「開始5分で泣くとは」魔女見習いをさがして 南野コミチさんの映画レビュー(感想・評価)
開始5分で泣くとは
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ミレさんと同世代の男です。開始5分で泣きました。
私たち平成ゼロ年代生まれにとって『おジャ魔女どれみ』は特別な存在です。平成2年生まれのどれみたちはいつでも私たちより少しだけ歳上のお姉さんであり続け、大切なことをたくさんどれみたちから学んで成長してきました。
この作品の三人の主人公たちもまさにそうで、仕事恋愛将来、20代の大きな悩みの壁にぶち当たった彼女たちは『おジャ魔女どれみ』という作品を通して、仲間を得て、そして成長していくのです。
子供の頃と違い、大人になった我々には「魔法」の存在なんて信じることはできません。ピーリカピリララと唱えてもそれ自体で何かが変わることはありません。
この作品でも数度、主人公たちがどれみたちの呪文を口にするシーンがあります。それで奇跡のようなことが起きることはありません。
しかし、それでも呪文を唱えることで主人公たちは確かに変わっていきます。それは作中でも示されているように「私たちの心に魔法はある」のです。
「なりたい私に向かって」進んでいく力のことを「魔法」というのです。主人公たちのように主体的に、時には仲間とその「魔法」を合わせて成長していく。それも私たちがどれみたちから教わったことです。
この映画は20年の時を経て、かつて子供だった私たちがどれみたちに教えてもらったことを、大人になった私たちに再度思い出させる、そんか映画でした。
全ての20代に見てほしい、そんな映画です。
10点満点中、9点です。
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