どん底作家の人生に幸あれ!のレビュー・感想・評価
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個性的な登場人物たち
次々と登場する個性的な人物。その中にコパフィールドが埋没してしまっていると思う。
アグネスが唯一まともだったかも。
配役は、ダイバーシティがここまで進んでいるのかと考えさせられた。
面白い。だが、残念な作品。
とにかくポリコレの影響なんだろうが人種がグチャグチャでいきなり萎えましたが、淡々と禍福は糾える縄の如し的に進む物語の分かりやすさと小ネタの面白さに救われました。原作に興味をもっただけに、この点はもったいないです。
奇妙な人というか個性的な人、分かりやすくいうとネジが外れた人しか出てこないなあ、でキャラがそれぞれ立っていて面白いし、テンポもいいし、、、、
あーーーー、もったいない。
主観的には高い幸福感で暮らすための秘訣!?
度重なる不運も、あたかもコメディのように笑い飛ばしてしまう―。
そんな印象を受けました。観終わって、評論子は。
作家としてのディケンズを根本から規定していたものは、そういう精神性だったのでしょうか。
実生活でも、そうあることができれば、主観的には高い幸福感に浸りながら暮らすことができるのではないでしょうか。
私は場違いよね 物語から消して
小説としては長ーいお話をコンパクトにしたのは分かりやすいとしても物語が薄くてダイジェスト版。ある意味でファスト映画?
登場人物は皆魅力的だけど昨今の人種問題を意識してかどうか、入り乱れ親子関係が分からなくなる。
主人公の可哀想な部分はあるけど、最初から工場で働かされそこから抜け出せ無い人もいる。身分による差別もあからさまな時代、今も変わらないけど主人公も割とそんな感があって友人達とウダウダ言っていたりして、主人公を好きになれなかった。
凧揚げのシーンはすき。
期待ほどには
期待ほどには面白くない。
ストーリーを楽しむんじゃなくて人物を愛でるというのがイギリス風ユーモアなのかな。
ロックバンドのユーライア・ヒープの名前はここから採られたんですね(@_@)
監督があえてやっているようですが、人種が混ざっているのは結構面白かった。オペラをよく観る私にはそれほど違和感ないですけどね。東洋人のミミとか黒人のスザンナとか普通ですもんね。多様性の時代だ。
現実なのか物語の中なのか?場面がコロコロ変わるからついていけてない...
現実なのか物語の中なのか?場面がコロコロ変わるからついていけてないところもあったが、彼の物語の中にいるのは間違いないので分からなくていいかなと思えた。主人公は不遇の人生を歩んで来たが、彼の明るい性格ゆえに素晴らしいラストで感動した。ゲラゲラ笑う準備をしていたので何度かこみ上げてしまった自分に驚いた。
目の前の真実と自分の気持ちは切り離して考えていくことが大事だと思えた。自分はどうしたいか、何を目指すのか。つらいことに振り回されて終わるのではなく、人はそれぞれの物語を書いていけばいいのだ。
萌えるけど物足りない
ディケンズの自伝的物語り?
いや、大作家の自叙伝ものとしては、率直に、物足りねー!って言いたくなりました。
そもそも。
いきなり書きはじめてますやん。内心描写、も少し無いの?
名優、名脇役を揃えてたところには萌え。画も素晴らしかった。台詞は文学的で酔っ払うくらいに素敵。そうか、期待値高過ぎただけなんかも知れないw
良かった。楽しかった。
でも。
胸に刺さる何かが足りなかったです。
いつでも、どんな時もクサらず、悲観せず生き抜いた主人公に乾杯!
文庫本で4冊から6冊にも訳されている本作。2時間にまとめるのは、かなりの荒技。なので、展開が早すぎて、ダイジェストの趣きだった。とはいえ、それだけの長編を2時間にまとめたのだから、すごいっちゃあすごい。それも登場人物も多いので、整理するのも大変だったと思われる。そして、主人公のまわりに現れる変わった人々。しかも、多様な人種で描かれていた。本当にめまぐるしい展開について行くので精一杯だった。タイトルがひどい。中身と乖離している。世界十大小説にも選ばれていて、何度も映画化されているので、今までの作品と差別化したかったのは理解できるが、センスが感じられない。単に「デビッド・コパフィールド」でよかったのではないか。ともあれ、主人公ががんばっている姿には感動を覚えた。
『ディヴット・カッパーフィールド』を読んでから観ましょう。
①イギリスの国民的作家ディケンズの代表作であり、英語圏の人なら生涯に一度は読んだことがある筈の『ディヴット・カッパーフィールド(以後DCと呼称)』(世界十大小説の一つとのこと)。読んだ人は楽しめるのだろうと思う。しかし、読書好きと自分で言いながら恥ずかしながらまだ読んだことが無いのです。②従って、最初はDCが自分のこれまでの人生を振り返って語るという形式を取っているのに馴染めず(後で『DC』はディケンズの自伝的要素が強い小説と知って納得)、19世紀イギリスの話なのに白人・インド人・黒人・アジア系のキャストが入り乱れているのに違和感を覚えつつ観ておりました。退屈では無かったし、ご贔屓ティルダ・スウィントンを見ているだけで飽きなかったし。③そのうち物語世界に慣れてくると違和感は無くなったし、こんな風に色んな人種の役者に各キャラクターを演じさせるのはボーダーレスが進む現代の映画らしいし、その一種猥雑は感じは逆に原作に通じているのかも知れないとも思えた。④膨大な長さの原作(文庫本で5冊文)を2時間の映画にするのでダイジェスト版みたいになるのは仕方ないとして、過去に様々に映画化されているので、英語圏の人は今回はどういう脚色でどういう切り口でどういう新味で描いているのかを楽しむのでしょう。ただ、元ネタを知らない人間でも楽しく観れるというのが映画のグローバルスタンダードとするなら、その点では1個の映画としては片手落ちではあるだろう。⑤キャストではティルダ・スウィントン以外ではアグネス役のロザリンド・エリーザーがなかなか魅力的。また、イギリス英語はやはり格調高くて耳に心地好いですなぁ。
英国の品良しコメディ!
何?何?全然「どん底」じゃないじゃん!😁
孤児から有名小説家に成長する主人公デイビッドの早口な語りで進むのも良し!
貧乏を楽しんでいるかの様な家族等
彼の周りの変わり者達が
悲哀さ重苦さを全く感じさせずスピーディに流れていく2時間に退屈さは無かったなぁ
加えて多種多様な人種が集まっているところも実に興味深い
新鮮な感覚の中にも風流さを残すアーマンド・イアヌアッチの時代古典の彩り力は見事!
上ばかりを見上げ羨ましがる現代人にしらっ〜と一喝出来そうな快活な作品でした
チャールズ・ディケイズと政治風刺作家の世界観を融合!!
『オリバー・ツイスト』『大いなる遺産』など何度も何度も映画やドラマ、アニメ化がされ続けていて、日本でも毎年ホリエモンが『クリスマス・キャロル』の舞台公演をしているし、今後も『クリスマス・キャロル』の新作ミュージカルをウィル・フェレル主演で映画化される企画があるなど、世界中で愛されているイギリスの大文豪チャヘルズ・ディケンズの半自伝的作品『デイヴィッド・コパフィールド』自体も何度も映像化されている。
1999年にはハリー・ポッターで話題となる前のダニエル・ラドクリフが出演していたBBCのミニドラマシリーズも製作され、日本でもハリー・ポッターのヒットに便乗して、DVDがリリースされた。
ちなみに一時期日本公演でも話題となっていて、今ではすっかりラスベガスのエンターテイナーとなった、デヴィッド・カッパーフィールドの名前の由来はこれからきているのだ。作品自体も発音的にはカッパーフィールドの方が正しいらしい。
そんな『デイヴィッド・コパフィールド』の再映画化となるのだが、思い切って主人公にデブ・パテルを起用。デヴ・パテルは『ホテル・ムンバイ』『スラムドッグ$ミリオネア』などで知られる俳優でインドの俳優に思われがちではあるのだが、両親がインド系移民であるだけで、デヴ・パテル自身は生まれも育ちもイギリスの正真正銘のイギリス人なのだ。
しかし、見た目がインド系であるため、どうしても役として回ってくるのはインド人という役が多い中で、今回はちゃんとイギリス人として扱われていて、どんな身分やどんな人種の差別もしてこなくて、平等に描いてきたチャールズ・ディケンズの精神が反映されているようだ。
波乱万丈を絵に描いたような、怒涛の転落からの逆転劇で、裕福な家庭も貧しい家庭もどちらも経験したからこその、幅広い人間観察力というのは培われてきたのだと思わされる。
ディケンズの作品は、極端にお金持ちを悪としないで、あくまで平等に描いていているわけだが、それはひとつ転べば同じ立場になってしまうからであって、その背景として、当時イギリス経済不安なども反映されているわけで、ディケンズ自身が生きてきた時代が正に不安定な世界だったということが感じられる。
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』など多くの作品で、貧困は描き続けているわけであるが、そんな中でも心まで貧しくならずに、どうにか人生を輝かせようと奮闘するちょっとクセのある、クセのありすぎる登場人物たちのアンサンブルはコミカルでおもしろいのもディケンズ作品の特徴でもある。
監督のアーマンド・イアヌッチは政治風刺が得意であるのだが、同時に皮肉交じりの会話劇を描くのも得意な監督なのだ。『スターリンの葬送狂騒曲』を観た時に「風刺漫画のような映画だな」と思った記憶があって、今回はそんなテイストとディケンズのテイストが見事に融合していて、ティルダ・スウィントンやヒュー・ローリーがオーバーリアクション演技で誇張されてはいるものの、キャラクターの本質は外さないのが流石だし、セリフ自体もやはりおもしろい。
評判になっているベン・ウィショーの絶妙な気持ち悪さは確かに必見である。
『不思議の国のアリス』とか好きな人にオススメ
評価が低いので期待せずに観に行きましたが、意外に面白かった。
『クリスマス・キャロル』や『大いなる遺産』の著者チャールズ・ディケンズの自伝的な物語。
各々登場人物達が、ルイスキャロの『不思議の国のアリス』に出て来る様なエキセントリックでミステリアスで魅力的なキャラクターばかり。
結構クスッと笑いのツボが合い楽しめました。
また衣装、美術も素晴らしかった。
ディケンズ
英国の文豪、ディケンズの自伝的小説「ディヴィット・コパフィールド」が原作。「スターリンの葬送狂想曲」のアーマンド・イアヌッチ監督が登場人物を丁寧に描き、軽快ながらも滋味きくすべき作品に仕上げた。
苦難を冷静に乗り越える姿は、かつて2016年に主演のデヴ・パデルが同じく主演した「LION/ライオン~25年目のただいま~」のサルーをほうふつさせる内容であった。
【"Mr.David Copperfield"のジェットコースター人生を描いた作品。序盤は粗いが、キチンと観ていれば、後半に"幸"が訪れる作品でもある。】
-序盤から、デビッドの物語は多数の登場人物の"人物像"を描きながら、凄いスピードで進む。だが、ここをキチンと観ておくと(結構、大変です。)後半、この物語の面白さは増す。-
<Caution 以下、少しネタバレあります。>
・デビッド(デヴ・パテル)の祝福される生誕から、母の再婚者とその姉からの虐待に始まり、裕福だが、変わり者の伯母(ティルダスイントン)の家に逃げ込むが、陰気なユライア(ベン・ウィショー)に、伯母が嵌められ・・・。
- 脳内フル回転で観賞する。-
・だが、デビッドは自分が経験した様々な事、様々な人々の姿を克明にメモっていた。・・
<人間の愚かさ、狡猾さ、温かさを幼い頃から、嫌と言う程経験したデビッドは、その経験を文学に昇華させたのである。見事也、七転び八起き人生。苦難を乗り越え、"幸"を掴もう!>
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