「たった1匹でいいのに。1匹でいい、1匹で・・」ヒキタさん! ご懐妊ですよ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
たった1匹でいいのに。1匹でいい、1匹で・・
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映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」(細川徹監督)から。
ややもすると、暗い話になりがちな不妊治療のテーマを、
原作の作家ヒキタクニオさんが自身の体験をもとに綴ったから、
こうも楽しく、コメディ調にまとめられるんだな、と拍手した。
しかし、内容自体は厳しく、そう簡単には妊娠しないし、
予想以上にお金もかかる。
「不妊治療」に関することは、知識としては知っていたけど、
実情はこんなに大変だとは・・が私の率直な感想である。
今振り返ると、不妊治療している人たちの気持ちも考えず、
失礼な言葉を発していたかもしれない・・と猛反省した。
たった1匹の精子が、妻の卵子に辿り着き、受精するだけ。
そう、元気な精子は何匹もいらない・・という主人公が嘆いた
「たった1匹でいいのに。1匹でいい、1匹で・・」を
気になる一言に残すことにした。
この作品、コメディではあるけれど、不妊治療のバイブルとして、
子どもを欲しいという夫婦、そして2人を囲む人たちに、
観てもらうというのも、意識啓発になる気がするなぁ。
少なくとも私は、とても勉強になりました、はい。
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