劇場公開日 2019年8月23日

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「ハゲとんジャン!とからかわれていたあの頃を思い出す。」ロケットマン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ハゲとんジャン!とからかわれていたあの頃を思い出す。

2019年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「うちの家系は代々禿げていくから」などと親戚が集まったときに笑い話をする、どこにでもある風景。そんなジョークをまさに口にしたエルトン母さん。ハゲとメガネはエルトンのキーワードとも言えるものだから、その辺りをずっと注視してみました。タロン・エガートンの歌唱力ばかりが注目されるも、時代ごとに髪の毛を抜いていってるな~と感じさせるほどの役者魂に胸を熱くしてしまいました。

 今回は友人(ホモ達ではない)と一緒に鑑賞。彼は青春時代をエルトンと共に歩んできたような男なので、曲にまつわるエピソードやウンチクを語ってくれました。バーニー・トーピンとの出会いと、ホモセクシャルであると気づいたエルトンが彼にキスしようとするシーンでは、席を一つずれようかとも一瞬考えたのですが、バーニーの言葉に我に返りました。創作という仕事の繋がりと厚い友情があるからこそ拒んだ姿勢に涙ぐみ、人生にとって最も大切な親友だったのだと感動しました。

 父親からは嫌われるくらいの仕打ちをされた少年時代。ロック界で成功して億万長者になっても、その薄い愛は変わらなかったところに愕然とさせられた。やがてマネージャーのジョン・リードとも不仲になり、ドラッグとアルコールに溺れていく・・・もう、ミュージシャン映画のこのパターンは飽きるくらいに観ているけど、成功すればするだけ本物の愛がなくなってゆく。まぁ、プライベートでも幸せなミュージシャンなんてほんの一握りなんでしょうね。家族愛に関してだけ言えば、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)とは真逆かもしれません。

 日本でもなじみの深い「ユア・ソング」、『あの頃ペニー・レインと』(2000)でも歌われた「タイニー・ダンサー」、『幸せになるための27のドレス』(2008)でも歌われた「ベニーとジェッツ」、『キングスマン ゴールデン・サークル』でも使われた「土曜の夜は僕の生きがい」などが好きなのですが、とにかく良かった。このタロン・エガートンが全て歌ってることで芸術性は高まってるのですが、エルトン・ジョン本人の歌も聴きたくなりました。

kossy
ジョニーデブさんのコメント
2021年7月5日

kossyさん、すみません名前をタイプミスしました。

ジョニーデブ
ジョニーデブさんのコメント
2021年7月5日

kissyさん、コメントありがとうございます。
「幸せになるための27のドレス」、まだ観てませんでしたので、今度観る映画の候補の一つに加えました。

ジョニーデブ
bloodtrailさんのコメント
2019年8月27日

kossyさんへ
知りませんでした。調べました。アニメタルレディ。こ、こ、これは!……キワいですw

bloodtrail
かいりさんのコメント
2019年8月26日

kossyさん、お疲れさまですー!
絶対予備知識ありありで観たら何十倍も楽しめるかと。羨ましいです。え、頭皮はほんとに抜いてるんですかね?
父親の愛情の薄さは胸が締め付けられました。再婚した家庭の子が愛されてるという事実、自分とは確実に違う少年時代を送っていると知ったエルトンの哀しみに満ちた表情、、母も母で私には不思議でした。たまにひどいこと普通に言うしら、でも愛してないわけではないのかな、と。

かいり
bloodtrailさんのコメント
2019年8月26日

kossyさんへ
日本で音楽偉人伝を作るとしたら…うーーん、難しいw
いっそ思い切って、ピンクレディで!

bloodtrail
bloodtrailさんのコメント
2019年8月25日

kossyさんへ
お疲れ様でした! エルトンとタロンがデュオで歌うYoursong がYouTubeに上がってました。タロンの歌唱力は確かに素晴らしかったけど、エルトン本人はさすがに雲の上の貫禄でした。検索してみて下さいませ!ちなみにエルトン、フサフサですw

bloodtrail