「堕天使の気持ちは誰にも分からない。が、演じたロレンソ・フェロのスター性は十分に感じた。」永遠に僕のもの NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
堕天使の気持ちは誰にも分からない。が、演じたロレンソ・フェロのスター性は十分に感じた。
慎ましやかに暮らす夫婦の愛らしい顔をした1人息子が殺人犯に堕ちて行く過程が、やや感傷的に描かれる。
カルリートスのコソ泥から殺人者になっていく気持ちの移ろいをどう観るかは、観客に委ねられる。
「朝日のあたる家」が流れるシーンがあるが、あの時見せるカルリートスの表情が心に響くか否かでこの作品の評価は別れるだろう。
私には、躊躇なく人を殺める時の彼の表情は無機質、無表情に見え、負の印象が残った。
(近年の邦画で言うなら、「渇き。」で鮮烈なデビューをした小松菜奈のあの表情である)
だが、カルリートスを演じたロレンソ・フェロの彫像のような美顔と時折見せる憂いの表情には大いなるスター性を感じた。
新たなスター誕生となるか?
レトロスペクティブな風合いのクライムムービー。
<鑑賞日翌日、一部追記>
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