「エガートンのパフォーマンスは圧巻だが、選曲は若干物足りない」ロケットマン AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
エガートンのパフォーマンスは圧巻だが、選曲は若干物足りない
「ボヘミアン・ラプソディ」のメガホンをブライアン・シンガーから引き継いだデクスター・フレッチャーが、またも音楽アーティストの伝記映画の快作を送り出した。主演タロン・エガートンが何よりすごいのは、劇中曲を吹き替えなしで歌い、それらが本当に素晴らしいこと。「ボヘミアン~」のラミ・マレックも好演だったが、ボーカルのトラックはフレディ・マーキュリー本人の音源が主。その点でエガートンはマレックを超えたと言っていい。
多くがミュージカル仕立てのサウンドトラックは、当然エルトンのヒット曲を網羅しているが、たとえば「キャンドル・イン・ザ・ウインド」やディズニーアニメ「ライオン・キング」の主題歌「愛を感じて」、ジョン・レノンのソロ曲に参加した「真夜中を突っ走れ」など、ぜひとも聴きたかった超有名曲がいくつか欠けている。権利関係の事情があったのかもしれないが、いちファンとして少々残念。
キャンドルインザウィンドは、即興で作るシーンで、ほんの少しさわりだけありましたね。最後の方にに来るかと期待しましたが、残念でした。マリリンモンロー、もしくはダイアナ妃が登場すれば選曲されていたかもしれませんね。