「いつの時代か定かでない時代の物語。 強大な力を持つツオル帝国は隣国...」鹿の王 ユナと約束の旅 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
いつの時代か定かでない時代の物語。 強大な力を持つツオル帝国は隣国...
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いつの時代か定かでない時代の物語。
強大な力を持つツオル帝国は隣国を順に支配し、アカファ王国でもその危機が来た。
アカファの国王はツオルに恭順の意を示していたが、帝国は、かつて国民の多くが罹患し、国難となった謎の病・黒狼熱(ミッツァル)が流行し始めていた。
アカファの民は罹患しないことから、帝国ではその病に、「アカファの呪い」という妄言が流布するようになったが・・・
というところからはじまる物語で、コロナ禍で公開が延期されたのも無べなるかなという伝染病のアウトブレイクが物語の大きな背景にある。
タイトルの「鹿の王」とは、帝国に囚われていたかつての勇者ヴァンを刺すのだけれど、「王」という感じではなく、「孤高の騎士」というイメージが強い。
なので、早々に肩透かしであることはたしか。
まぁ、「鹿の王」を「孤高の鹿騎士」と読みかえればいいだけなので、そのまま観進めるわけだけれど・・・
ふーん、帝国と小国の争い映画なわけね。
観る前は『もののけ姫』的映画かしらんと思ったけれども、どちらかといえば『ゲド戦記』、Featuring『アウトブレイク』。
主演は幼子のユナ。
画面づくりなどで観るべきところも多く、黒狼熱の特性が明らかになるあたりも面白いのだけれど、予想の範囲。
ユナが「狼の王」のようになるあたりは、「ありゃりゃ、タイトルに偽りありでは?」と思うことも。
長編大河の第1部的な決着の付け方で、続きを期待したいところだけれど、原作もこのあたりで終わっているかしらん。
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