「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」空の青さを知る人よ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る
ただのファンタジーかと思ってた。ちょっと世間を斜にみて早く東京に行きたい田舎の女子高生の話かと。各個のキャラ設定もよくあるパターンの人物相関図だし。だけどなんだろ、この「まだ間に合う」感。よく見りゃ、これはあかねの物語でもあるんじゃないかって思える。
起承転結がはっきりしてて、ラストスパートの疾走感はついつい応援するしかなくなってくる。閉じ込められてたものや気持ちが解き放たれる。そして思いは昇華し、あおいとあいみょんがシンクロする。なんとも素敵な展開じゃないか。
あ、今風が吹いた。ってことは、と涙が堪えきれないあおい。上手いなあ、そこで画面を空に向けるの。その空が、クソ青い。それを知るには、上を見なけりゃわからないんだって言われているようだよ。
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