劇場公開日 2019年8月2日

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「複数の深遠なテーマを絶妙にブレンドした見応えのある作品。ジェイムス・マカヴォイのベストアクト作でもある。」世界の涯ての鼓動 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5複数の深遠なテーマを絶妙にブレンドした見応えのある作品。ジェイムス・マカヴォイのベストアクト作でもある。

2019年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

原題 Submergence 水没 私は邦題もセンスが良いと思う

 お互いの機知と知性に惹かれ合い、あっという間に深い恋に落ちる男女。ノルマンディー海岸沿いの瀟洒なホテルでの数日はあっという間に過ぎ、それぞれの世界の涯ての責務に赴くのだが・・・。

 水をキーワードにその後の二人の姿がシビアに哀切に描かれる。特にマカヴォイ演じるジェームズの過酷な境遇はリアリティー感が凄い。

 ラストは解釈を委ねられるが、実に美しいシーンである。深海の風景や殺伐としたソマリアの風景も見応え抜群である。

 色々な見方があると思うが、私はこの作品は二人の男女の美しいラブストーリーと感じた。近くには居なくても、厳しい責務を遂行する中、お互いを想う気持ちが、きちんと描かれているからである。

 巨匠 ヴィム・ヴェンダースは健在であった。

NOBU
kossyさんのコメント
2020年8月11日

ブルーノ・ガンツはいい俳優ですよね。
『名もなき生涯』が遺作かと思ったら、まだ新作が・・・こちらではまだまだ先みたいですけど、上映されるのか心配です。
俺のレビューって、変なところに興味を持ってしまうというか、ここなら他の人が書かないだろう~って所を見つけるのが大好きなもんですから・・・困ったものです。

kossy
kossyさんのコメント
2020年8月10日

NOBUさん、いつもありがとうございます!
基本はラブストーリーですよね~離れていても通じ合うくらいの。
💩については、海岸で「処刑する」と言われてから、銃声が聞こえたときにジェームズが発した言葉・・・実際に漏らしたのかもしれませんw

kossy