「「本屋大賞」の原作をきっと読みたくなる。」鹿の王 ユナと約束の旅 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
「本屋大賞」の原作をきっと読みたくなる。
見終わった感想は「狐につままれる」という感じか。何が起こったのか把握できない。二つの国が敵対関係にあり、そのカギとなる疫病(ミッツアル)を巡る物語だとは分かる。元々の大きな物語の一部を切り取って見せられているようで、何かもどかしい。なぜ山犬(狼?)がでてくるのか。ヴァンはなぜ鹿に乗っているのか。そもそもなぜ二つの国が争っているのか分からない。何やらスケールの大きい物語が背後にあるようで、それを知りたいという気にはさせてくれる。不可解な事が多すぎるので、原作の一部紹介ビデオというつもりで見れば、成功しているのかもしれない。原作は「本屋大賞」を取っているからきっと面白いに違いない。この映画を見て、原作で種明かしをしたいと思う人も少なくないだろう。
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