いなくなれ、群青のレビュー・感想・評価
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えっ、現実のこの人たちはどーしてるんですか!? 捨てられた部分だけ...
えっ、現実のこの人たちはどーしてるんですか!?
捨てられた部分だけが自分探しとベターハーフ探し?
恐い。
そういう意味でミステリ。
絵は綺麗。
遺失物係のところでグレーディングしすぎ?
この映画のこのぐらいのふわふわかつストイックな揺れが好き。
「ハンディでストイックで微妙な揺れ感が欲しいはらやとカメラマンに言うと、なんでわざと周期的な揺れになるんだろう?と思ってたのだけど、これはどんなふうに撮ってるんだろう?
この感じの揺れで撮ってくれたカメラマンは今までに2人ぐらい。
そのうち1人は、ちょっとマクラにする時の座布団みたいにウレタンマットを折り曲げたのの上にカメラを乗せて揺らしてた。
この映画のカメラマンさんはどうやってるんだろう?
映画の撮影って、一度見てみたいなぁ。
前半これはつまらなそうだなぁと思いながら見てたけど後半は盛り返した...
前半これはつまらなそうだなぁと思いながら見てたけど後半は盛り返した感じがする。
島の謎については中盤でしっかり説明が入るからわかりやすいし、自分自身が切り捨てた部分ということがわかるとそれぞれのキャラクターが生きてくる。
映像やセリフも独特の美しさや情緒があって良いと思う。
青春のさわやかさみたいなものも感じられるラストで、すごく面白いかと言われると微妙だけど見て損はないと思う。
原作が好きすぎて…
私は原作シリーズが大好きで、全6巻何度も読み返しています。
なので、正直実写版の予告を見た時から絶対見に行かないと思っていました。
原作を知っている分、比較してしまってガッカリしてしまうと感じたので。
けれどDVDが発売されて、レンタルショップで見つけて、もしかして映画もものすごく面白かったりしたら嬉しいなと、食わず嫌いせずに見てみる事にしました。
映画自体は映像も綺麗で、ただの恋愛映画として見たとしたら登場人物全てに物語を感じる良い作品だと思います。
でも原作と違う点があまりに多くて、やっぱり比べて見てしまいました。
キャストの皆さんの演技もすごく上手いのが分かるし、感情も伝わってくるのですが、配役がしっくりこない…
個人的には真辺はもっと目力があるというか、芯が揺らがず、凛としたイメージだったので、どこか柔らかい雰囲気を感じる飯豊まりえさんよりも、堀役の矢作さんの方が合っている気がしました。
あと、原作でもトクメ先生が大好きなので実写版で仮面を着けていないのにガッカリしました。
なのにエンドロールを見ていたらやっぱり役名はトクメ先生、となっていて仮面を着けているということが、この物語において大切な部分じゃないの?と思いました。
ナドくんに関しても、名前に関しては真辺から「ナドさん」という言葉が1度出たキリで、七草も100万回生きた猫と呼んでおらず、これでは原作を読んでいる人ならともかく映画を初めて見た人からはあまりに分かりにくすぎると感じました。
他にもハルさんのキャラが全然違う、など小説と違うものとは思いつつもあまりにも原作と違いすぎて、やっぱり残念でした。
私が細かいところを気にして見すぎたんだろうとも思うのですが、映像綺麗なのに横顔のシーンで髪が顔に引っかかっていたり、こだわっていないように感じてしまって、最後まであまり映画に入りこめず…
世界観、雰囲気は原作と同じく不思議で透き通った感じがあるのですが、そもそも原作自体、理論的で集中して読まないと理解が難しいところがあるのに、そこが映像じゃなく語りになっていたり、分かりにくかったり、全体的に雰囲気だけで、肝心の内容が曖昧になっていると思いました。
これだったらわざわざ実写にしないでもいいんじゃない?と正直感じます。
大好きな作品だったからこそ、もっともっと丁寧に映像化して欲しかったし、小説がもつ言葉や雰囲気を映像で全部表現出来ていたらとても凄い映画だったと思うので、残念です。
最後のセリフを是非味わって欲しい‼️
私は原作が好きです。
原作シリーズは文庫で全6巻、そのうち、4巻まで読んでます。話としては、第1作目だけでもひとつの完結した物語として十分に読み応えがあります。
私は物心ついてからずーっと、他人との関わり方における問題のほとんどが、自己の自意識に起因しているのだということにある時、気がつきました。そういう私にはとてもしっくりくる内容なのです。
(自意識とか自己の内面を描く小説・映画はたくさんあって、最近では原作、映画とも強く印象に残る出色の出来だったのが『勝手にふるえてろ』でした。)
この映画の前半は、原作を読んでいない人にとっては、なかなかその世界観についていけないまま進行します。
ファンタジー色が強いくせに、セリフは理屈っぽい原作の雰囲気をどう受け入れてもらうかに腐心しているのは伝わるけれど、原作を知らない方には正直言って、状況も登場人物のキャラクター設定も腑に落ちないままだったのではないでしょうか。
しかしながら主人公二人の他、委員長とか堀の人物像が、ストーリーや映像やセリフを通じて何となく分かりかけてきた頃には、真辺由宇の存在がなぜ〝キケン〟なのか、真辺との関係性が生まれることによる変化は、初めは危険なのに、いつのまにか相手を強くする作用として働いていることに気がつき、映画の世界にどっぷり浸かってしまいます。
階段島とは何か。
魔女は誰なのか。
魔女は何の目的でこの島を作ったのか。
最後まで謎は明かされないので、不満な方もいらっしゃるかもしれませんが、思春期や青年期にあれこれと自分の内面と格闘してきた経験のある人にとっては、とても懐かしい痛さと眩しさとに包まれる映画です。
〝どうしても好きになれない自分〟との付き合い方は、もうとっくに慣れた、と思いこんでいる大人の人たちにとっても、鮮烈で清々しくて、気持ちのいい作品だと思います。
七草と真辺の関係性をもう少し具体的にイメージしたい方のために、原作から一部引用します。
真辺の真っ直ぐな発言に対する七草の言葉。
『違うよ、真辺。あらゆる言葉は、誰かを傷つける可能性を持っている。明るい言葉でも愛に満ちた言葉でも、どんな時にも間違いのない言葉なんてないよ』
『でも君はちょっと極端なんだ。正しいことの正しさを信じ過ぎている』
もうひとり、気になる堀さんについての七草の見方。
『きっとあの子は、そういうことに敏感なのだ。つまりは、人間関係が持つ強制力について。』
原作でも、映画でも、最後の真辺のふたつの言葉が私は一番好きです。ここには書きません。ぜひ、原作か映画で確かめてください‼️
良い映画
少々哲学的な内容でしたが、ユニークなテーマの物語で、なかなか面白かったです。
(人気俳優を使っただけの…みたいな作品ではありませんでした(笑)
人が成長して行く過程で、捨ててしまったであろう色んな人格が集まった島、階段島で起こる物語。
それぞれの人格は擬人化され、島の中で共存している…つまり、私たちの中でも、かつては共存していたであろう人格たちです。
(なくしてしまったもの…失ってしまったものと表現されています)
理想を夢見る心と悲観的な心が反発し合います…
また理解しあえる時が、いつか来る…そんな事を信じられることに希望を感じさせてくれた作品でした。
青臭いかもしれませんが、その青臭さが愛おしかったです。
良い作品でした。
*見逃さなくて良かった…(笑)
これは美しいラブストーリーだと思います
なぜ自分がその島に来たのか分からない。
捨てられた人が暮らす島『階段島』
階段島は魔女が管理する島で、外に出る事も連絡を取る事も出来ない。
そんな特殊な環境で、主人公の七草と幼馴染の真辺の物語が進んでいく。
真っ直ぐな理想主義の真辺は、その真っ直ぐさから周囲にも影響を与えていく。
多感な青春期らしい登場人物たちの等身大の悩みや壁も描かれつつ、七草と真辺の関係性や、階段島とは何で、魔女は誰なのかと言った謎も明かされていきます。
階段島の秘密を知っていても状況を受け入れている七草の真辺を想う気持ちは、正しいかは別にしても深い愛だなと思いました。
ピストルスターの輝きに照らされなくても、この世界のどこかでその星が輝いていれば幸せだと言う七草の想いは切ないけど尊いものだと感じました。
そして、その想いを受け止めての真辺の選択もまた、七草を想う深い愛だなと思うのです。
最後は自然と涙が出ました。
特殊設定の映画なので、雰囲気のあるキレイな映像がとても印象的でした。
個人的には、七草とナドのやり取りがとても好きでした。
そして、元気なキャラクターで拝見する事の多かった矢作穂香さんの堀の演技がとても素敵だな思いました。
ただ物静かなだけではない、堀の謎めいた雰囲気をしっかり演じられてたと思います。
設定で疑問に思う部分もあったのですが、原作では描写があったりするのかな?とも思ったり。
原作未読なため、これから原作も読んでみたいと思います。
想像以上に真辺由宇 (追記、採点修正しました)
原作シリーズ既読です。面白くて夢中で読んじゃいました。
ただ、話が展開するに連れて少しモヤモヤも残ったかな。
そんな感じで、凄く楽しみにしていたこの映画、かなり良かったです。
原作の根っこの部分はちゃんと残しつつ、綺麗なストーリーになっていたと思います。
そして、とにかく情景が綺麗。ただ綺麗なだけじゃなく、綺麗だけどどこか影のあるストーリーに合う雰囲気の映像になっていたと思います。
そのおかげで、数々の台詞達が情景に溶け込んで感じました。
それと、ストーリーを絞った事で、登場人物も絞られましたね。
そのことで、佐々岡と水谷が魅力的に描けていたと思います。
これ、良かったんじゃないでしょうか。
本来、人格の捨てられた部分である彼ら、それがとても魅力的。
人は自分の性格の中に気に入らない部分も有ったりするもの。でも、そんな所も他の人からは魅力的に見えたり、自分の心の持ちよう一つで魅力に変えられたりするんじゃないかと。
最後に、この映画で一番良かったと思った事、それは飯豊さんがイメージ以上に真辺由宇だった事。
飯豊さんに引っ張られる感じで、横浜さんも紛れもなく七草だった。
この二人が本当に良かった。
良かっただけに、期間限定で付いた特別映像は見たくなかったかな。
せっかく余韻に浸りたいのに、役者さんの素の表情を見る事で、現実に戻された感じで。
キャストのファンの方には、嬉しい映像だと思うから、反対ってわけではないんですけど。
ここから追記です。(10月2日)
鑑賞してから余韻が残って、もう一回観なければと思い、普段行かない劇場まで足を延ばしてきました。
結果、一回目の鑑賞より二回目の方が、更に余韻が残りました。
美しい情景と台詞達が印象に残るこの作品、もう一度観てみると表情が丁寧に撮られている気がしました。
役者さん達の演技力もあるのでしょうが、監督が登場人物達を大切に扱っている様に思えました。そう、階段島の魔女の様に。
きっと、この監督はとても優しい。
階段島の世界観に、ぴったり嵌まる監督だと思いました。
もっと、この世界観に浸っていたい。そう思わせてくれる素敵な作品だと思います。
ミステリー&ファンタジー
音楽と映像と横浜流星の声が、不思議な世界観を作っていた。
誰かに捨てられた人たちが集まる島、階段島。
最初、捨てられたのは思春期の学生たちのみかと思うような雰囲気を映像から感じた。大人たちはお世話係としてのみ存在するのかな。しかし、そうでもないのか? 大人でも、捨てられた人格はこの島にくるかもしれない。と見終わってしばらく経ってからそうも思った。
七草たちの周りにいる大人、特に女性が何故かほのかに色っぽいので少々意味深。担任の先生と郵便局員の時任。時を任されると書いて時任。ここにも意味があるのかもと考えた。なんの意味があるのかはまだ発見できてない。
真辺由宇だけフルネームなのがとても気になった。だけど、たぶん、真辺だけ捨てられた人格ではなく、捨てられた七草の人格を探しに来たからなのでは?という考えに至った。原作を読めば解決するのか?
七草は、積極的に生きる人生を拒絶したような、どこか大人びていて、人生を達観しているような雰囲気。感情を押し殺している。自分にとってとても居心地のいい場所を発見し、静かにその生活を楽しんでいる。でも、真辺がこの島に来たことによって、段階を踏んで変化していく。閉じ込めた感情があらわになっていくというか。真辺の真っ直ぐな思いよって、七草の固まった心、ある意味おじさん化した心が崩れはじめ、積極的に生きる気力、自分を良きものとして認めて生きる煌めきのようなものを宿していく。
最後の最後のワンカットに、それが集約されて表現されていて、男として、七草が現実世界で生きる決意のようなものを感じ、新しいかたちのラブストーリーなのでは?と心が緩んだ。
↓↓↓以下は、監督やスタッフさんたちのテクニカル的に不足しているのか、意図的なのかがわからず、個人的に混乱していることについて。あんま読まなくてもいいやつかも。
時任が堀と草原に立ち、島のあり方について、おそらく、真辺のような存在がこの島に来たことによって変化した世界について考え、未来を案じているような2人のシーン。
時任のあの衣装はどうなのか?と疑問に思った。郵便局員の衣装がとてもエロスを感じるものだったので、風になびくことを想定して、もっと幻想的な服装が良かったのでは? もしくは、いっそのこと、時任は郵便局員の服装のままで良かったのでは?と思う。あれでは、普通のおばさん感が出ていて(おばさんではないのに)、世界観が壊れた。
他にも世界観が崩される要素はいくつかあった。
例えば七草の制服のスラックス。ピッタリしたタイプとユルいタイプの2サイズがあるように感じた。それによって、私の中で時系列が崩れて混乱した。普通の生活では別のサイズのスラックスをはくこともあるだろうけど。やはり、ここは現実世界ではないので、同じサイズのものを着用してほしかった。意図があるのであればそれはそれでいいけど、だとしたらどんな意図なの?って思う。後ろ姿が要所要所で出てくるので、そこは丁寧につくってほしかった。
あと、七草の肌の色や、顔にできる影の部分。七草の顔にちゃんと光が当たっている時の丸みを感じる美しき少年感と、レフ板によって光を当て忘れたのか、顔に影ができている七草の顔はあまりにも印象が違って見えて、私の中の世界観が混乱した。
シャープな七草を表現するのであれば、その意味を分からせるシーンが必要だったのでは?
ここは、見れば見るほど混乱中。これに関してはある程度意図があるようにも感じるが、そうであれば、もっとなめらかに繋がっていく見せ方もあったのでは? 単純にテクニカルな問題であってほしいと思う。
と、疑問もいろいろと書いたが、総じて素晴らしい映画だった。積極的に、煌めく人生を生きるためには、自分を認めること、受け入れること、他人とのかかわり合いの中で、世界は豊かになっていくと知ること。そのためには、内省的な心境になること、自分の心に穿ちいることの大切さを教えてくれる物語だった。
とても難しいものを描いた作品なので、監督・スタッフ、出演者ともにかなり苦労したのではないだろうか。
横浜流星と飯豊まりえをはじめ、出演者の熱演と音楽や空の美しさなど、素晴らしい点もかなり多い。
とにかく、多くの方に映画館で見て欲しい映画!!!
約束しよう、七草。私たちはまたどこかで会うの。
※原作未読なので、あくまで映画の中から感じた感想であり、見当違いだとしてもお許しを。
ただの青春恋愛映画なら観ないが、予告編に惹かれた。
はじめ、イキってる真辺がウザいなと感じたのだけど、徐々にこの島の世界が現実ではないことに気付きだすと、島とは異質の真辺の正体が気になりだした。なにせ、ほかの人々は、生身の人間とは思えないのだから。その分、真辺だけが人間らしい感情を持ち合わせているように思えたのだ。
彼らが失ったものってなに?と疑問がわき、この島は観念の世界なのか?と思い、いや、現実世界の人間が自分の中の要らない感情とか意識とかこだわりとか、なにか魂の一部のようなものがここに集まってきているのか?と思えてくる。それは、失ったのか、捨てたのか、諦めたのか。
それらが人間の姿にされて、魔女に管理されている。むしろ、現実世界の本人の中のネガティブな部分を魔女が逃がさないように閉じ込めている、のか?、だから戻れないんじゃなくて、戻してはいけないのか?、じゃあ魔女は悪ではないんじゃないか?
じゃあなんで真辺はこの島にやって来たのだ?、真辺が島から戻そうとする七草(の失ったもの)っていうのは、例えば現実世界では必要のない「弱い心」や「負の過去」なのか?、と自分勝手な妄想が膨らんできて、それでも戻したいっていうのは、もしかしたら現実の七草のそういう弱みさえも含めて、真辺は愛しているからなのか?
つまり彼らのいる世界はパラレルワールドなのだ。そんな世界はアニメで描いてこそ分かり易い世界観なのに、あえて実写映画で観させられることで、生々しさを味わわされている。まるで、目覚めた後にさっき見てた夢を生々しく回想している感覚で。
ああ、もう映画のなかに引きずり込まれている。しかも、原作では描かれているであろうことを、あえて映画では端折っているフシがある。それを知る原作読者は、そこを重ねながら観ているのだろう。未読のこっちとしては魔女ってなんだよ、コイツの正体ってなんかくさいなあ、階段の先はなにがあるんだよ、、とかいろいろ惑わされたままラストを迎えて、頭の中には???が巡るのだが、そのおかげで未読ゆえの余白が生まれ、おかげで上記のような想像が芽生えてくるわけだ。おそらく真辺は、何度でも七草を連れ戻しにやってくる気だろう。それがこの映画の映像美に包まれるような余韻となって、けっこう今、気分がいい。
大切な人のために闘う
原作未読で観ました。
ネタバレになってしまうのですが、
主人公が、極端に感情表現少ないと思って見ていたら、なんと捨てられた人格、つまり人格のひとつのピースだったとわかり、なるほどと思いました。
そのただのピースが、大切な人の人格の、憧れていた一番大事なピースが捨てられたと知り、それを元に戻すべく、魔女に静かに闘いを挑んだ物語なのだと私は思いました。
戦隊出身で動のイメージの横浜流星をこの役に選んだのは、後半の闘いを表現するのに、彼の持つ抑制された強さが必要だったのだと思いました。
大切な人を損ねないために、一片のピースに過ぎなかった主人公の中に、強い意志が宿る瞬間…ピストルスターを描く主人公の静かで精一杯の怒りの表現が切なく、素敵でした。
伴奏
原作未読
なくしたものをみつけなければ出られない、捨てられた人達の島「階段島」に少し前にやって来た少年のもとに、昔の同級生の少女が現れた巻き起こっていく話。
皆島に来た前後の記憶はないが、島での生活に不自由はなく、受け入れて暮らしている中、納得いかないことが大嫌いな真っ直ぐな少女が現れたことによって変化をみせて行くストーリー。
受け入れつつもみんな出たいという意識もあるのか?なくしたものとは何なのか?と、ちょっとミステリー要素はあるけれど、謎解きというよりも、少年少女それぞれの自身や人に対する純粋な感情とか想いとか葛藤とかを感じる作品という感じ。
魔女だとか、灯台だとか、階段だとか、その他諸々がロジカルに説明できるものではないけれど、あくまでもファンタジーな世界なのでツッコミは無用。
魔女の手心入りということで、それはわかるんだけど、その割にはその辺に纏わる能書きとかが多くてそこを意識せざるを得ないというね。
毒や闇は皆無で登場人物は良い人オンリー。
温かくむず痒い「いやあ青春だねぇ、オッサンには眩しいよー」な作品だった。
まさに空に輝く星そのものに、ヒロインが美しい。
映像は実に美しく星5つ。
役者さんたちがそれにも増して皆さん綺麗でした。
内容は若干退屈な展開で、誘った知り合いは所々寝てました。
謎ってほどでもない謎を解いて真辺だけが行っちゃうので、アレ?って思ったからオチはちょっと救われたけど、
ラストは、いい感じになるけど別に真辺が七草を現実世界に連れ戻しに来たわけじゃないのね、、
階段の上で真辺から繋いだ手を七草が離したシーンの後で真辺が差し出した手を七草が掴むから、てっきり、、!
真辺は階段島にいることを絶対許容しちゃダメなキャラだと思っていたので、花火してるクラスメイトと合流したのにはびっくり。
あれ?意外と素直な子じゃん?
島のイメージは一貫して閉じ込められてる感じだけど、わりと往き来が自由なのかな?閉塞感ですらあの子たちの思い込み?捨てた ってより、単に子供の頃の宝箱に、自分の一部分をしまい込んでるだけのような。(嫌な部分ですら愛おしいって意味で)
続編があるなら、是非また観たいですね。
ないなら、、原作読もうかちょい迷います。
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