愛は美しいだけでなく残酷でもあるけれど、誰にもそれは裁けないし、自分たちが、怪我をしてからの一に対して何かしらの屈託を抱えてる一方で、美貴の愛だけは変わらず純粋で本物だった。うまく言えないのですが。

グレシャムの法則