「タロン・エガートンがエルトンを演じることは運命だった?!」ロケットマン バフィーさんの映画レビュー(感想・評価)
タロン・エガートンがエルトンを演じることは運命だった?!
デクスター・フレッチャーは2013年にミュージカル映画『サンシャイン/歌声の響く街』も手掛けており、脚本家のリー・ホールは『リトルダンサー』そして公開を控えている『キャッツ』を手掛けている脚本家。ミュージカル映画のノウハウは申し分ない。
大物アーティスト、エルトン・ジョンのただ両親に普通に愛されたかった少年時代から波乱に満ちた半生…栄光、転落、酒、ドラッグ、同性愛などなど暗い話題もポップに感じさせてしまうのがミュージカル。重すぎてもいけないし、軽すぎてもいけないという絶妙なバランスで見事に構築されている。
実はタロン・エガートンがエルトン・ジョンに関わっていたのは、今回が初めてではない。
すでに続編も決定している、2016年のミュージカル・アニメ『SING』ではゴリラのジョニー役の声を担当しており、このジョニーが最後に披露する曲がエルトン・ジョンの「I’m Still Standing」であり、『ロケットマン』のラストでも使われているのが同じ 「I’m Still Standing」 なのだ。
デクスター・フレッチャーはそれより前に『イーグル・ジャンプ』でもタロン・エガートンを起用しているが、キャスティングの後押しをしたのは『SING』かもしれない。