「家猫からジャッカルへ」永遠に僕のもの Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
家猫からジャッカルへ
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1972年に20歳にして終身刑となり現在も服役中のアルゼンチン人の少年をモデルにした話。
悪びれることもなく空き巣を繰り返していた主人公カルリートスが、新たに通い始めた学校で出会ったラモンとその家族の影響もあり、どんどん凶行に及んで行くストーリー。
何かを語ったり諭したりする感じは無くてただただ彼の行いをみせていく展開で、あまり他の作品と比較するのは好きじゃないし人物像や雰囲気は違うけれど、敢えていうなら「KILLER 第一級殺人」の様なつくりかな。
犯行中は悪びれることはないけれど、親には隠したり発砲も皆の責任としたり人のせいにしたりと、試しているのか疎ましいのか本当は不安なのか…。
金儲けが目的という感じもなく、楽しいからか、あとで楽しむ為か、淋しいからか、何も考えていないのか。
彼の本意はわからないし彼を理解することは出来ないけれど、悪意があったというよりも、良心が無いというか線を引くところが違うというか、自由にやりたい様にやっただけだという感じがして、やってしまったことや結果に怖さというよりどこか物悲しさを覚えた。
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