9人の翻訳家 囚われたベストセラーのレビュー・感想・評価
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面白かったです!
ユーロライブにて試写会鑑賞
ダン・ブラウンの「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったというエピソードを元に作られたお話で、ストーリー的にも次々へと展開してとても面白かったです。
キャストも個性派揃いで最近では「パリに見出されたピアニスト」の先生役のランベール・ウィルソンや「イミテーション・ゲーム」でベネディクト・カンバーバッチの子供時代を演じたアレックス・ロウザー、「007」シリーズ「慰めの報酬」でのボンドガール役やトム・クルーズの「オブリビオン」でヒロイン役をつとめたオルガ・キュリレンコ、昨年公開の「LORO欲望のイタリア」にも出ていたリッカルド・スカマルチョなど好きな俳優さんが見られて良かったです。
基本的にこの手の作品は大好きなので改めて劇場で、じっくりと観たいと思います。
あまり惹きつけられなかった
ユーロライブにて試写会鑑賞。
期待が大きかったのかサスペンス度を期待しすぎると期待ほどではなかったかなというのが率直な感想。
9人の翻訳家の内5人が流失の存在を事前に知っていだという時点であまり徹底されてないんだなと感じてしまったり、
計画を企てたアレックスがこの作品の著者でありゴーストライターだったというのも、観客の視点を裏切りにきたんだろうけど、なんだかあまり惹きつけられなかったかな。
全体的に動機や詰めが甘く感じた。サスペンス映画だとその辺を感じてしまうとやはり存分に楽しめる事はできないように感じた。
ストーリー上拘束を徹底されその少ない隙間を見つけて流失させたのかと思いきや、それ以前の問題でありエリックの甘さがどうしても否めない。
またアレックスの復讐のやり方もどうも惹きつけられなかったかな。
金目当てで自分の作品を扱われるのが嫌であればこのやり方じゃなくても十分最初から他の方法でできたと思う。
全体的に消化不良のシーンが多かったのは否めないと感じた。
あこがれと失望…そして冒涜
子供のころから文学に憧れをもっていた。でも、それを、深く読み込む能力が自分にないのが残念でならなかった。
村上春樹はあこがれだけで、読んだ作家に一人。
村上文学は、文章は平易で読みやすいが、意味がよく分からない。
物語性がしっかりとある、ノルウェーの森でさえ、エロと分裂病への興味本位で読んだだけだったような気がする。
この映画の中での小説は、そんなに軽薄で深みのない作品なのだろうか?
ネタバレとなれば、誰も読まないような、誰も買わないような…。
すぐれた文学作品は、時代を超え、人種をこえ、思想を超える人類の宝のようなもの。
だから、いくら流出しようと、何も恐れることはなのである。
だのに、この映画の設定は、文学というものを相当軽く見ている。
だから、途中で、映画へ興味を失ってしまった。
ダメな作品である。
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