空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
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皆が主人公
吉沢さんが声優に挑戦ということで興味を持ち、吉岡里帆さんが好きな友人とともに見に行きました!
正直、あらすじとPVだけでは「一体どんな話なんだ…??」という印象が強かったのですが、これがとっても良いお話でした。
登場人物それぞれが主役でお話が作れるくらいにキャラクターが深掘りされていてとても良かった。そして、あいみょんさんの音楽がまた素敵…!
極め付けは声優陣のハマり具合。しんの/慎之助は、吉沢さんと言われなければ気づかないくらいにキャラそのもの。あおいの感情表現も非常に素晴らしく、吉岡里帆さんの声はあかねにぴったり。
ストーリー、アニメーション、キャラクター、声、音楽、トータルで1つの作品として完成されていると感じました。迷っている方はぜひ観に行って欲しいです。もう少し大人になってもう一度見たら、また違った感覚で楽しめそうだと思いました。
感動ゴリ押し激サム映画
はっきりいうと感動ゴリ押しの大作邦画(例:ルーキーズ)と作品のテイストは大して変わりません。
問題点を下記に列挙しました。
①盛り上げシーンで感動できない
わかりやすく「ここで泣いてください!!」みたいなシーンがいくつかありますが感動気なBGMを使い(あいみょんの曲もこんな使われ方してます)無理矢理盛り上げているだけでキャラクターが自分の内面を大声で長々と叫ぶダサいセリフがあるだけでこちらは置いてきぼりを食らうだけです。演出、脚本全てにおいてダサいです。
特に脚本は致命的に練り不足感があります。
②キャラに魅了なさすぎ
この手の映画はまずはキャラの魅力で見せなければいけないと思いますが、これが誰1人として魅力的なキャラがいません(強いて言うとしんのすけくらいです)
あおい・・・行動原理が一貫せず終始感情移入ができない。主役にすることによって物語のテーマを無駄に増やしているだけに見える。
あかね ・・・あおいを苦労しながら大切に育ててきたという割りには「東京に出て、バンド組んで食っていく」というどう考えても無茶な進路になんかやんわりとしか反対していないところを見ると関心がないようにしか見えない。「こんなお姉ちゃんがいたら最高だよね」という気持ちの悪い妄想を詰め込んだ人形みたいなキャラ
みちんこ・・・息子の前で母親は浮気して俺を捨てたクソ野郎だ的な発言をする善人のフリをしたサイコパス
つぐ・・・どう考えても小学生には思えないセリフに全く説得力がないし、あおいに惚れた瞬間や理由がないため非常に薄っぺらいキャラ
③音楽フェスどうなったの?
かなり序盤から振られていた音楽フェスがとってつけたような「崖崩れにあかねが巻き込まれた案件」にクライマックスシーンを取って代わられているところはどう考えても不自然だし、あれだけ練習シーンを積み重ねていたのに本番を描きもしない点は製作段階で何か問題があったのではと思ってしまうほどです。ここにはもうあきれるほかありません。
④大事なことはセリフでわかりやすくお伝えする
基本的にキャラが内に秘めている大事なことは全てそのキャラ自身が大声で叫んでくれます。よく言えば親切、悪くいうと単調、演出力不足、単純にダサいです。
私は悪くとりました。「あの花」を見たときにも感じたダサさですが、今回はそれがより凝縮されて背筋凍るような瞬間がいくつもあります。10年くらい前に見たノリをそのまま何1つとして進歩させずにそのままやっているので今見るのは正直辛かったです。
まだまだダメなところを挙げればきりがない映画ですが、吉沢亮さんの演技の切り替えは素晴らしかったです。
夢は何があっても捨てちゃいけない
とってもいい映画でした。
「夢は何があっても捨てちゃいけない」って
あらためて気付かされました...
切ないとこもあるけど心に突き刺さる印象的な映画。
観て良かったなと思う...
【切なく美しい青春ファンタジーアニメ 世代を超え万民の心に響く作品】
冒頭、少女がゴダイゴのガンダーラをベースで弾いている場面で一気に気分が上がる一方、”この映画のメインターゲット層は知らないのでは”と余計な心配をする。
が、杞憂であった。ガンダーラの歌詞を知っている方がより良いのかもしれないが、知らなくとも十分メッセージが伝わる映画であったから。
・二親を亡くし、幼い妹を育てるために町に残る選択をした姉
・夢を叶えるために都会に出る事を決意し、その姉を誘ったが断わられショックを引きずる少年(で、13年後に起きる不可思議な出来事)
13年の時空を超え、夫々の抱えていた想いや鬱屈が幾つかの出来事を切っ掛けに、徐々に解されていき、美しいラストへ昇華していく過程が素晴らしい。
長井龍雪監督作品は、子供が高校時代観ていたが私は初見である。その作品の素晴らしさは人口に膾炙しているので期待はしていたが、今作は予想を遥かに上回る素晴らしい作品であった。
<青年期を過ぎた者が観ても、現在の自らの生きる姿勢を考えさせられる、優れた作品である>
あらゆる要素が巧みに構築されている傑作
あの花、ここさけに続く三部作完結編。
あの花とは媒体とフォーマットが違うので単純に比較することはできないものの、三部作の最高傑作でした。
本作はジョブナイルであり、失恋物でもあります。そして家族を描いた作品でもあります。感覚としてジョブナイル:失恋:家族=5:2:4でした。
ジョブナイル的な登場人物の心理的成長は前二作でも描かれてきましたが、本作では家族の要素と失恋という要素が加わったことになります。
川村元気氏がプロデューサーとして名を連ねていることもあり、新海誠監督作品が脳を散らつきました。しかし、新海誠監督の描く失恋には停滞からの解放以外の救いの要素はありません。一方で本作は姉妹という関係によって救いの要素があるのが印象的でした。
されど、空の青さを知る。
幾度となく出てくるこのワードは「あかね」が自分の夢を諦めて得た幸せであり、逃げるように東京に出ようとしていた「あおい」が描いていた幸せでもあります。そして「しんの」にとっては「あかね」といることであったはずです。
3人は井の中の蛙だったのかもしれないが、空の青さという小さな幸せを確かに得る。フィクションのハッピーエンドではなく、リアルなハッピーエンドであったことが、エンディングのラストのドレス姿の姉妹の姿から見て取れました。
失恋でありながらハッピーエンドである点に加えて、本作で印象的だったのは、舞台装置・人物関係などの要素の巧みさです。
「慎之介」と「しんの」が互いに思っていること。単純な成功/失敗と言い表せない関係性。
「しんの」を閉じ込めている物理的な壁と「あおい」が葛藤し踏み出せない心理的な壁。
「慎之介」が大海に出る為に置いて行ったギター。
それらを全て踏み出すことによる変化として描かれた、空を飛ぶシーンの直前の御堂のシーンは秀逸の一言でした。
個人的にはどれも刺さるテーマであり、中盤以降涙が止まりませんでした。一方で、みごとな調和があるものの尖っているという感覚がなく、私の中の何かの一番にはならなかったという感覚があります。
今こうして感じている感覚と実際に受けた衝動の差が、シンプルに見せるだけの巧みさを感じます。何回か見ることによって、また新しい発見がありそうです。
姉妹愛に感動
とにかく言えることは、大人の方や年の離れた兄弟、姉妹に見て欲しいということです。
愛情が詰まったノートを妹が読んで回想するシーンにはウルッとしてしまいました。
人生はツナマヨと昆布、どちらを選ぶかで大きく変わってきます。
残念だった点はしんのが空をめっちゃ飛ぶところです。正直冷めました。飛ぶならあおいを置いて1人で飛べと思いました。そしてあおいには走って欲しかった。
あと、実態のある幽霊ならなにかもう少し説明が欲しかったです。
エンディングは良かったです。
タイトル・CMに惹かれて観たのですが、アニメに限らず今年一番に心に...
タイトル・CMに惹かれて観たのですが、アニメに限らず今年一番に心に響きました。
内容は避けますが、20代後半から30代前半の、いろいろ迷いがある時期の人にとても刺さりそうな内容です。
映像・音楽のバランスの素晴らしさ、登場人物のキャラ立ち、隙は無く心情描写の丁寧な脚本、全てが綺麗に結びついて収束していくうねりが圧巻で、何度もほろほろと涙が。大きな事件が起こるという物語ではなく、ささやかな日常の描写を丁寧に丁寧に積み上げているところがクライマックスに生きていると思います。
#空の青さを知る人よ
青春の忘れ物を取りに来た
っていう感じがしました。
10代の中高生、妹世代には、
物語をストレートに感じるかもです。
13年前の人が現れたり、
バンドを組んだり、
ちょっと田舎な町だったり、
手を繋いで空を飛んだり。
でも、
30代の社会人、姉世代では、
違う捉え方になるかな。
過去の自分をあの場所に置いていく、
まだあの時のまま時間が止まっている。
紆余曲折だったとしても、
そのようなモノたちがあるから、
今の自分になって、
大人になっていくのかな。
映画館では、大半は中高生だったり、
小学生連れの家族だったり。
やっぱり、年齢層は低かったです。
でも、30代の大人も
十分に楽しめました。
昔は良かった(ジジババ向け)
東京が海に沈むとか、「天気の子」のような非日常のはずのものの方がリアルに感じられる時代に昔は良かったと感じられる作品。
岡田麻里脚本にいつも感じるのだが、いつの時代の高校生だ?を今回も感じた。
昭和感が好きな人にはいいかも?
おじさんは昭和感はもういいや。(゚ω゚)
声優陣が神すぎる
俳優が声優をすることに無条件に拒否感を抱く人が居るのは分かる。私もそう。
でもこの作品に関しては、その件で批判のネタにしてる人は、ただの騒ぎたがりのアンチだと言い切れる。
完璧だった。
完璧だったんだ何もかも。
年齢が13歳も離れた同一人物の役を、演じ分けたのだ、吉沢亮さんは、声だけで。
ほんと素晴らしかった。
吉沢亮さんもなのだけど、吉岡里帆さんも若山詩音さんも、本業が声優さんじゃないのに、それはもう完璧で、完璧だった。
誰だこのキャスティングした人は。
あんたが1番の功労者だよ。
声優の演技が上手いと何が良いって、単純に物語にのめり込める。
自然と情報が入ってくる。
雑念がない。
加えて作画もいい。
話もトントン進む。
退屈させないシナリオ構成。
ストレスが何もない。
この作品、ストレスが全くかからない。
すごく気持ちよく見られる。
なんだこれ。
全作品これであれ。
他のアニメ作品も全作品これであれよ。
俳優をキャスティングするなとは言わないよ。
ちゃんと上手い人をキャスティングするだけで、良い作品が、ちゃんと良い作品になるんだよ。
R30指定(笑)のタイムカプセルな映画
若い人は対象年齢になったら改めて観てくれ。慎之介、あかねに感情が入り込みまくる。あかねの本音?が謎とゆーかホントの聖人なのかはちょい謎だが。あおいの若さ故の行動もまぁ分かる。しんのは素直でイイ奴すぎるけど(その後の慎之介の苦労が偲ばれる)。脚本、演出、キャストも良かった。文句無し。
最初から最後まで全部好き
面白かった…とても好きな作品だった!!
カテゴリーを区切るのはどうかわからないけど、今年観たアニメ映画の中では(そんなに数観てないけど)結構一二を争うくらい良かった。
予告が凄い惹きつけられたので毎日毎日予告1と予告2を暇さえあれば観てて期待値が高かったけど、ちゃんと本編の方が面白かった。
キャラクター一人一人の性格とか個性、長所短所がはっきり出ててそこが良かった。こういう人柄の人とこういう人柄の人が会話したり、関わったりしたらこういう方向に話が進んでいくね…という自然な流れが進み方があって作品がより良いものになってた。
ストーリーは、秩父に住む、幼い頃に両親を事故で亡くした主人公・あおいとその姉・あかねの姉妹の話と、あおいの初恋の人であり姉あかねの高校時代の恋人慎之介が現代に生霊のような形で現れるSFと恋の話、更に別れてから13年経って仕事の関係で秩父に一時滞在をしに戻ってきた現在の慎之介が現れたことで封印してた想いが揺さぶられるあかねの恋と愛の話が…並行して進んでいく内容。どこを切り取っても面白いんだけど、全てのエピソードが上手い具合に交じり新たな展開を見せていくきっかけになる。それぞれの登場人物の過去や今の生活や想いがあぶり出され、成長した部分や大人になってしまったせいで少し汚くなってしまった純粋な気持ちが色濃くそして容赦無く、あおい・あかね・慎之介に降りかかる。←しかもそれが、複雑な感じで伝わってくるんじゃなくて、分かりやすく、面白く、ときめきもあり、時にじんわりするような共感出来る形で観客に伝わってくる…!
ストーリー自体も面白いし好きなんだけど、私が好きな「埼玉」「音楽」「家族」って要素があってそこも好きです。
そして声優陣!アニメも声優も全然詳しくない私が言うのもおこがましいかもしれませんが、マジでばっちりがっちりハマっておったよ…。違和感ゼロ!!!コナンやクレヨンしんちゃんみたいな老舗名作アニメは声の違和感などさほど感じず観れますが、その一作で完結するアニメ映画や作品は、声優とキャラクターの声のイメージの不一致や、声優としてのレベルの低さが露呈したりすると変な話、作品としての安っぽさ(内容が良くても)が出ちゃいがちな気がします(あくまで素人意見)。この映画にはそれがなかった…声を聞いて声優そのものを思い浮かんじゃうことやキャラクターとの違和感などなく見れて最高に心地良かった…!!それどころかキャラクターの魅力が存分に出てました。
本業・声優陣達は勿論凄く良かったですし…。
姉あかね演じる吉岡里帆は、元々声が綺麗な人だしクソ頑張り屋さん(←最近Wiki読んで知った…)だと思うから、あかねの人柄にハマってた。慎之介(高校生&大人)を演った吉沢亮も、そもそも声が良いし、キャラクターにハマってもいるし、細かい感情の抑揚とかめちゃくちゃ上手すぎて…正直ひいたってぐらい声優としての声の演技の上手さやキャラクターへの魂の入れ込み具合に脱帽した笑。俳優としても声優としてもレベル高めで、もう国宝級イケメンなんて肩書きとか不要だよ。(吉沢亮は「リバーズ・エッジ」を観てから印象が良い方向へガラリと変わったし、それ以降からどの役演ってても目で追ってしまう俳優の1人になった)。でも特に高校生・慎之介がよりばっちりハマってると感じました。あと個人的に、あおいや慎之介は音楽やってる役だから歌うシーンがあったけど、吉岡里帆の歌声が超好きなんでもしあかねも音楽やってる役だったらな…と、期待と妄想をしてしまいました。
そして脚本の岡田麿里!
別方向からの意見ですが、数日前、金曜の夜に初めてLINE漫画で「荒ぶる季節の乙女どもよ。」って漫画をたまたま無料だったんで1巻の数話読んだのですが、何この漫画??と衝撃を受けて。漫画?というよりこれはキャラクター設定とかストーリー展開とか構成とか、良作の映画やないか!と思いました。スマホで読むの勿体ないと思いすぐに本屋さんで全巻買いました。あっという間に読んで、漫画としての面白さや思春期のリアルや魅力的なキャラクターや初めて読んだ瞬間に感じた良作な映画ドラマを見てる感じとか…凄いなと思って、表紙を再度見て原作者「岡田麿里」ってあって…最近この名前をめちゃくちゃ見てる気が…と思いつつ、毎日の習慣になってた「空の青さを知る人よ」の予告1.2をまた見てたら、ひぃってなりました。なんか多分好き嫌いは多少あるのかもしれないけど私この人の書く脚本や作るストーリーが自分に凄くハマってるし合ってんだな…と思いました。
最後に、そもそもこの映画観るきっかけになった主題歌と挿入歌を歌ってるあいみょん。あいみょんの歌がそもそもひとつの映画の中の世界みたいでいつも濃厚で素敵だし、映画やドラマの主題歌や曲提供する時にいつも作品や当人そのものにめちゃくちゃ寄り添ってて、作品や提供された人間そのものの持ってる魅力を最大限引き出しつつ更にレベルアップもさせてくれてて、魔法みたいやな…と思って聴いてしまうし、そういうところいいね。今回の「空の青さを知る人よ」「葵」も最高な一曲!そして、2019年は「しんのすけ」というキャラクターが出るアニメの主題歌やりがち笑
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関わった人全ての人にありがとうを感じた作品です。
もったいない気がした
映像、音楽、細かい演出などは素晴らしいです。
せつないけど家族愛を感じるとても素敵な物語。
ヒロインのあかねさん、このキャラの葛藤が理解できれば作品の大半も理解できるかと。
色んなキャラの葛藤が丁寧に描かれていて何度もグッとくるシーンがあったのですがラストがそれほど感動的ではなかった印象。
エンディングで描かれていたシーンも本編でやってくれてたら、もっと面白かったと思います。
内容的には、劇場アニメよりTVアニメでじっくりやってくれた方が良かったかも。
メインキャラが声優ではなく人気の俳優、女優を起用してた点は、意外にも違和感はあまりなかったです。
あかね役は、自然な演技、慎之介役は、一人二役で頑張ってたと思います。
個人的にはメインキャラこそ声優でやって欲しかったですが、普段からアニメをあまり観てない人達なら問題ないのかも。
劇場で観て良かった点は、やはりこの映像と音楽を大画面と劇場の音響で堪能できたところです。
特に音楽は、飛び抜けて良かったです!
バンド関連では、ベースソロ、ベース+ドラムのセッションを劇場で視聴できたのはとても良かったです。
バンドや音楽に興味がなければ、あまり意味がないかも。
絶対的なオススメではないですが、気になる人は、劇場で観ても良いとは思います。
やさしさに包まれて心地よく、そしてなんとも切ない。
登場人物がいい意味で、揃いも揃って皆やさしくて、思い遣りのある良い人です。そして自分の願望よりも、大切な人の幸せを優先してしまう・・・その結果、板挟みになり葛藤して自分が傷つくことになったとしても。なんとも切ないですね。
主人公のお姉様を筆頭に、彼らの背景、秘められた想い・・・というのを非常に丁寧に紡ぎ出しているので、鑑賞者は感情移入するのも容易です。
「こんな良い人が不幸せなんてありえない。なんとか皆、いつかは幸せになってほしい。」と、きっと全方位で応援したくなるでしょう。
久々、幅広い世代に通用する、すがすがしい青春映画に出会えました。
これはネタバレで無駄に語るよりも、「まずは、騙されたと思って映画館で鑑賞してください!」というのが筋でしょう。
私も映画の登場人物みたく、正しい意味でやさしくならないといけない!(笑)。
それぞれの想い
3人の隠していた想いが、ある1人の出現によって引き出されて、気持ちをハッキリさせることが出来る。あの時にああしていれば…というのは、人間誰でもあるけど、それを具現化できたのは、この作品を見た人を勇気づけられますね。あかねさんは素敵です。
見る年齢によっては響かない。
大好きな監督の作品。
入場者特典でクリアファイルを頂ける。
テンション上がる。
さて、小学生から高校生の心情を描いた「あの花」
高校生の青春ど真ん中を描いた「ここ叫」
本作ではついに!30代も登場しました。
映画を作るたびに登場人物の年齢層が上がっていっている。アニメや映画を最初に観た世代はおそらく30〜40代がメイン。今回は高校生という思春期が終わり、社会人を経験した大人の視点が物語に組み込まれます。
なんでも話せば解決した思春期とは違って、うわべと建前、社交辞令や人間関係のしがらみによって今いる自分は自分自身の選択の結果だったって自覚します。
目指していたものになれた?
自分が一番大切にしてきた人は幸せ?
自分は幸せ?なりたい自分になれてる?
もうね。昔の私が今の私を見たらなんて言うのかな。とか考えてしまう。
多少の後悔はありますが、作中でも語られるように、いろいろあっても今生きている自分を肯定していこうと思える作品でした。
ポップコーン片手に入ったけど、食べている暇がありませんでした。珍しい。でも、飲み物だけはあったほうがいい。涙で水分持っていかれる。
あと10年したら40代が登場したり、子育てとかマイホームとか仕事でキャリアを積むとか、そんなキャラの心情が描かれる日が来るかもしれない。
とは言え、長井監督作品のキャラクターの心理を描く細やかな演出は、観ている側が感情移入しやすい。
この作品を10代で観れる世代が羨ましい。きっと今の私とは違う感覚で作品に触れることができるんだろうな。
ちなみに一緒に観た両親(50代)は昔の感覚すぎて、共感には乏しい。若い子の映画だね。と言っていました。
これを読んでいるあなたはどの世代でしょう?
あか姉の選択
「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」
これは劇中のキーとなるあか姉の言葉だけれど、
“空の青さ”は井の中にある大切な存在(妹)のことを指しているんじゃないかな。
表向きせつない恋愛込みの青春ストーリーに仕立てられているけれど、本当は家族愛(姉妹愛?)の話なんだろうな。まったく、個人の見解なのだけど。
主人公のあおいちゃんは、これ以上自分のせいであか姉が夢を諦めたり不自由な思いをすることのないようにと、上京を決意。
周りの登場人物も、あか姉のこと少しそんな風に気遣ってる空気がある。
だけどあか姉は諦めから田舎に残ったわけじゃないと思う。高校時代から差し入れおにぎりの具は、しんのリクエストのツナマヨじゃなく、あおいちゃんの好きな昆布だった。しんのと東京へ行かなかったのは、しんのよりもずっと大切な妹がここにいるから。
周りは勝手にあか姉の不幸な生い立ちを想像するけれど、あか姉にとって、井の中での妹との暮らしは、彼女の選んだ幸せに違いなかったはず。後にしんのと出会えたときも、かなり予想外という反応で、特に彼を待っていた様子ではなさそうだったし。
実際のところ過去の思いを引きずっていたのはあか姉ではなくしんのとあおいちゃんだった。
二人が過去を精算し、これからとどう向き合っていくか。結論は出ていないけれど成長の余地を残したまま完結。
最近のアニメ映画は本当に絵がきれいで、表現力がさらに豊か。この美しさのためだけにでも観にいく価値はあります。個人的にはあおいちゃんがガンダーラを弾き語るシーンが素晴らしいと思った。
ここさけが合わなかったので
個人的に、ここさけが合わなかったので(ファンの方すみません)、今回観るつもりはなく、たまたま時間が合ったのがこの作品だったので拝見しました。
どうでしょう。
わけもわからず涙腺がゆるむゆるむ。
最初はあおいに対して「平和に生きてきた苦労知らずのお子様」(両親を亡くしているが姉にべったりの甘ったれ)という印象であまり好きになれなかったのですが、最終的には「頑張れ〜!」と応援するように。
なにより、あか姉たちの物語が世代的に刺さりすぎてしまい、大変だった。
「空の青さを知る人よ」
この言葉が刺さりすぎて涙。
近くの席のやはり同年代の男性がボロボロ泣いているのが印象的でした。
美しい世界に優しい登場人物たち。
ちょっとしたご都合主義(すみません)もどうでもよくなります。
声優陣も良かったです。
個人的には三十代にぜひ観てほしい作品でした。
まさかの今年最高かも
あまり期待せずに、行ってみたら
大当たりでした。
あか姉が、もう素敵過ぎです。
全く自然で、普通の声優さんと思って観てました。
昔、持っていた熱い気持ちをどこに閉じ込めてきたんだろう。
背景も綺麗ですし、音楽もいい。
脚本も言うことなしで、少しほっこりして、気持ちよく劇場を後にできます。
これは、この先も時々見直したいと思いました。
まさに、人に薦めたくて仕方ない作品です。
迷っている方は、騙されたと思って観に行って観てほしいですね。
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