「泣きながら溺れるサソリ。」永遠に僕のもの さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
泣きながら溺れるサソリ。
【メモ程度】
カナヅチのサソリが、川を渡りたくて蛙に頼む。
「向こう岸に行きたいから、背中に乗せてくれよ」
すると蛙は答える。
「やだよ!背中に乗せたら君は僕を刺すだろ?」
「アホか!刺したら僕まで溺れるだろ!」
蛙は納得する。
そっか。僕を刺したら、サソリも溺れるか……。
「ほな、背中に乗って」
でも川の中腹で、蛙を刺すサソリ。
「な、なんで!?」
痺れた体で川に沈みながら蛙は叫んだ。
すると、溺れそうになりながらサソリは答える。
「だって、僕は蠍だから」
映画のサソリは、寂しくて泣きながら溺れる 。
BL臭を匂わせ過ぎな邦題で、かなりなミスリード。
主人公は、人や物に執着していない。
どうやって他人と付き合うか分からないから、
ラモンの言動を真似てるだけ。
我々はついつい自分の枠にはめて、映画の登場人物を分析する。
(ラストで的外れな犯人の心理分析が流れるが)
ただサソリなだけなんだよ。
※原題「EL ANGEL」天使。
聖書の中の天使は、人間には仕えない。
そして必ずしも善ではない。
善と悪とを自由に選べるとされている。
コメントする