鹿の王 ユナと約束の旅のレビュー・感想・評価
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武人のヴァンも父の顔をしたヴァンもどちらも好き
原作未読のまま観賞。それがいいのか悪いのか、原作読了済みの人たちにとっては物足りないかもしれません。上橋菜穂子先生の素晴らしい世界観は伝わって来ますが、登場人物たちの心情とか立場とかなかなか入ってこなくて、こういうことかな?と考えながらになってしまって、ちょっと子どもには分かりづらいかもしれません。
美しい映像と音楽、主人公ヴァンは好ましく無骨で優しい彼が好きです。堤真一さんの声は深みがあって優しくてヴァンにぴったりでした。小さなユナとの対比、おんぶとかお膝抱っことかたまらないです。武人の一騎当千で戦うシーンは壮大で格好いい。ヴァンは強さを正しく使っていた。だからこそ選ばれたのかもしれないと思うと、切ないしやるせない。もっと物語の真の部分や登場人物たちのことを知りたいので原作を読みたいと思います。
無骨なヴァン(CV堤真一)は魅力的だが
もののけ姫を彷彿とさせる描写が多々あり、CGを殆ど使用しない作画表現は素晴らしく、堤真一さんの渋い声質や演技は不器用でも真摯に訴えかけるものがあったのはとても好感が持てました。
ただ、原作未読でも上橋菜穂子先生と経歴抜群のクリエイター人だからと期待を込めて鑑賞したものの、これは端折りされた編集版を見てるような希薄な構成になっており、初見の人には優しくない映像化作品。
二度の延期でとにかく公開したタイミングも悪かった。キャストのアフレコが2019年でその翌年公開であれば、謎のウィルスに犯された世界と血の繋がらない親子二人の関係性に感情移入し、壮大な大河ファンタジーとして楽しめたのかもしれない。
2クールのTVアニメでじっくりと描いて欲しかった。
イマイチ盛り上がらない
ヴァンは戦いに敗れ岩塩鉱で奴隷として囚われ強制労働させられていた。ある夜、山犬が岩塩鉱の囚人を襲い、謎の病が発生し、ほとんどの囚人が死んだ。それは、アカファ王国が人為的にウイルスを持たせた山犬で、感染すると死に至る病・ミッツァルだった。山犬に嚙まれたが幸いにも一命を取り留めたヴァンは、同じく山犬に噛まれていた少女ユナを助け、彼女と旅に出た。2人はミッツァルの抗体を持っているため、治療法を研究していた医師のホッサルは治療薬を作るためヴァンの血を求め彼を探していた。
一方、治療薬開発を阻止したいアカファ王国は戦士サエを送りこんだ。さてどうなる、という話。
背景がわかりづらく、多くの名前を覚えきれないので、初見じゃなかなか理解が追いつかないかも。
その上、絵は綺麗なんだけど、盛り上がりの欠けるストーリーで、誰にも感情移入出来ず途中で眠くなった。
ユナは可愛かったけど。
ストーリーや伏線、演出が雑
東宝の鳴り物入り映画として期待していたのですが、声優は竹内涼真を除いて主役は大根。堤真一はそもそも感情の起伏に乏しいキャラだったのでさほど問題はなし。ストーリーも盛り上がりが少なく、ダラダラと無駄に長い。
その癖派手な映像はあるが、それで何を盛り上げたいのか分からない。しかももののけ姫のパクリだし。登場人物の行動の理由もイマイチ訳が分からない。小説版は面白いのでしょうが・・・。
映画としてはかなり観ているのが苦痛でした。
原作はもっと面白いと思うのですが。
面白くない映画は木に人が埋まる
私はジブリ映画が昔からすごく苦手で、本作も全く期待していなかった。なんなら、見なくてもいいかなと思っていたが、友人に誘われたのでそれならと思い鑑賞。結果、予想を遥かに下回る酷い出来だった。
それでも、序盤は良かったんですよ。
あ、これなら少しは期待できるかもと思えるくらいには面白くて、人物の絵のタッチも悪くないし引き込み方はなかなかなものだったのに...。
とにかくこの作品、何にも興味が湧かない。
ストーリーにもキャラクターにも次のシーンにも。説明不足が否めないし、全くのめり込めないままでずっと第三者目線。感情移入出来ないとかそんなレベルじゃない。話に見所が一切無いため、飽きるとかその次元まで行かない。ふーんって感じ。
その上詰め込みすぎているため、結局何が言いたいのかさっぱり分からないし、理解不能かつツッコミどころ満載で何度欠伸をしたか分からない。何度も同じシーンを流したり、ストーリーに関係の無いシーンが多くあったりと、まるで観客を楽しませる気がない映画だった。
2時間近くあるとは思えない薄っぺらさ。見終わったあとは何も残らない。アクションをしたいならもっと派手な演出が欲しかったし、家族愛を描きたいならそれに関連する描写があるべきなのに、どれもこれも中途半端な作り。あまりにも酷い脚本だった。それ上、大してアニメーションの作画が良くない。粗が多すぎる。
竹内涼真が声優を務めたホッサルという役が意味がわからなかった。誰に向けて話しているか全く分からないナレーションだったり、もうすでにわかっていることを自分が大発見しましたかのような話し方をするのがイライラ。足掻いてもがくことが...といっていたが、何も共感できなかった。そうじゃないと思う。
いやぁ、ここまで酷いとは。
「竜とそばかすの姫」に並ぶぐらいしょうもな映画でした。もう、日本のオリジナルアニメ映画は見ません。今年堂々のワースト1位。
わたしの期待外れかな
PVを観てめちゃ興味があってすぐにチケットを予約した。
そして映画本番で主人公とユナなら間違いなく私を泣かせるとものすごく期待していたが。
すみません。内容が理解できなくて泣けなかった。。。
星2は絵が綺麗でした。
ネームバリューに負けてる感
元ジブリ、そして君の名はにも関わっている監督
豪華な俳優陣や production I.Gと面白そうな面々なのですが
ストーリはまぁ、置いといてキャラが地味だったかなぁです
あと、見てるともののけ姫感が強くて頭の片隅で比較してしまいます。
けっして、面白くなくはない訳ではないのですがアニメにすると何故か何かで見たなこの作品と思ってしまいました。
ちょっとガッカリ
予告編で乗せられちゃったかなー
物語がちょいつまらなかった。物足りず。
長い映画じゃないのに何度か時計を見てしまった。
後にTV放映されてから観てもいい感じです。
因みにラストバサっと終わったと思ったら、いやや歌とエンドロールが良かった!
うーん
キャラの作画は良い。寡黙オヤジと無邪気幼女の組見合わせも好き。ホッサル可愛い。
ただ、脚本や演出が微妙。
一応山場らしきものは何度かあるんだけど、カッコいいアクションも戦略もないため山場が満足いくほどのアクセントになっておらず、話自体も盛り上がりにかける。
病や国同士の話も中途半端だし、人間模様や感情表現も物足りずしかも淡々と話が進んでいく作風なので作画を楽むわけでない人にはかなり退屈だと思う。
自分は絵を描くのでキャラの作画を楽しんでた。
せめてキャラの気持ちが動いた時にもっと特別な演出があればと感じた。
残念寄りな作品だとは思うけど。丁寧に作ろうという姿勢は感じるし、今後の活躍の期待はしたいとこ。
THE 駄作
小説未読。予備知識ゼロ。
一言で言えば「時間の無駄」でした。
①【キャラに魅力がない】
主人公はオヤジ、ヒロイン(?)は不気味な幼女。
何この設定。
まぁわかるよ。少年+少女にしたら、「もののけ姫」の縮小劣化コピーだもんね。仕方ないよね。
肝心の主人公は感情表現が希薄。終始渋い声で落ち着き払っているため、観ている側が少しもハラハラしない。
あたかも主人公が最初から最善策を知っているような雰囲気なので、観ている側も「どうせハッピーエンドなんだろ?」って感じで眠くなる。
渋いオヤジが主人公でも山本五十六とかなら全然良いのに、ファンタジーの主人公がこれじゃダメダメ!
ヒロイン(?)は、歯が欠けてて目が不気味な、知性を感じない3歳位の幼女。
画面に全く華がない!!
せめてかわいい女性キャラを用意しろよ!
誰だよこんなメンツでやろうって言ったの!
(↑原作者です)
②【単純なあらすじ】
要するに、狂犬病とかペストみたいな伝染病を、侵略した国に免疫が無いのをいい事に、「呪い」とか「祟り」として利用したってだけです。
それを止めるのが主人公オヤジ。
しかも、医者が無能。
免疫は鹿の乳とナントカ野草を食べる習慣で身につく、それを侵略した国はしてないから免疫がないという三文小説。
私は初見で見抜きましたよ。
てか、誰でも気づきますよ。
全く予想を裏切らずに、その通りに展開しましたね。
なんですか、この茶番は。
誰にでも思いつくようなことを金と時間をかけてやるなよ。
③【無意味な過剰煙幕】
上記だけのことを、無駄にファンタジーに仕立てようとして、余計なトンデモ設定を湯水の如く盛り込んだために焦点がぼやけ、単なるドタバタでおわっている。
特に何、あの木の中の爺さん。
もー、全編に渡ってなんでそうなる?というツッコミどころが満載。
無理矢理の設定、後出しジャンケンのご都合主義的解決ばかり。説明不足で腑に落ちない。
中盤まで物語を理解するのに頭を使わされた。
あのですね、才能がないならシンプルにやればいいと思いますよ。
藤子F不二雄を読んで出直してきて。
④【作画レベルが凡庸】
このご時世のアニメとは到底思えません。
キャラの生き生きとした表情を描こうという意識が欠如しています。
河原の岩より手前の針葉樹のほうが小さいとか、稚拙な作画ミスはご勘弁願いたい。
⑤【音楽が全く耳に残らない】
印象的な音楽がないので、もしサントラが出てもを買おうと思えない。
ブッ○オフで100円で売っていても買わない。
てか、鳴ってた?
⑥【声優を使えよ···】
いい加減、芸能人を使うのはやめませんか?
【総評】
この映画をまとめるとこうなります。
もののけ姫からサンとアシタカを除き、代わりに劣化メイちゃんと劣化したユパ様をキャスティング。
主人公が序盤に受けた「祟神」の「呪い」を解く旅に出る設定を変え、「偶然ゲットした能力」に苦しむこと無く、幼女とのうのうと暮らす設定に。
医者の探求もあっけなくする。「名探偵コナン」の1/10くらいに簡単にする。
伏線で語ることを放棄して、それよりトンデモ設定を詰め込み、「どーだ、分からんだろ、凄いだろ、参ったか」とマウントを取る。
各登場人物の厚みや奥深さを無くし、サブキャラの存在意義を無くす。
ラストにおいては、例えば「トトロ」でサツキがメイを探すほどの悲壮感もなく、いとも簡単に幼女を奪回し、自己陶酔的演出でメデタシメデタシとする。
こんな感じですね。
表現力と構成力と客へのサービス精神の無い、THE 駄作。
私としては時間とカネの無駄でした。
もしかしたら小説のファンの方ならもう少し好意的に評価できるんでしょうか。
しかしそれは、予め設定を知っているからでしょう。
単体では「説明不足、魅力不足、構成力欠如」ですので、このような評価しかできません。
私はオススメしません。絶対に。
【総合評価(各5点満点)】
キャラの魅力 ☆
ストーリー ☆
ギミック ☆
作画 ☆☆
音楽 ☆
声優 ☆
総合評価 ☆
え?主題歌?
聴いてません。
だって、一刻も早く帰りたかったから。
ダイジェスト感
壮絶作画や美しい背景が楽しめた。
さすが安藤さん、さすがIGと思うだけのハイクオリティ。
動物の動きを見るだけでも惚れぼれ。
ただ、尺の中に納められる要素が、かなり駆け足かつ浅い印象に。
たしか全4巻の壮大な原作だったはずなので、ものすごいダイジェスト感が出てしまった。
個人的にはヴァン、ユナ、サエの心の通い合いをもう少し深掘りしてほしかった。
さらに言えば、演出が少々古臭く、どこかで見たような印象がぬぐえなかった。
操られると目が赤く光るとか、禍々しい紫のオーラとかを見ると、『もののけ姫』くらいの時代で、すでに手垢のついた表現だったし。
制作の枠に日テレが入っているから、単なるないものねだりなのだが、できればEテレやNetflixで80分×全4話くらいで、もう少し洋画等で試されてる新しい映画的な演出で観たかった。
日テレは責任を取って下さいね。
画は凄く良い。とても観やすい。
声優陣も思った程悪くなかった。
原作ね4冊(確かそうだったよね?文庫化した時に一気読みしたけど…)の長編。
2時間じゃ最初の説明文持ってきたところで泣く泣くのカットやむ無し。
ラストの加筆部が救いかなぁ⁈
日テレは版権買ったんだからワンクールかツークール掛けてじっくりとやって欲しい。
勿体なさすぎ!
鹿の乳を飲め!
「精霊の守り人」や「獣の奏者」は見たことなかったので本作が上橋菜穂子さん原作のアニメ作品は初めてでした。作りこまれた世界観や設定、人間模様が張り巡らされていて凄かったです。
ここまで細かく練りこまれてるストーリーは圧倒的で昨今のなろう系作品の薄っぺらさを改めて思い出させてくれます。
はてさてアニメーション映画としてはどうだったかといいますと、率直に言って普通の映画でしたね。
ファンタジー物としては過去のジブリ作品のほうがわかりやすいし、感情移入しやすい。
アクションなどの見せ場としては鬼滅の刃や呪術廻戦0のほうが迫力、構図、勢いともに上でしたね。
古き良き時代のアニメ映画って感じで現代のアニメ映画とは思えなかった。
いい意味でも悪い意味でも古臭い感じ
作画はしっかりしてるし表現も丁寧で作品全体はとてもいいと思う。
でも、これといって印象的なシーンや心に残る演出は無かった。
大変申し訳ないけれど記憶にあんまり残らなさそう。
なんだろうか、全てが普通の作品の水準より上のはずなのに特質してる部分がないため他の尖った作品と勝負できる所が無い。
決してつまらなくないし、出来栄えもいいのに地味すぎて特徴がない。
面白かったから見てみて、って言いづらい作品です。
ここを見てとも言いづらいし、ストーリーが壮大で簡単に説明できない。
作品の固有名詞や登場人物が多いため覚えきれないし、結局なにが起きて、どうして解決したのかわかりずらかった。
おそらく映画だけを一回見ただけじゃ全部を理解しきれない。
何回か見て理解しきったからと言って、この映画について話し合える人と出会うのは難しそう。
鬼滅や呪術なら見てる人も多いしストーリーもシンプルで会話の機会もあるだろうけれど、本作品はそうではないので話題性を求めて見るような映画じゃないですね。
声に関しては主要キャラの声を声優ではなく有名俳優にさせていたのでちょっと不安でしたが、全く問題なかったです、ちょっと杏さんブレてた所が少しあったかな?
作画も声も原作も問題ないのに一般人には鑑賞意欲がわく要素が無いて言う。
硬派と言うか大人向けと言うか、Production I.Gが流行りに乗らず真面目に作ったアニメです。
昨今のど派手な色合いとか若者向けのスタイリッシュお洒落アニメに疲れたアニメファンにはいい清涼剤になると思いますので、そんな方におすすめです。
公開楽しみにしています!
映画化されることを知って驚きました。
また、制作会社がアニメ版精霊の守り人と同じProduction I.G.ということに嬉しさと興奮を抑えきれず、公開前ではありますが、コメントを残します。
コロナ禍で公開が未定となっていたようですが、コロナ禍だからこそこの物語の魅力が一層引き立つのではと期待しています。
公開に先立ち小説を再読し、物語の世界にどっぷりと浸りたいと思います。
公開が本当に待ち遠しいです!
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