「異国の同志」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
異国の同志
1990年代に実在した黒金星と呼ばれた工作員をモデルにしたフィクションで、北朝鮮の核開発を巡り送り込まれた韓国国家安全企画部の工作員の話。
工作活動の為に過去を消し事業家としての実績をつくり上げていくところからはじまり、北朝鮮の対外経済委員に近付いて行く、実際の出来事の背景に何があったかという体のストーリー。
丁寧につくられおり一つ一つのシーンや展開は面白いが、丁寧過ぎて前半で少々ダレてくる。
感情優先だったり掌返しを平気で政治にも持ち込むし、半洗脳的教育がされているこの国で少人数しか知らない様な後ろ盾を信用しなければならない不安って…。
将軍様登場からは緊張感も増してきて、1997年の大統領選も交えてドロドロ、モヤモヤもあり中々楽しめた。
この作中では描かれていないけれど、歴代大統領のその後とかを考えると、ホント面白いし不思議な国だ。
コメントする