「RECシリーズではない」新REC レック デッド・ビギニング うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
RECシリーズではない
RECならPOVの手持ちカメラの映像っぽいのだが、怪現象が起こる家の各部屋に設置したカメラで撮影した感じは「パラノーマルアクティビティ」のそれだ。何かが起こる際のSEも非常によく似ている。
現象が起こる時のゴゴゴゴゴ…と言う地響きのような音がそっくりだ。
引っ越しても付いてくる点や家族の繋がりで悪魔が取り憑いている内容も似ている。
タイトルは『新パラノーマルアクティビティ』と邦題を付けるべきだったと思う。
時間と次元にも干渉できる悪魔は強力でまったく解決を見ないまま終わる。
わざわざ2007年、2011年、2013年、2015年とシーンがあるがさして繋がっている描写もない。
2007年の悪魔捕獲(内容は見つけた!)で時間と次元が悪魔と人間とは違うと何でそれが解ったかよく解らない謎の理論が登場する。
2011年の悪魔は人間の方が悪魔的な映像。
2013年はチャットでいかがわしい真似をしているレズカップルとそれに釣られた犠牲者の話。
2015年は悪魔に対して対抗しようとしたア マンダの話。電子機器が悪魔の撮影にイマイチだった事を何故理解しているのか不思議だが、電源不要の8㎜フィルムと蓄音機で悪魔を捉える事に成功する(笑)
この作品は一言で言えば、短編の寄せ集めと言ったところです。
もっとも残念に思ったのは悪魔の造形で、三体ほど出てくるのだが、外国の田舎の祭りに出てきそうな姿の奴等で、着ぐるみ感たっぷり。
これを劇場で見せられたら、困った人が大勢いるかも。
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