劇場公開日 2019年10月4日

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「【人間性が僅かでも残っていたテロリストが起こしたハイジャック事件を加害者側の視点も取り入れて描きだした作品。現代の世界情勢への警鐘を鳴らす作品でもある。】」エンテベ空港の7日間 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【人間性が僅かでも残っていたテロリストが起こしたハイジャック事件を加害者側の視点も取り入れて描きだした作品。現代の世界情勢への警鐘を鳴らす作品でもある。】

2019年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

《時代を問わずテロリストに同情する気持ちは当たり前だが、全く無い。》

<印象的だったシーン>

 ・二人のドイツ人テロリストがPFLPのメンバーの過去の苛烈な経験を聞き、自分たちが、頭でっかちな理念のみで行動する似非革命家であると徐々に気付き始め、後悔の念を抱き始めるシーン。
 クールマン(ロザムンド・パイク)がドイツに残った恋人に、”壊れた電話”で、自分たちの行動は間違っていたかもしれないが、もう戻れないという気持ちを吐露するシーンが象徴的。

 ・ドイツ人テロリスト、ボーゼ(ダニエル・ブリュール)が、イスラエル軍が突入してくる時、銃を捕虜に向けず伏せろ!と叫ぶシーン。

 ・イスラエル政府のラビン首相が、サンダーボルト作戦の成功のラインを”過去のテロで失った25人以内だ”と語った場面。この政治家の姿勢は現代でも変わらないと、私は確信している。

 ・現在でも悪名高いウガンダの独裁者、アミンの変わり身の早さ。

 ・冒頭、半円形に置かれた椅子に座った黒衣を身に纏った男女が立ち上がったり、座ったりという動作を激しく繰り返す前衛的ダンス(一人の女性だけ立ち上がれず何回も突っ伏す)の意味。
 ラストに近いシーンで描かれるダンスの動作は同じなのだがダンサー達が徐々に衣服を脱いでいく中で、一人衣服を脱がない女性のみ立ち上がれないシーン。
 二人のドイツ人テロリストだけでなく、宗教・政治に絡めとられた人達を揶揄するダンスだと勝手に解釈する。

<40年以上前に起こったハイジャック事件が題材だが、今ではテロリストの所業が自爆テロを含めて、救いようのないレベルまで狂暴化している事実に気づかされ、今更ながら愕然とさせられた作品>

NOBU
アンディぴっとさんのコメント
2020年12月10日

おはよ〜ございます🍂
🤣🤣🤣
がってん承知致した❗️
今日も1日お仕事頑張りましょう💪🏻

アンディぴっと
アンディぴっとさんのコメント
2020年12月9日

出張お疲れ様でした❗️
イーサン・ホークよりイケメンさんなんですね!想像が膨らんでおりまする😃
ホワイト・ファングって映画は初耳です。機会が有れば観てみよ〜👍

アンディぴっと
アンディぴっとさんのコメント
2020年12月8日

今晩は❗️
ダンスの場面が???だったけど、NOBUさんのレビューを読んで、なるほど〜そんな解釈があるのか、とスッキリしました😃私にゃあそこまでの理解力がなかったですね😅
ストックホルム・ケース、気になってます。はやく行かないと終わっちゃうかも💦

アンディぴっと