「今年1番の期待外れ」ロケットマン ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
今年1番の期待外れ
ドラッグ、SEX、LGBT、家族や友人達との人間関係の拗れ、全てが揃っている。
本作の製作陣も「ボヘミアン・ラプソディー」や「グレイテスト・ショーマン」の監督プロデューサー達で、
"伝記映画、ミュージカルなら任せとけ!"連中が集まり、そこにキングスマンのマシュー・ボーン監督と撮影監督が加わった。非常に期待値の高い作品だった。
主演のタロン・エジャートン君もエルトン・ジョン宅で本人直々の歌のレッスン、合宿をしたというだけあり、素晴らしいパフォーマンスだった。キングスマンで映画デビューしてから本作まで一気にスターの道に駆け上がったように感じる。
ただし、本作のストーリー・演出は本当に退屈だった。
ロックミュージシャンはみんな同じような人生を送ってるのかと誤解するほどステレオタイプの伝記映画。
"ミュージシャンの伝記映画はこれ!"といった型が出来上がってしまったイメージ。
伝記映画作りすぎたんじゃないかな?笑
"「ボヘミアン・ラプソディー」と同じくドキュメンタリー映画ではないので、多少史実とは違うアレンジや時系列の操作は行いますよ"というスタンスだったので、エルトン・ジョンのジョンはジョン・レノンのジョンなの?!といった驚きは多少和らいだ。
ただ、Your Songが出来上がっていく過程は鳥肌が立った。バーニー役のジェイミー・ベル、彼がとにかく良い演技をしてる。
名曲ってやっぱり一味違うんだなぁ。