「ファン・ジョンミンは確かに素敵」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
ファン・ジョンミンは確かに素敵
だけど、ちょっとシナリオが甘かった。
上映館が少ないせいもあってか、週末のシネマートはパンパンで、事前の予約をした方が良さそう。
南北の友情を求める今の韓国の気分にはフィットしてるのかもしれませんけど、潜入ものとしては「ベルリン・ファイル」や「新しき世界」ほどとは言えないかと。
北の核開発の証拠を得るために潜入する実在の工作員をモデルにしたフィクション。
劇中では日本は空気でしたが、当時の大統領選を巡る疑惑は、なんか日米の関係性とかを想起させます。
将軍様が登場する映画としては(時代が違うけど)Netflixオリジナルの「鋼鉄の雨」のがハードで良かったなあ。
ブレイク・スナイダー的に言うなら「組織の論理(vs個人)」にあたるプロットなんだろうけど、その相克や緊張感が今ひとつ弱いという。
でもまあ、もちろんこのラストは腐女子的に号泣もので、八甲田山的な男と男が再会できるのか…みたいな企画が成り立つこと自体に感動してしまう。
そういう意味でも韓国映画が大変うらやましくなりました。
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