「ダイバーシティなモンティ・パイソン」どん底作家の人生に幸あれ! regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイバーシティなモンティ・パイソン
ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』の映画化は何度もされているし、ぶっ飛んだ邦題からして、『スターリンの葬送狂騒曲』の監督らしい独特なアプローチなんだろうなとは予想していた。
階級社会イギリスの風刺はディケンズ作品の不変テーマだが、本作ではあのメチャクチャ長い原作のテイストを上手く拾いつつ、多人種が入り組んだキャスティングにしたのは、ダイバーシティ化が進む現代らしさを感じる。
そして何と言っても、クセのある登場人物たちが織りなすシュールでベタなコメディ描写は、前作『スターリン~』よりモンティ・パイソンっぽくなってた。コメディ的な味付けは好みが分かれると思うけど、まぁ原作を今さらそのまんま映像化しても薄味と思うし、あんまりツッコむのは野暮かも。
邦題に関しては、「内容と当たらずといえども遠からず」といった印象。というか『デイヴィッド・コパフィールド』のタイトルでは、やっぱり引きが弱いのか…
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