「本当にこんな風に産み出されていたとしたら」ロケットマン Robbenさんの映画レビュー(感想・評価)
本当にこんな風に産み出されていたとしたら
有り余るほどある有名曲をストーリーの中で、どう使えるかが肝になるところだけど、それぞれちゃんと意味があってしっくりきてた。
Your Song誕生の瞬間はありふれた日常の中の非日常を切なく切り取っていたし、Tiny Dancerはなるほどそういう解釈もできたのかと思えたし、Rocket Manは極限の状態で産み出された様がありありと伺えたし、それらが例え真実ではなくても素晴らしかった。
少年期に愛されなかった過去から逃れられず、成功と破滅の狭間でバランスを崩していくあたりは、スターの苦悩としてありがちかとは思うが、再生に向けて1枚ずつ着飾った皮を脱ぎ捨てて行く様が丁寧に描かれていたと思う。
単純にミュージカル映画としても堪能できる作品。
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