残された者 北の極地のレビュー・感想・評価
全55件中、21~40件目を表示
極限…限界…
想像を絶する寒さ、痛さ、怖さ、孤独感。魚を釣りながら、墜落した飛行機内で、救助を待つマッツ・ミケルセン。決められた時間に救助信号を送り、魚を釣り、寝る生活を送っていた。そんなマッツをヘリが見つけ、救助に向かうが強風で煽られ、墜落。一人の女性を救助するものの、怪我を負い、ほぼ意識がない。女性を助けるため、救助を待つことを止め、助けを求めに行くことに。女性をソリに乗せ、引っ張りながら、歩く日々。地図にない岩山が立ちはだかり、目的地までの距離は延び、ホッキョクグマにも狙われ、嵐も襲う。足の指は既に凍傷で失ったいたが、手の指も曲がらず。。ここまで何とか反応ないながらも、女性に前向きな言葉で励ましながらきたが、既に限界に達し、女性を残し、去ろうとする。しかし、雪穴に落ち、足に重傷を追うことに。ようやく脱出し、女性の元に向かうと、ハローと初めて声を掛けられる。女性を置いて立ち去ろうとした自分を悔い、謝り、一人でないんだと、再び足を引きずりながら、ソリを引張り歩き出す。満身創痍、既にボロボロの身、歩みも遅い。目の前にヘリが現れ、渾身の力を振り絞り、救助を求めるが気付かない。もうダメだと女性に寄り添いながら、目をつぶると後ろにヘリが来たところで映画は終わる。どうせなら助かったところも見たかった。全編マッツの一人芝居、会話もないが、彼の生への諦めぬ精神力、体力、知力がぎっしり詰まった内容になっている。諦めた時点で二人の死を意味するが、とても真似できない。
恐怖のシロクマ
何を掘ってるのかと思っていたら、巨大なSOSの文字が浮かび上がるオープニング。手動発電機の救難信号、ホッキョクイワナ釣り、巡回と搭乗員の墓標作り・・・という救助を待ちながらの孤独な作業。しかも突如として現れるシロクマからも逃げなければならない恐怖。ようやく救助ヘリに発見されたかと喜んでいたら、そのヘリが墜落・・・地獄、仏、地獄・・・
重傷を負いながらもなんとか息をしていた女性パイロットを助け、気の遠くなるような距離の観測地まで向かう決意をするオボァガードだった。生きている仲間がいれば昏睡状態であっても大きな希望へと繋がるのだ。途中、死んじゃいそうな目に遭いながらも・・・
とにかく寒い日に観る映画ではないな。こっちまで寒くなっちまう。凍えて死にそう・・・体感温度は氷点下!てな感じになりました。そして、彼女が死んだんじゃないかと思えた瞬間、オボァガードの究極の選択を試されるのだ。
マッツ・ミケルセンの一人芝居がとにかく凄いリアリティ。指の感覚もなくなってしまいそうになるほどだ。そして生きる勇気をもらえる。どんな苦境に陥ろうと、なんとかなるハズ!やっぱサバイバルマニュアルも勉強しておかねば・・・
マッツ三昧
マッツの演技が輝いておりました。極寒の中、孤独と絶望にひたすら耐え、前進するマッツ。前向きで優しい性格が素晴らしい。お魚釣れた時の嬉しそうな顔が可愛かったな〜😍。あ〜マッツの写真集もう一回眺めよ〜!
んん?既視感
北の大地で遭難してしまい。懸命に脱出をはかるマッツミケルセン。
知識もあり生きる知恵があるのであの状況でもある程度安心できる、白熊がでてきたのはビックリしたけど笑
基本的に1人芝居、淡々と進む、移動多めとロケーション的に一難去ってまた一難みたいな内容ではないので退屈になってきます。
マッツミケルセンという俳優が好きなら鑑賞はありかな?
ラストも希望があります。
でもうーんこれ北極版オールイズロストじゃん
名俳優、火で燃やすとことか、絶望からの希望の最後とか。
頼む~!気付いてくれえぇぇぇ~!
-25℃で時折吹雪あり、正直1日で死にそうだ。
あんな所で生きる術を知らない。
サバイバルは生きる意欲、諦めない所から始まるのか?
墜落から何日経っているのか不明だが、オボァガードは両足の指が変色し凍傷に陥っているのが解る。その状況で墜落した飛行機をベースに魚を釣り、救難信号を発信しながら救助を待つ…。
素人目から見れば、これしかないのでは?と思っていたが、毎日釣れる訳ではない魚、徘徊するシロクマ…リスクは上がる一方でひたすら救助を待つ。
そんな彼の救難信号を受信し、現れたヘリ…強風に煽られ目の前で墜落…。
パイロットは死亡し、女性搭乗員も重症を負う。
オボァガードは僅かな食べ物やバーナー、ガスライター等を手に入れたが、救護せねばならない女性も背負う事になる。
死亡したパイロットの側に墓石のような石を積んでいたから、飛行機墜落時にも一人亡くなっているのかもしれないと想像した。ヘリ墜落前にも石を積んでいたし。
腹部に裂傷があり、時間の経過から死が予見される状況にオボァガードは最短距離にある観測所への移動を決断する。
そこからの苦闘は厳しいのだが観ているだけでは伝わり難い。
多分60キロ以上の女性と荷物を乗せたソリを雪の中で引き続けるとか、やった事がなくて想像し難い。-25℃も経験がないので喉とか大丈夫なのか?とか、とんちんかんな事を考えてしまう。
雪道進んだら雪で目がおかしくなると思うが、サングラスとか無かったんだろうか?
飛行機だからサングラスはあっても、頭にバンドで固定できる様なのは乗せてなかったのかな?
ラストは見方によって賛否あるだろうが、自分はあれで良かったと思う。
命を守るジャケットに火を付けてまで、位置を報せようとした後の諦めからのヘリの音は「良かったぁ~」と声が出た。
事前情報ほとんどなしで観たが、BGMはあって良かった…天然の吹雪や風の音、雪を踏む音だけでは盛り上がりは低かったと思うから。
救われなさはかなり高め。
出だしから最後まで最悪なストーリー。
これが逆に引き込まれてしまった感じ。
これ程までに救われずに落ち込む作品は珍しいかも。
北極で飛行機が墜落。
助かった男性が一人。
救助ヘリも墜落。
生き残った女性は大怪我。
登場人物はほぼこの二人。
助かるための行動が全て裏目になる展開がやるせない。
それでも諦めず、生き残る為の行動がパワー溢れていて凄かった。
状況説明や登場人物の設定の説明などが全く何もないストーリー。
ただ、ひたすら助かるための過酷な行動を表現したシンプルな物語。
主役のマッツ・ミケルセンさんは適役。
遭難慣れしてるだろ!(笑)と突っ込みたくなる位、食料確保をはじめ色々と手際が良過ぎ( ´∀`)
罪な予告編。
やっと現れた救援ヘリが墜落してしまうシーンを予告編で観てしまったので、最も気持ちが盛り上がる?シーンが台無しで、しかも予告編のまんまだったし、とても残念でした。
しかし、マッツ・ミケルセン様の演技は素晴らしく、台詞無しで良くここまで表現出来るもんだと感心しきりです。日焼けした肌と荒れた唇は本当にリアル。思わずリップクリームを塗ってあげたくなります。必需品のサングラスがなかったのは、流石にサングラスしていては表情判らないから?でしょうか?
とにかくそれが瀕死の女性でも『独りじゃない』ということがどれだけ心強いか、誰かの為に頑張る事は人を強くするってことがヒシヒシと伝わりました。
【極寒の極北地で、最後まで人間性を失わず一つの命を助けるために歩き始めた男の姿を崇高に描く。もう、"独りじゃない"。】
- 壮絶な、しかし人間性溢れるサバイバル映画。-
◆独り、”安住の地”を後にし、男が歩き始めた理由が心に沁みる。
・傷ついた若い女性を献身的に支える姿。
(彼女の家族写真を据えるシーン。及び一度だけ惑うが、涙を流して詫びるマッツ・ミケルセンの姿にぐっとくる。私はこの時点で完全に極北の地に不時着したパイロット、オボァガードとマッツ・ミケルセンを同一視している・・。)
・彼の長けたサバイバル術と(北極イワナを吊り上げる仕組みと保存方法・・、裂傷の手慣れた応急手当、傷病者に定期的に水分を一滴だけでも補給させる姿)、そして北極熊との闘い方。
・冬山登山経験者から観ても、(遭難歴あり・・。すいません・・。)充分に見応えあるサバイバル映画である。
(気になったのは、サングラスなしで雪目にならないのかな・・、位である。)
<今作は、大画面でマッツ・ミケルセンの表情を堪能する映画である。
余計なセリフを口にすることは一切なくも、揺れ動く感情を、表情のみで表現する様に魅入られる。
脱帽である。
流石”北欧の至宝”と言われるだけの事はある、稀有な俳優である・・。
至福の時間であった・・。>
<2020年1月4日 伏見ミリオン座で鑑賞>
ストイックな映画
人が困難を必死にどうにかしようとする映画です。それ以外の要素がありません。
女の人を瀕死にして、二人の間に会話を省くという飛び道具が使われています。確かに、ペラペラ喋れば無駄な安い恋愛要素も生まれうるので、ナイスなアイデアでした。
しかし、余りに懸命さを際立たせる余りに観客が(いやもうちょい上手いことできるだろ…)みたいな事を思う余地を与えている気がします。
なぜそういう行動を取るのかという最低限の情報が欲しかったです。
しかしセリフはないですが、彼の感情は伝わりました。その演技、演出はとても素晴らしかったです。
印象に残ったシーンは、旅に出る前に丘から荒野を望むシーンです。遥か先まで雪の荒野が広がる観客には絶望的な叫びださんばかりの光景でしたが、彼は自分を鼓舞するように頷きます。
もはや観客とは危機を認識する次元が違う事を知らしめるかのようなシーンだったと感じます。
美しくてシンプルで人の強さを感じる良作でした。
?
What did he want to tell us through this work?
Never give up?
We’re not alone?
I wouldn’t do that if I were him.
画面から息詰まるサバイバル感はひしひしと伝わってきました。とても「骨太な」印象の作品です。
予告映像を観て何か惹かれるものを感じて鑑賞しました。
昔みた「復活の日」。
ひとり雪山をひたすら歩き、仲間の元に帰ろうとする
ヨシズミ隊員に重なって見えたのかもしれません。
で、この作品
ポスターなどから、雪山遭難サバイバルかと予想はしていました。
当たってはいたのですが、予想とはだいぶ違ってました。
というのも
・ここがどこで
・遭難者が誰で
・なぜ飛行機が落ちたのか
・毎日やっている行動の意味
これがさっぱり分かりません。 話が進んでも分かりません。 ふぅ
ひたすら雪と氷の世界
ようやく救助ヘリがやってきた。 と思ったら墜落… あれー
パイロットの一人は息があり、逆に助けるハメに…
その後は
人のいそうな基地までケガ人を運んでいく
息の詰まりそうな場面が延々と。 延々と。 延々と。 …
最後まで、柔道の寝ワザをかけ続けられたような感覚が続き
あやうく窒息するところでした。
最後の場面もなんとも微妙なエンディングでしたが
あの二人、助かったのでしょうか… はて。
☆
登場人物
人間 …3名 !
白クマ …1頭 もしくは2頭 ← 区別不能
少ない…。
アイスランド映画、恐るべし。 です。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
一人芝居です
エンドクレジットには出演者3名と出ていましたが、殆ど一人芝居です。
一見退屈そうですが、自然との戦いなので、臨場感たっぷりです。
個人的には、ラストはあそこで終わらず、もう少し試練を与えて終わった方が盛り上がったかも。
ハロー
映画が終わった後、しばらく席から立ち上がれない位の衝撃を受けた
全く前情報を知らずに観に行った所、良い意味で「とんでもない」物を観た気持ちになった
余計な台詞、登場人物は3人(実質2人)、盛り上げる様なイベントもほぼ無い
場所は北極の為、背景の変化は吹雪と岩ばかり
この状況で主演の彼が見せる演技、繊細な動きからこの映画を観る人にどれだけ「伝えられる」のかが軸になる為、演じる方は大変だったと思う
1人で「ただ淡々とロウソクが消えるまでは」生きていく様な彼が、1人の弱き者に触れた時、「2人助かる為に生きていく」と変化し・迷い・そして進む
「ハロー」
数少ない台詞の中で、彼の人間性に触れるものですね
良い物を観せてもらったと思いました
セリフに頼らない迫真の演技
シロクマさん、コワイ!
ひたすら雪の中で淡々と歩き、魚を釣り、水を溶かして作る。
セリフがなくて、せいぜい意識朦朧とした女性に「水だ」「食べろ」と言うのと、ピンチの時の「FUCK」くらい。
気持ちは全て全身と行動で示すだけ。
この練られた脚本と、主演のマッツ・ミケルセンの演技力に、してやられました。
気持ちを全部セリフにしちゃう、頭悪い作品とは一線を画し、実に素晴らしい出来です。
普段、予告である程度の情報が インプットされた状態で鑑賞すること...
普段、予告である程度の情報が
インプットされた状態で鑑賞することが
多いですが、上映館が少ないせいか1度も
予告を目にすることもなくストーリーも
全く知らず真っ白な状態でスクリーンへ
映画の登場人物に感情移入することは
よ~くありますけど
この人になりたい!と思うことは
それほどないんですよね
しかし、この主人公には惚れましたよ
たとえ地球がどんなことになっても
神様はこの人を見捨てることはないですね、
きっと。
しかし「北欧の至宝」とは
よく言ったもんです
この主人公を演じられるのは
マッツ・ミケルセンの他にいないでしょう
シンプルであればシンプルなほど
役者さんの色が滲み出ると思いますが
真っ白な世界がマッツ色に
染まってましたからね
主人公の懐の深さを知るにつれて
マッツ様の表情も深くなるのがとても
とても印象的で。。
くまちゃんもねw
監督さんが脚本も書いているそうで
作品を作り上げるにはやはり大切な
要素ですね
ミニシアター系で上映されるそうな
作品でしたけど大きなスクリーンで
観られたのは大きな収穫でした
なかなか良かった
自分だったら…の定義で鑑賞しちゃいましたね
ボロボロになっても生き抜こうとする姿
自分の事を助けに来てくれた人を、今度は自分が助ける立場になった時、あの環境でやり抜けるのか?
絶対ムリ~~~~~
Mミケルセンの演技にのみ込まれていきました
全55件中、21~40件目を表示