ライフ・イットセルフ 未来に続く物語のレビュー・感想・評価
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make you feel my loveは脇役♥
『イザベル・ディアスは平凡をこのんでいる。6人姉妹の中では4番めに美しい。』
ネタバレあり
髭面が気になって。
最後に母と分かれる時、髭面のロドリコは幼子に戻る。
その後、ロドリコは髭面はやめる。
自害した母の父は彼女の記憶から消えている。
そして、最後に最後に『綺麗だ』
今年見た6本くらいの傑作の中で四番目くらいに良い映画かなぁ。
追記 Make You Feel My Love: 16 Love Songs of Bob Dylanだが、標題曲以外も似たような曲が多くて、確かに大衆受けした曲たちと思う。実は標題曲以外僕は知らない。もう、この時はベースマンのオジキはこの世からおさらばしていた。
アルバムを落として聞いている。
『今はこんな事出来るって、凄いぞ!なぁ、オジキ』
なんだかやけに薄っぺらい
描きたいテーマとは裏腹に演出の古臭さのせいか、私がオリビア・ワイルドが嫌いなせいなだけか、なんだかとても薄っぺらくて既視感のある、一言で切り捨てるならつまらない映画だった。何よりもディラン、ディランとやたら騒ぐ割にはあんまりディランへの深い愛情を感じない、オーよほどディラン好きなのねと思わせるタイミングが一度もない。もしかしてノーベル賞とったタイミングで便乗したかったとか?タイミングがあってるのかどうか調べる気にすらならないが。さらに映画への造詣の深さを匂わせたいのか知らんがパルプ・フィクションてまたメジャーどころ行き過ぎだしそれしか出てこないし。色んな要素が全く混ざり合わなくて、つくづくヘタな映画作ったねとしか思えなかった。最後まで見るの苦痛でしたー。
2つの家族の物語
5つの章からなる物語でどのように2つの家族が関わり合うのかというのが、最もな関心事として鑑賞しました。
中盤まではまったくの接点がなく、そこから後半の展開へとつながる脚本は、面白かった。
また、一つ一つの家族での出来事も悲惨な面を含めて、興味深くみれました。
ボブ・ディランとパルプフィクション
第5章は何年頃の話なんだろうか?3世代という2つの家族大きなうねりの中で、家族の死やトラウマの中で前向きに進む物語。人生の数奇な繋がりも魅力のひとつ。
映画ファンならば第1章が最も印象に残るであろうヒーローというテーマ。主人公たちがボブ・ディラン好きなのはわかるが、あまり知らない曲ばかりというのも特徴。そしてサミュエル・L・ジャクソン本人のナレーションで『パルプ・フィクション』好きをうかがわせるウィルとアビーの様子が映し出される。ユマ・サーマン風のウィッグと心臓注射のシーンには思わず声を上げそうになりました。また、映画そのものも使われてた。さらに『レオン』のナタリー・ポートマンも好きそうなところがいい。ちょっと驚きの事故シーン。後から何度も出てきます・・・
2章から4章までは本来中心となるロドリゴとディランの家族を客観的に描いたもので、多分彼らが結ばれるんだろうな~と予感させる。1章のようなスリリングな編集もないし、ちょっとだらだらしてしまう。サチオーネ(アントニオ・バンでラス)の孤高な大富豪の心情やハビエルの失念という内面が描き切れてないようにも感じました。
全体的に見ると、やっぱり序盤がもっともスリリングで悲劇さえも感じるし、抗不安薬に頼ったウィルの気持ちが伝わってくる。この調子で進めてくれればいいのに、ロドリゴの成長シーンでは何も感情を揺さぶられなかった・・・。単に数奇な運命(しかも推測できる)を伝えたかっただけのような気がする。
私たちが観るものは信頼できない語り手による物語
色々な視点で語れる映画だと思いますが、素直に題名から考えれば物語論的な視点は欠かせないと思います。
題名であるLife Itselfという言葉は、直接はアビーが自分の論文のテーマについて語るセリフの中に出てくるものです。
彼女はこう語ります。
”So therefore every story that has ever been told has an Unreliable Narrator. The only truly reliable narrator would be someone hypothetically telling a story that unfolds before our very eyes which is obviously very impossible So what does that tell us? That the only truly reliable narrator is life itself. ”
つまり、どんな人であれ何かの物語を語る時には「不確かな語り手」たらざるを得ない、唯一信頼できる語り手とは「人生それ自身」しかないのだと。
(このすぐ後に、しかし人生は、全く先行きの予想が不可能という意味では究極の信頼できない語り手である、と結論が続きますが・・・)
この言葉を手がかりにすると、この映画は「物語」というフレームを意識した作品であることがわかります。つまり、映画の中に表現されたもの(=私たちが現に観ているもの)全ては、誰かによって語られつつある物語であって、それは必ず不確かなものであり事実とは限らない、ということです。
この視点は、冒頭のサミュエル・L・ジャクソンという具体的な声と形をとって表現することでわざわざ可視化されていますし、アビーにお祖父ちゃんがかける気の利いた言葉が、「実際はこうだった」というナレーションとともにありきたりな言葉に代えられる演出からもわかります。ウィルが映画の脚本家であることも象徴的です。
さらにもう一つ例をあげれば、アビーに「私を誘わないのか」と尋ねられて「引き返せなくなるから正しい時を待っているんだ・・・」と告白めいた長い言葉で返すシーン。
“Abby, I’m waiting for the right moment ’cause when I ask you out, there’s not gonna be any turning back for me. I’m not gonna date anybody else for the rest of my life. I’m not gonna love anybody else for the rest of my life. I’m waiting for the right moment ’cause when I ask you out, it’s gonna be the most important moment of my life. And I just wanna make sure that I get it right.”
あまりに的確すぎる言葉が、美しくしかも絶妙のタイミングで雄弁に語られているのですが、果たしてそれまで現実のウィルはこのような能弁なキャラクターとして描かれていたでしょうか?
ひょっとすると、突然現れるこの完璧な長セリフには、実際のセリフなのではなく、相当の時間を経て練りに練られたなかで作り上げられたものなのだ、ということが示唆されてはいないでしょうか。
練りに練ったのは、では誰なのか。
ウィルでしょうか。確かに考えてみれば、私たちがこの時点までに観るものはこのセリフを含め全てはウィルの紡いだ物語であり、ウィルはその物語をセラピストに語って自殺します。ピストルを準備していたのですから、彼は死ぬつもりでいたわけですが、その前に誰かに彼自身の物語を語り、その愛の深さを理解してもらったうえで死のうとしたのでしょう。しかしそれはあくまでも彼の物語であり、それを観る私たちはそれをそのまま受け止めるべきではないのかもしれません。
映画の最後(第5章)では、それまで観てきたストーリーが「孫によって綴られた物語である」というフレームが明かされます。「世代を超えて命がつながる感動的なストーリー」とシンプルにこれを観ることもできますし、もちろんそう意識して大団円のラストが作られているわけです。
しかし、底にある構造の視点からいうと、入れ子になった物語の一番外側に作家をもってきたことで、つまり新しい語り手の出現によって、それまでのストーリーすべての真偽を宙づりにしてしまった、とも言えるでしょう。先に挙げたウィルの決めセリフも、孫である作家のエレーナが練りに練った物語の一部でもあるのですから。
この映画、アメリカでは評論家の評価はあまり高くなかったと聞きます。複雑な構造のなかに感動するポイントをわかりやすく詰め込んだので、感情を押しつけられるように感じた人も多かったとか。
感情的に暑苦しい部分が多いと言うのは確かだと思います。が、私はその暑苦しさもむしろ、人が人生というそれぞれの物語を生きるうえで不可避的に脚色がなされるのだし、その脚色こそが人生なのだ、という隠れたメッセージを伝えたいがためにわざわざ過度な感情表現(英語で最期のメッセージを伝えるような!)が盛り込まれているのでは、と感じました。
ものすごく感動されている方も多いようなので、あくまでも色々なキーワードを深読みするとそうも読めるかも、という一意見でしかないことをお断りしておきます。
壮大なストーリー。楽しめる。
下高井戸シネマを初めて訪れた。いい感じ。ずっと頑張ってほしい映画館。
ウィルとアビーのカップルに訪れた悲劇。そこに偶然居合わせた少年ロドリゴと彼の父ハピエル、母のイザベル、雇い主のサクシオーネの物語。それらが4章にわたって次々と語られ、もうひとりの登場人物が語る第5章で完結する物語。
冒頭の章でアビー(女性)が卒業論文に選んだ内容は、「人生は、信頼できない語り手」 というもの。人生は、私たちを屈服させる。悲劇は、私たちを簡単に呑み込んでいく。
ストーリーは、その言葉のまま、健康で朗らかな若者たちの人生に、数々の悲劇が、試練がふりかかってくる。やるせないその流れは、アビーが書いたとおりに、次々と彼らを飲み込んでいく … 。 しかし、最終章で語られる通り、「それでも立ち上がって、物語を、前に進めよう」 というエンディングなので、皆様、楽しみにして観てください。
惜しいのは、最終章である5章が、説明に終始している点だろうか。この章まで含めて、”語らずに伝える” ことができていたら、ほんとうに最高傑作といえる出来だったと思うのだが。
(まあ、「贅沢なことを言うな」 という話でしょうね … )
途中からボロボロと涙が、、
序盤は
ん?んんん?てな感じがありセリフ長いなーと呟いてしまった
中盤あたりから、無意識に涙が溢れでてくるシーンが多々あり泣ける泣ける、、
見終わった後の自分のハートがとっても温かくなっていました、、
すっごい良い映画。
良すぎて一言であらすじが書けないというか、、一言でどんな映画って言うのも難しい程に温かすぎる映画。
アビーのお腹の子とバスから見ていた少年が、最後らへんに出逢うんだろうなあーとは何となく途中から予想できた。
その予想通りになってくれーて途中から思ってた笑
この映画にたくさん出てる人物の中でベストな一人といえば、、、サチオーネでしょ😭😭
もうなんなのあのオジサン😭😭😭
金持ちなのに欲を出さず良い人すぎる😭
イザベルを愛してるのに略奪とか一ミリも頭にないほんとに支えてくれた人、、、😭😭
なんか私もサチオーネに対して感謝でいっぱいだー😭😭👏👏👏👏
曖昧さも素敵
アビーが書いた論文のタイトルや、イザベルがロドリゴに語りかける時のロドリゴの年齢が違っていたり。伝えられるうちに変わっていくこともあるでしょう。記憶も完全ではないでしょう。
でもその曖昧でも愛が伝えられていくことがとても素敵だなって思いました。
ぽかーん
エンディングでなんだかぽかーんと口を開けて見てしまった。
なるほど言いたいことはわかる。
でも薄いんだよなあどうにも
群像劇としても最初の家族、色々衝撃があるのでえ!ってなるがいきなり場面が変わり興味の持続をばっさり断ち切られる。
最後、2人が出会って即場面が変わり、え、その子供が読んでた話!?
いやいや、もう少し出会ったあとのエピソード少しほしいなあ、とにかく嘘くさい出会い
所々涙を誘ってる感じも薄く感じました。
しかし海外って運転中のよそ見からの事故とか横断歩道仁王立ちからのひかれシーン多いけどなんで?
サミュエルに☆2つ
やや長い
どう結びつくのか、だんだん謎解きのようになり、それが解かれ始めてからはやや冗長に感じてしまったなぁ。
スペインに場面が移った辺りとか。話が長いよ、と。
語り手がいてくれて助かるけどね。
深イイ話で、自分は好きだと思って観たのだが、それほど感情移入出来なかった。
音楽も楽しみにしていたのだけど、ベッドでのドアップシーンに気を取られてしまったわ。(笑)
壮大なラブストーリー
予告編なども観た記憶もなく、ただ、なんとなくポスターが素敵だったので、映画も素敵なんだろうなぁ…と観に行ってみた。派手なアクションシーンがある訳でもなく、寝不足の私にはキツかった。前半、何度も、ウトウトしてしまった。なので、ストーリーが、1章、2章と進むたびに、関連性が分からず、つまらない気がした。…が、寝たことを後悔した。最後まで観たとき、全てが繋がったとき、とても素敵な映画だったから。なんとも言えない、壮大なラブストーリーだった。多くを語ると、安っぽくなりそうで怖いくらい。人生いろいろあるけれど、悪いことばかりじゃないんだよね。
余韻を味わう
たまたま上映時間があったのと、先日スターウォーズで活躍のオスカー・アイザックが目に止まり観賞。
なんだか少し日本風の作りですかね。章立てでそれぞれの人物の物語を描いて、1つの点で繋がっていく物語となっている。オスカー・アイザックは、トップバッター。ほとんど一人芝居で、そこそこの見せ場。幸せの絶頂と絶望の色が交錯して1つの時代を次につなぐ。同様のバトンタッチを次々として、最終章に繋げ、全体としてドラマが成立していくところは、なかなか見応えはあった。
後半にアントニオ・バンデラスが出てて懐かしいと思ってたら、「Pain and Glory」という映画で、カンヌで主演男優賞なのですね。失礼しました。
冒頭サミュエル・L・ジャクソンがコミカルに語り出して、あれ、違う映画なのか? と少し不安になったが、この演出はご愛敬かな。ところどころこうしたよくわからない場面はあったのは余計な気はしたかな。
人生は苦難はあるけど続いていくのさ、とディランの歌にのせて物語を紡いでいき、最後にじんわりと話をまとめる感じは嫌いではない。
人生は壮大な物語、まさにナラティブ
人生はいくつもの偶然が折り重なって、繋がっていく。それぞれの人生には物語があり、物語は後世に繋がれていくんだな〜
その人生の交差点で、誰と出会うか、どう出会うか。
そして、やはり愛なんだな。ただ一人でも、心から愛してくれる人がいるだけで、人生は違った物語になるのだろう。
愛し合うこともあれば、ただひたすら受け止める愛もあり、引き下がる愛もあれば、見守る愛もある。
そのどれもが潔く、ひたむきに描かれていて好感がもてました。
個人的には、農場主がカッコ良すぎ!
まどろっこしい割にオチが早めにわかる
好みの別れる作品だと思う、かつ、仕掛けが多くてコメントするのは容易ではないので、詳細は語らずです。
一点挙げれば、トラウマを抱えた2人、語り手の親となる2人の愛のカタチを観たかったかなあ。
ボブ・ディランの数々の名曲に乗せて描いたヒューマンドラマ。 5章節...
ボブ・ディランの数々の名曲に乗せて描いたヒューマンドラマ。
5章節に別れていて、語り口でストーリーは進んで行く。ある1つの事故をきっかけに、2つの家族の数奇な運命を描き、そしてルーツをたどっていく。
第一章は、何の話かさっぱり分からず、現実の世界と妄想の世界と混乱するが、章が進むにつれて、謎がどんどん解きほぐされて、最後には、お~そう言うことか!と、人の人生は誰にも決められないが、運命は決まっているということが納得できる。
この映画は、最後までじっくり鑑賞しなければ良さが伝わらない。前半モヤモヤするかも知れないが、後半からはこんな数奇的な運命
が有るのか!と衝撃と感動で目頭が熱くなるのは間違いない。
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