「最後に持っていかれた!」ロケットマン しゅろりんさんの映画レビュー(感想・評価)
最後に持っていかれた!
自分の母親がエルトンジョンのファンで小さい頃から聴いてはいたものの、シンガーソングライターとして深く認識したのはライオンキングのサントラ辺りからです。
この作品はもっともっと昔のエルトンのお話です。作詞作曲する人だと思ってたんですが、詞は別の方が書いていたんですね。
ネタバレレビューなので、既に見た方と感想を共有することも目的で書きます。
まず幼少期。
愛情を貰えない悲しみ。若干ネグレクトな両親。自分自身思春期の息子を持つ母親なので、子供はどんな気持ちで私を見ているのだろうか、愛情表現は足りているだろうかと自分と対話しながら見ていました。
そこから音楽の才能が芽吹き、作詞家のバーニーとの運命的な出会いからスター街道へ、、ここは普通に、いい詞だなとか、いい演出だななどなど感じながら見ていて、、、この先のアル中、薬物依存、恋人との決別は只々悲しくて、ちょっと見ているのが辛かったです。
ただとにかく最高だったのが更生施設のカウンセリングシーンまで時代が追いついて、バーニーが曲をつけてくれと言った曲が「I’m still standing 」!!
映画「SING」で息子が一番好きだと言った曲で、車でも何度も聴いてるこの曲が立ち直る時の曲だったなんて!!
息子と見に行ったんですが、その息子が一番好きな曲が立ち直りの曲で、もう親心と詞とメロディと映像と表情とエルトンの気持ちと全てに触発されて映画館で恥ずかしながら嗚咽してしまいました。
この立ち直りまで結構悲しい描写が続くので私は今後エルトンの曲を楽しく聴けるだろうかと思っていたんですが、もう心の底から幸せな気持ちで聴けます!
とにかくI'm still standing にやられました。エンドロールが終わって映画館が明るくなってもちょっと立てませんでした。また息子の第一声が「すごい映画だったね・・・観に来て本当に良かった」だったので本当に本当に観て良かった。星5にしてないのは立ち直りまでが少しヘヴィーなのと悲しみや孤独に少しフォーカスし過ぎかなと思ったからです。でもほぼ星5気分。
途中で席を立って帰ってしまった人がいたんですが、ラストまで見て欲しかった〜!(急用だったかもしれないので何とも言えませんがw)
ライオンキングのリメイクを見てNever too lateを購入したばかりだったので、帰りの車で大音量でかけながら息子と語らいました。
自分が生きている間に自分をさらけ出す映画を世に出すのは勇気が必要だったと思いますがこの作品に携わった全てのスタッフとエルトンジョンに感謝です。
追記(9/5)
3Dアニメ「SING」のジョニー役(I'm still standing を歌ってるゴリラさん)もタロンエガートンだったんですね!!なんということや〜!