「「コレラ?」「新たな疫病だ」「武器にするのか?」」世界の涯ての鼓動 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「コレラ?」「新たな疫病だ」「武器にするのか?」
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映画「世界の涯ての鼓動」(ビム・ベンダース監督)から。
「わずか5日間で情熱的な恋に落ちて」という解説に、
「えっ、そんなに情熱的だった?」とツッコミを入れたくなり、
「互いが生涯の相手であることに気付く」という設定に、
「僕たちは『水』が共通点だ」という台詞で、納得した。
けれど、私たちに何を伝えたかったのかわからなかった。(汗)
多国籍(ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作)の意味、
気になっていた原題の「Submergence」の意味は、
「水中に沈むこと、潜水、浸水、沈没」だから、
主役は、生物数学者である彼女、ダニーなんだろうけれど、
インパクトは、MI-6の諜報員であるジェームズが強かった。
2017年に製作され、映画に描かれた南ソマリアの現状は、
そこで働く医師との会話で推察できた。
「禁じるべきだ、ドラッグを打ち、自爆テロさせるのは」
「ここでは空気だけが無料だ」
「日々、治療可能な病気で子供が死んでいく。
皆仕事も食べ物もない。学校もない。なんとかしなくては」
「雨が降れば泥と汚物が入り混じる。
こんな状態ではこの国に疫病が発生し、世界中に広まる」
「コレラ?」「新たな疫病だ」「武器にするのか?」
「私は医者だ」「殺人者と親しい」
「コレラはすでにある」「報告しろ!」「ここで?」「国連に」
「絶対にだめだ」「ユニセフは?」
「特にだめだ、多くを約束しながら子供たちに何もしない」
短い会話だったけれど、緊張感が増した。
2017年制作とはいえ「新たな疫病」・・参ったなぁ。
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