「鹿の王では無く犬の王では?」鹿の王 ユナと約束の旅 ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)
鹿の王では無く犬の王では?
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映像は非常に素晴らしい、素晴らしいが…
内容も世界観も分かりにくい。
何よりストーリーが難しい。
原作もそうなのだろうけど映画向きではないのだろう。
せめて映画の導入部分に時代背景などを
分かりやすく昔話風に始めても良かった。
原作改変は好きでは無いが、分かり難くなる位ならもっと分かりやすくするなり構成を変えるなりしないと。結局全てを統べる帝国とは何なのか。帝国下のそれぞれの国の置かれた立場は何となく分かるが…
ヒット作になりそうな要素は沢山あるが、うまく映画化出来ず凡作になってしまったようなもどかしさを感じる。
それとストーリーを見ると鹿の王では無く犬の王では?って思いたくなる。
鹿の王が仲間を救うため英雄的行為で生贄を自ら選択する事であればその通りだが、犬の王にされた娘を救う為に自ら犬の王になるのはなんだかなと思わなくも無い。
それと飛行船や気球が出たり注射器など医療や医療機器もそれなりに発達し、疫病の原因や対策方法も朧げに分かってきている世界(江戸時代末期頃の様な?)なのに先代の犬の王が魔法のような超常現象を操ったり(幻覚では無く物理的証拠が残る)原作通りだとしても何となく世界観にそぐわない気がする。
最初から魔法ありきのファンタジーならともかく。
どうも消化不良気味で人にお薦めしたい映画では無い。それが流行らない理由だろう。
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