「単なるゾンビ映画で終わらない」CURED キュアード 水陸両用水戸黄門さんの映画レビュー(感想・評価)
単なるゾンビ映画で終わらない
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差別や弾圧といった今の社会情勢すらも孕んだ様々な問を投げかけてくる映画
自らがもしその立場であったなら
善悪の区別も含めて何が正しくて何が間違っているか 明確に分けることは出来ないと感じられた
もし生存者の立場であったなら回復者を受け入れられるだろうか、もし回復者の立場であったのなら感染していた時の記憶を保持したまま抑圧され差別される社会に反発を覚えないだろうか
コナーの思惑は暴力的に過ぎ、世界を破滅させる道でしかないとは思いながらも、トリガーを引いてしまったのは生存者だった
彼になびく回復者の気持ちもまた理解できる
全てを描かないことで見る側に解釈の余地を残し、苦悩や絶望、救いといった様々な感情を与えてくる
終わった後に深い余韻が残った
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