CLIMAX クライマックスのレビュー・感想・評価
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酩酊狂気乱舞
音に酔い映像に酔い酒に酔いクスリに酔いダンスに目と身体を奪われ強制トリップさせられる、泥酔ドラッギームービー!!
鳴り響くダンスミュージック、激しいヴォーギング、阿鼻叫喚のカオス。
繰り広げられる酩酊の宴に巻き込まれるように体感できて本当に楽しかった。
堪らん大好き。夜通し繰り返し繰り返し繰り返しノンストップで観たいやつ。朝になって死にたいやつ。
序盤のダンスシークエンスが最高で、あっという間に引き込まれた。
ついついセンターの人に目を奪われがちだけど、サイドの方でもバチバチの動きをしていて、もう完全に目が足りない状態。
アドリブのようにバラバラの動きをするのもビタッと合った動きをするのも、どちらも気持ちいい。
アーティスティックで情熱的なダンスの後に見せられる、あまりにもくだらない人間味たっぷりの会話に脱力した。
下卑た欲望と空っぽの関係が渦巻く彼らとパフォーマンスのギャップ。
誰が誰を狙っているのか、誰がどんな人間なのか、だんだん見えてくるのが面白い。
シスコン兄貴はキモすぎるし、ヤリチン坊主は徹底的にクズだし、発狂妊婦のストレスがキツすぎるし、鬼の決断が悪夢の結果を生む母親に胸キュンだし。
色々と把握したうえで冒頭のインタビューとダンスをまた観たい。繰り返し繰り返し観たい。
身体がカンカンに火照って疼いてどうしようもない感覚がそのままぶつかってくるようだった。
どうしようもなくて絶叫してみて熱を逃そうとするかんじ、わかるわかる。
プラスして吐き気もあるなんて最悪。いやほんと最高。
屍連なる夜明けの切なさがたまらなく好き。
オールナイトイベント後、帰宅の路につくあのなんとも言えない虚無感と物哀しさがそのままそこにあった。
タフな踊り子がいるなあと思ったらまさかの結末。大好き。
次に観るときは絶対にアルコールを摂取しながら最前か二列目で観てガンガンに画面酔いしようと思う。思う存分にゲロゲロになって最後に死ぬべき。
ドラッグは、全てを破壊する
胸糞映画の代表「アレックス」でお馴染みの監督ギャスパー・ノエが、今回は薬物によって引き起こされる地獄絵図を描いた作品。
フランスのダンサー集団がリハーサルの打ち上げから朝までの出来事であり、ほぼ全編が施設内で展開されて、殆どがハンドカメラの長回し撮影で展開されます。
まず、キャストによるダンスシーンは圧巻でした!
主演女優以外は基本的に俳優では無くダンサーを起用しているそうです。
それだけにみんな踊りが凄まじいくらい上手い!
リハーサルの場面は決められた動きで踊り続けて長回しで展開されますが、みんな狂ったように踊り続けるし、普通の人では到底出来ない動きも平然と行うのでただただ圧倒されました。
しかし、腕を異常な速さで捻る人いたのですが、関節どうなってるんですかね?(笑)
狂っていく姿の演技も、本当にリアルでした。
薬物を入れられたような異常行動を取り、薬物の恐ろしさを実感出来たかと思います。
この映画では、ハンドカメラの長回しをすることによって、薬物中毒で狂っていく姿をリアルタイムに映しているのですが、薬物中毒に陥る恐ろしさを全面に描きたかったのだとしたら完璧な演出だと思います。
しかし、それをリアルタイムに映したことによって、個人的にはダンスシーンよりもトーンダウンしてしまいました。
前半のダンスシーンが凄かったせいか、話のメインであるはずの中毒シーンがインパクトが薄くなってしまったように感じます。
また、薬物中毒に陥ることによってカメラも狂ったようにブレブレになるのですが、これに関しては演出的に上手いとは思います。ただ、終盤になるにつれてブレブレになりすぎてるし、尚且つわざと人物からアングルを外してるようになったので、何が起きてるか解りませんでした。
また、中盤ではダンサーの会話シーンもあるのですが、それがかなり長いです。
タランティーノの会話シーンのように一ヶ所のみで展開するのであればまだしも、場面の切り替わりが激しいので、誰が何の会話をしてるのかが解りにくいです。
ただ、「アレックス」のように実験的な演出と内容だったので好きな部分と嫌いな部分含めてこの映画の個性なのかも知れません。
自分はギャスパー・ノエの映画は「アレックス」しか観てなかったので、そのインパクトがどうしても残っています。
個人的には良くも悪くも「アレックス」ほどのインパクトがありませんでした。
ギャスパー・ノエ監督の作品は 観たことがなくて観るか迷っていたの...
ギャスパー・ノエ監督の作品は
観たことがなくて観るか迷っていたのですが前日に観た「ミッドサマー」の影響もあり(ミッドサマーのテイストは全く違うけど)鑑賞
鑑賞してみたらまぁとんでもない世界!
懐かしさも若干はありましたけど
人が変わっていく様ってこんなんなんだ!
何も知らずに体に入ってしまった
ドラッグの恐ろしさと、
人がどんどんと赤裸々な行動に走る姿に👀
ソフィア・ブテラってダンサーなんですね
「キングスマン」や
「アトミックブロンド」で
キレのある役を演じてましたけど
本作でもキレキレのダンスとどんどん
堕ちてゆく姿がセクシーでした
ブテラは役者をやっているから
わかるんですが、他の方の演技が凄まじくてどんどんとトランス状態になる様が
とても素人には思えないくらい上手いんですよね。みんな動きが人間離れした
ダンスをしていたからプロのダンサーだと
思うんですが。
ダンサーも魅せる事が大切な要素の
一つだから演技も上手いのかなぁ。
演技も凄いけど映像というか
カメラワークがこれまた凄い。
至近距離で撮らないと伝わらない映像
なんですけど、複数の人が激しい動きを
している中であのシーンのカットは
素晴らしいなぁ
映像と音楽が視覚、聴覚をイヤって言うほど刺激してくれる作品なんですけど、
ドラッグに侵された人々が本性丸裸状態で
それぞれ違った行動を取る姿に
すっごく人間臭さみたいなものも
感じちゃいました。
何も起こらない
ダンスだけを期待してたけど
躍り狂えっ、、!?狂っちゃった!??
エレクトロ漬け
人里離れた雪の中の建物で3日に亘るダンス公演のリハーサルが終わり、そのまま始まった打ち上げパーティーでの出来事で、1996年の実話に基づく話とのこと。
白い世界に黒い服で赤い肌の一人の女というオープニングから、オーディションと思しきインタビュー20分という序盤。この作品大丈夫か?と不安になってくる。
やっと始まったと思ったら、いきなり圧巻のダンスリハ約10分!…からのパーティーを開始して、またまたタラタラ約20分wおいおい本当に大丈夫か?と思いつつも登場人物の性格とか人間関係とかは勿論、会話の内容がキーかも知れないからとしっかり鑑賞。
約50分の前フリが終わり、カメラが動き始めたら急激にカオス状態になって行く。
ここまでのダンス以外の単調な感じやBGMと色調等のまったり感から一気に盛り上がって行く感じは素晴らしかったしホント興奮した。
しかしながら、又々20分くらいで少しなだらかになり飽きてきてしまい、そこからは惰性みたいな感じで、さあ、何が!!?
…特にないというかそれだけかというか意外性もなく終了。
パーティーの会話も中味はどうでも良くて、どんなキャラかとちょっとだけ相関をみせる為だけのものね。
ダンスと前フリ明けの高揚感は凄かったけど、結果としてちょっと行き過ぎたパリピのバカ騒ぎをみせられた感じ。その割には何故かみられたけど。
ドラマ云々より感覚を味わう作品なのかな。
サングリア(sangría) どこかで飲んだような?
個人的に数秒間、見ただけで敬遠をし、鑑賞ができる環境にありながら勝手に塩漬けにして、数か月の間、見るのを放っておいたモダン・ミュージック・ホラーとされる作品。
冒頭のダンスシーン、赤を基調としたフロアでダンサーが踊り始める。肌の色が違えば、人種も違う。男女関係なく、ジェンダーなんて言葉も存在しない。太いのも痩せも、小さいのも大きいのも不揃いの衣装を着た異様な22人。表現が悪いが、そのデコボコした統一感というものを無視した中に言葉に言い表すことが出来ない反転した”調和”が存在し、圧倒される。
Psychology Todayというサイトより、「ダンスは音楽によって合法化された水平的欲求の垂直的表現である。」ある有名な劇作家の言葉。また「ダンスが何らかの形で人生の熱狂と欲望、別の人間の魂、そして他の人の身体との接触への欲望と一致しないなら、それはダンスではない。」
欲望、欲望、欲望、欲望!!
シナリオとして、ダンスが終わると、カメラが、なめまわすように登場人物をとらえ、少ない人数の2人ないし3人ずつによる会話から各々の登場人物が共有している考えや彼ら自身の性格を押さえ映し出している。この映画には、主人公はいるにはいるが、だれかれ関係なくアップビートの音楽が次から次へと流れる中に群像劇要素を色濃く取り入れている。
"Living is a collective impossibility"
Bustle:オンラインのアメリカの女性誌。 女性向けの美容、有名人、ファッションのトレンドに関する記事と並んでニュースや政治を取り上げている。「ダンスとセックスの間の明白なリンクを否定するものがないことを知っています。 両方の行為は私たちの主な衝動を利用し、両方とも、グループで、またはソロで完全に結合して実行できます。」
中盤になるとドラッグによる過渡期になり、今度は天井からフロアに向けての彼らの素晴らしいパフォーマンスが見られるが、この時より、精神的崩壊に向かっていくように受けとめられる。
アメリカの都市デトロイトの主要新聞社Detroit News:「映画"Enter the Void(2009)"で、彼はこの効果を使って幻覚の体験を映像化したが、しかし、ここでは、悪い男の子はトリックを使い果たしているようで、彼はその効果をやり続けることができることを証明するためにだけ、懲りずにあなたの脳に打撃を与えようとしている。」また、ライブイベント、音楽、映画などについての評判の良い文化と意見の源と自負しているIsolated Nationというサイト。「この種の物語は息苦しい感覚的重圧による簡単に終わる可能性がありますが、監督のカメラが映画に出演の各被写体を、感情的に遠く離れていても、安定して、興味深い目で追っています。」
ソリッドシチュエーションの中に時間という存在を無くし、色々多彩な照明を使いながら映像自体は角度の異なったカット割りを多用し躍動感を出している。後半に至っては、怒号とも叫びともとれる声をサウンドスケープ(音風景)として使っている。ラストの大団円では、赤と黒を基調としたダンテの憤怒者の地獄のように大勢の者が1人を責め、またある者は個という自分自身の内を責めている。
"Death is an extraordinary experience"
冒頭のインタビューのシーンで、このクレージーな企てをしたものがコメントを述べていたが、とっくにそんなことはどうでもよいものとなっていた。
この照明の色使いと音楽に合わせて、ある意味、軽い麻薬的なものが出演者だけでなく視聴者に対しても影響を与えている.........
余計なお世話:ディバイス環境が整っていない中での視聴は避けられたほうがいいかも。映画館って、何よ? 映画館の設備次第。
警察官が来ると自然光がさし、キリスト教の最後の審判か? ローリング・ストーンズとしては、当時として珍しいバラード「Angie(1973)」のインストゥルメント曲だけが流れる。
そして、終わりを迎える.......
観終わった後2日酔いになった気分になる映画!
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