「Uncle Ip, you name it! 最終章に相応しい映画」イップ・マン 完結 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Uncle Ip, you name it! 最終章に相応しい映画
舞台は1964年サンフランシスコ。
Master Ip, as I've told you before,
you have no clue as you don't live here.
Let me tell you.
We live here.
映画を見終わって始めに思ったことは、よくぞこの内容で映画にできたなと思えること...イップマンのチャンパオのアメリカでの違和感といい、奇想天外な内容に香港映画界はアメリカのマーケットなど端から相手にしていないということか?それもUS Marinesを敵役に選ぶなんて大胆な...しかし中国映画としては過去5年間で3番目の興行収入を北米で上げている...それはなぜか?
4th Dan Black Belt in Kyokuten Karate....極天空手って?
And I'm here to show you yellow bitches
the taste of real combat.
Fight me with your Hokey Pokey Kung Fu.....I dare you.
いつもの悪役の人の台詞がいやらしい。
The door won't fight back. But I will.
どこかで聞いたいつもの言葉...子供の頃よりブルース・リーに憧れ、過去のイップマンの作品でもブルース・リーの役をこなしていたチャン・クォックワン。今回もかなりいい仕事をしていて見ていてもご存じの台詞もきっちりと放っている。
何と言っても通称:”Gunny” こと一等軍曹役にイギリスのマーシャルアーツ俳優と言えばこの人、最後の敵役としてドニー・イェンに引けを取らないスコット・アドキンスがひげをそり落して嫌われ者の鬼軍曹を好演している。
No rules. You fight till you drop.
2008年のイップマンと今作の最終章は、アクション監督が、サモ・ハン・キンポーから「キルビル(2003)」と次の年の「キルビル2」のアクション監督のユエン・ウーピンに変わっているので、ハリウッド色が加味されているのかエンターティメント性が付け加えられているように感じるし、撮影場所は舞台のアメリカではなく、前出のスコット・アトキンスのいるイギリスで撮影されている....彼は器用なのかアメリカ英語をすんなりと話している。
アメリカに住む中国の方々の苦しい社会的立場や本国に帰れと言い放つティーン女子がいたりと香港から来たイップマンに対してもコミュニティから阻害してと...話自体の進行具合がとても飲み込みやすい演出をされているのでアレヨ、アレヨと話が進んでいくのでサクッと見ることが出来たカンフー映画で、もちろんのこと格闘シーンは文句のつけようがない...ただ一言付け加えるならアメリカ人の設定の方たちの演技は少し何とかしてほしかった。